小学校受験の大手幼児教室、伸芽会では年中対象に毎月試験を行っています。
先週、最新第9回の試験結果が返ってきましたが、前回に続いて600人以上が受験しています。
少なくとも年中ではこれ以上の母集団の試験はないと思います。
今回、差しさわりのない範囲で傾向を検討したいと思います。
伸芽会では、毎月、ペーパー重視、個別重視、集団行動重視、運動重視など、配分が変わります。
今回は全体バランス型。
今回の出題形式と整合している学校は、
早実、白百合、学芸大附属大泉・世田谷、東京女学館、立教女学院、田園調布雙葉、横浜雙葉、宝仙、国立
などが挙げられます。
今回の試験で高得点だったお子様は上記学校と相性が良いかもしれません。
お受験をする方の半分以上は、受験時に何らかの幼児教室に通っていますが、年中の時点で通っている方は、継続する限り
多くが来年の上位に入っていきます。現時点で伸芽会で平均点以上をキープしていけば、今後徐々に上位に入っていくこととなります。実際はこれから準備を始める方も多く、後で勉強を始めた方の多くはどうしても下位に入るからです。
娘は上記女児の平均点以上になりましたが、トップレベルではありません。
少しずつギアを上げて、高倍率の学校でも戦えるような成績になるようにフォローしていきたいと思います。
男子と女子の比較
模試は100点満点ですが、全体の平均点は74点です(小数点以下は四捨五入しています)。
しかしながら、面白いことに男子の平均点が73点、女子は76点と結構開きがあります。
確かに、脳の発達は男女で異なり、幼児期の言語や巧緻性、聞く力は女の子の方が優れていると言われます。
それにしても、同じ試験をしているのに結構開きが大きいなという印象です。
どこで差がついているのか内訳を見ると、ペーパー、個別、集団、運動と満遍なく
0.5点~1点の差がついています。運動とはお受験の場合、能力よりも指示行動を意味するので、
聞く力が影響しているのかもしれません。
人気附属校の多くは女児の方が募集が少なく、倍率が高いことが多いです。
女子校もあるので全体の門戸は広いと言えますが、トップ校は男子と比較してより激戦と言えます。
月齢の違い
伸芽会ではありがたいことに、4か月ごとに区切って、月齢別の分野別平均点を開示しています。
これで明確に、月齢で差が出ることを数字で認識できます。
全ての分野で、月齢ごとの差で逆転現象は起きておらず、月齢が小さいほど、階段状に点数は低下していきます。
分野ごとに1~2点、全体で7~8点もの差が生じていますので、月齢相応に、当然に点数差がでることが確認できます。
今回は年中の試験結果なので、年長になると差は縮まっているかもしれませんが、
少なくとも現段階においては非常に大きな差があると感じます。
受験時においても月齢差を考慮した試験にしないと偏るのが必然でしょうね。
こちらは難関校を含め、やや半数以上の学校が、何らかの形で月齢差を意識した試験形式にしています。
我が家は娘が早生まれですので、考慮があると言われる学校は特に意識していきたいと思います。
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