【首都圏幼稚園受験】お受験幼稚園と附属幼稚園の一覧と比較、難易度マップ

2020 8/13

2019年7月29日 2020年8月13日

東京都では私立・国立小学校進学率が4.7%と高く（全国平均は1.8%)、お子様が産まれてすぐに幼稚園に向けて準備する方がたくさんいます。幼稚園受験をすることで、どのような進路を歩むことになり、何が得られるのか、図を用いつつ、比較検討したいと思います。

トップの画像は、幼稚園、小学校、中学校のそれぞれの難関校を抽出して偏差値順に並べつつ、横並びにした自作の表です。
やや主観も入りますが、その点はご容赦ください。

これで伝えたかったことは①小学校の最難関校は幼稚園受験では受けられない②中学校の最難関校は小学校・幼稚園受験では受けられないことです。正確に申し上げると、慶應幼稚舎などは特異なブランドを有しますので単純な比較ができませんが、東大と早慶だったら前者をほとんどの人が選ぶという事実を踏まえると、筑駒や灘などのブランドには及ばないでしょう。

四角と三角は全体の母集団をイメージしています。幼稚園はその数が少ない。小学校は義務教育となりますので数が増えるが、ほんのわずかなお子様が私立に通うので三角形。中学校はここに書ききれない最難関校がたくさんありますので、大きな長方形にしています。

幼稚園受験とは？

東京近郊において、幼稚園受験には広義と狭義の意味があります。
なぜなら、東京において多くの園児は3保の私立幼稚園に通うこととなり、多くの園児は受験自体はすることになるからです。
幼稚園によって千差万別の考査があります。倍率の低い幼稚園も多く、形だけの顔合わせが考査になることもあれば、前もってご挨拶が必須で、親子遊びや能力、面接で選抜する試験を行う幼稚園もあります。
このため、下記のように幼稚園受験は定義づけて、狭義の幼稚園受験を前提として進めていきます。

幼稚園受験（広義）

3保や2保の私立幼稚園に通うため、保護者または児童が園の面接や考査を受けること。

幼稚園受験（狭義）

将来の名門小学校受験や名門附属小学校への内部進学を目的として、家族全体で受験準備を行って選抜試験に臨むこと。

この点、世の中一般で「お受験」というと小学校受験と幼稚園受験を指し、「幼稚園受験」というと、狭義の幼稚園受験を指します。
幼稚園受験においては、通常、特別な準備が必要となります。倍率が1倍前後の園では、人数の関係で幼児教室へ通わなくても結果として合格しますが、2倍を超えてくると急に難易度が上がります。合格のためには、面接の作法、願書の書き方、お子様の準備、親のスペック、事前の訪問など様々な要素が絡みます。

お受験幼稚園と、附属幼稚園の比較

お受験幼稚園をしようと考えた際、いわゆる名門幼稚園は二つに分類できます。
お受験幼稚園と、附属幼稚園です。

それぞれの違いは下記のとおりです。

お受験幼稚園

国立・名門私立小学校の受験を目的としたご家庭が多い幼稚園です。
更に分類すると、幼稚園のカリキュラムとして受験を支援している幼稚園や、特に支援していないが受験の意識が高いご家庭が集まる園があります。

お受験幼稚園は、小学校受験時に、幼稚園では受験できなかった難関校に挑戦できますが、失敗する可能性もあります。
進学先の小学校には、上記名門校の他、お受験小学校もあります。例えば、洗足小学校は日本一のお受験小学校でもあり、中学校も名門校入りしようとしている学校ですが、下記最難関中学に半分以上が進学します。

首都圏お受験・有名幼稚園一覧

麻布山幼稚園
麻布みこころ幼稚園
安藤記念教会附属幼稚園
上野毛幼稚園
共立大日坂幼稚園
國學院大學附属幼稚園
三軒茶屋リズム幼稚園
サンタ・セシリア幼稚園
枝光会駒場幼稚園
枝光会附属幼稚園
枝光学園幼稚園
春光幼稚園
白金幼稚園
すみれ幼稚園
小さき花の幼稚園
伸びる会幼稚園
文京学院大学文京幼稚園
みのり幼稚園
若草幼稚園
若葉会幼稚園

附属幼稚園

幼稚園の時点で、大学や高校など、長期視点で進学先を固めることができる幼稚園です。

上図の通り、附属幼稚園は下記国立附属の他、青山のように大学まで内部進学できる学校や、雙葉のように高校まで進学できる進学校が目立ちます。青山は3年保育ですが、雙葉のような2年保育の人気園は、少なくとも半数以上は他の幼稚園から転園することとなります。たとえお子様が楽しんでいても、家庭の都合で1年で辞めなければならない点がネックです。

これら上位校は幼稚園受験時における難易度が高く、合格時は合格座談会に呼ばれるほど賞賛され、一種のステータスとなります。
しかしながら、後に中学受験でしっかり勉強をして入ってきた猛者と切磋琢磨する必要も生じます。
小学校、中学校において、最難関校挑戦の機会を逸することにもなるため、将来の希望に即してよくよく戦略を練る必要があります。