首都圏に住んでいると、小学校受験をする方が散見されますが、
東大や京大などのトップ校へ行かせたい!と考えた際、その選択は本当に得策でしょうか。データから検証したいと思います。
下記は中学受験がある中高一貫校の、東大・京大合格者比率(対卒業生)を高い順番に並べ、かつ小学校受験がある学校のみ
を抽出したものです。
全国順位 | 中学校名 | 東大・京大 合格者比率(%) |
中学受験 偏差値 |
評点(合格者比率/ 受験偏差値) |
23 | 東京学芸大学附属 | 16 | 62(世田谷) | 0.258 |
25 | 筑波大学附属 | 15.5 | 68 | 0.228 |
44 | 雙葉 | 6.7 | 64 | 0.105 |
63 | サレジオ学院 | 4.7 | 59 | 0.080 |
63 | 洗足学園 | 4.7 | 62 | 0.076 |
77 | 白百合学園 | 3.1 | 61 | 0.051 |
80 | 開智 | 2.8 | 54 | 0.052 |
83 | お茶の水女子大附属 | 2.6 | 65 | 0.040 |
90 | 湘南白百合学園 | 2.3 | 49 | 0.047 |
私立小学校の内部進学者が含まれる学校では、首都圏でベスト100に入る学校はこれだけです。少ないですね。
全国順位も載せておきましたが、全体として上位ではありません。やはり、東大・京大に関して主役は中学受験組のようです。
多くの私立小学校は大学まで保証されているわけではなく、結果的に大学受験することとなります。
早慶へ進学できる慶應幼稚舎、横浜初等部、早稲田実業初等部は様々なプレミアムもあるので別格として、
私立小学校へ入った後のビジョンを明確にしておく必要があります。
上記、中学受験偏差値を参考として記載しました。今回の偏差値は高い方が良いという意味ではなく、
東大・京大合格率が高いにも関わらず、受験偏差値が低い場合に、入ってから伸びることを示唆する指標です。
この指標は評点と言う形で数字を記載しています。大きい方がよいということになります。
上記は東大・京大のみのデータを記載していますが、実績に比して入学偏差値が高い場合は、
受験時にブランド分の数字が上乗せされていることを示唆します。
驚くのは上位2校は数字が良いですが、両社とも国立で、私立中は軒並み実績が高くないこと。
但し、洗足のようにお受験小学校の場合は、中学校受験で上位の最難関校へ抜けていくので、小学校のレベルが低いとは言えません。このため、小学校卒業生がどのような進路を歩んでいき、どのような社会人になっていくのかは、事前に個々見定める必要があります。
結論として、東大、京大に進学させたいお子様に育てたい場合は、私立小学校にこだわらなくてよいでしょう。
上記に載せてませんが、早慶の進学者は多いかというと、そうでもありません。数人の推薦枠上乗せはあるものの、早慶合格者は、東大合格者にある程度比例するからです。つまり、上記私立中学校で期待される筆頭は、学歴ではありません。しかしながら、
恵まれた学習環境や、今後の新試験に合致している点は疑いようもなく、今後の上昇は期待されます。
周りが受験していても踊らされることなく、将来を見据えていただければと思います。
コメント