今日は親の意志が大きく反映される幼稚園受験、小学校受験及び中学受験につき、選択指針をお話します。
お子様の進路を考えたとき、周りに流されずに最適な進路を選択してやりたいものです。
子育てをする限り、進学とともに、進路選択の必要性が生じます。
高校受験ともなれば半分以上は子供の意志に任せられますが、それ以前では親の意志が反映されます。
中学受験ではよく話し合いながら、と言ったところでしょうが、幼稚園はほぼ100%、小学校においても9割方親の意思でしょう。
この進路に正解はないと言いたいですが、自分自身の人生が一回である以上検証が不可能なだけですので、正解がないとは言えません。正解に近い進路が取れるように親ができることは下記検討です。
幼稚園、小学校、中学校の進路につき、親が検討すべきプロセス
親が事前に行うべき検討事項は、簡潔にまとめると下記に集約されます。
正しいかはともかく、親の希望をはっきりさせる。(仮説)
正しい情報を集めて(検証)
ご家庭に合った早期計画を立てること(計画・実行)
仰々しくなってしまいましたが、結構当たり前なことを言っています。しかし非常に重要です。
なぜこれが必要なのかは、進路選択基準を検討する段階でわかります。
まず、親が何をさせたいのかをはっきりする
上述した通り、中学受験までは親の希望が大きく影響します。
実際のところ、お子様に何をさせたいのか、どのような進路を進んでほしいのか、正直なところをまず紙でもスマホでも、書き出してみると良いです。
綺麗ごとを抜きにして簡潔に書くことができれば、後に非常に論理的な構成になります。
ご自分のエゴが入ってくるかもしれませんし、その解答自体に合理性が見受けられないかもしれません。
それでも、自分の意志を自分の中ではっきりさせることが必要です。
これがぱっと出てこない場合、まだ親自身が、適切な判断をするために必要な情報が足りていないということになります。
その状態で重要な判断をすることは危険ですし、ノープランで公立へ進学するのも良くありません。
公立で良いのであれば、なぜ公立で良いのか、よく自分自身の根拠と向き合って結論付けたいところです。
正しい情報を集める
自分が何をしたいかわかったら、それが正しいかどうか、できる範囲で情報を集めて固めていく必要があります。
ご自分の生い立ちと同じような道であれば疑う必要がないですが、ご自分の経歴と異なる進路の場合は、注意が必要です。
様々なソースから情報を集めて、自分なりに検証し、最善の道かどうか、納得することが必要です。
当ブログでも良いですし、当ブログ以外でも情報を集め、ご自分なりの正しい解を導く必要があります。
世の中、結構曖昧だったり、誤った情報があふれているので、色々な情報から判断していく必要があります。
今回のようなテーマに関する情報で言えば、帰納法的な検証が望ましいです。
帰納法とは具体的な事実の積み重ねで、正しい事象を導くプロセスです。
例えば、○○すればよい、という選択肢があったとして、世の中にはそれを○○した人と○○しない人がいます。
それらのサンプルがいくつかわかれば、傾向が見受けられます。
これは学歴でも、職業でも、データさえあれば検証できますね。
色々なデータを集めて、自分の中で立証することが必要です。
この結果、仮説が立証されればそのまま、仮説が誤っていれば、新説に基づいて計画を立てるのみです。
早めに計画を立てる
自分がやりたいことが決まり、それが正しいと自分で結論付けることができたら、もう自信を持って前へ進むだけです。
具体的な学校も踏まえつつ、どのような進路で進むのか計画を立てます。
特に幼稚園受験、小学校受験においては、生まれてほどなく戦略を立てる必要があります。居住地や習い事に影響を及ぼすからです。
仮説と検証により方向性が3歳ぐらいに決まっても、もう幼稚園受験に間に合わないこともしばしばです。
それゆえ計画は重要です。
国立小学校を受験する場合は居住地が制約されますし、行きたい幼稚園があれば、プレ幼稚園に通う必要性が生じたり、事前に挨拶したりする必要が生じます。また、お受験幼児教室に通う場合は、特に幼稚園受験の場合、近隣のほうが良いです。
私が仮説や検証を先に重要視しているのは、これが曖昧だと、ここで立てた計画自体が信頼性がないものになってしまうからです。
計画が立派でも、土台がなければすぐに崩れると考えていただければと思います。
幼稚園受験、小学校受験、中学受験の比較
では、上記を踏まえ、表記の3つについて、簡単ですが比較してみましょう。
幼稚園受験では、名門附属幼稚園、お受験幼稚園、それ以外の選択肢があります。
名門附属幼稚園へ進学するメリットは、受験までに要する親の労力が少なくて済むことと、親のスペックが活かせることです。これはお受験幼児教室でも結構煽られる論点ですが、真実です。
例えば、幼稚園受験で最難関である青山や雙葉の附属を希望する場合、幼稚園受験と小学校受験で比較した場合は幼稚園受験の方が有利な点が多いです。これは小学校受験で要する努力が長期に渡り、費用もかかるからです。また、例え幼稚園で残念な結果になっても、もう一回小学校受験でチャンスがあります。
次に、親のスペックという言い方をしましたが、これには親の経歴以外に資金力が含まれます。最難関校の幼少受験にはお受験幼児教室の通学が不可欠ですが、この費用は1分あたりの支払いが概ね100円を超えます。90分だと1回で1万円近くになります。月謝ではなく1回でそのような尋常ではないコストがかかります。
中学受験でも塾通いで費用がかさむ点は同じですが、お受験は単価が異なります。この点、幼稚園受験では年明けから10ヶ月の通学で最難関園も受験可能ですが、小学校受験では年少から3年間通う方も少なくありません。
通常、お受験幼児教室に通えば通うほど受験に強くなります。このため、小学校受験は長期多額の費用がかかりがちで、それを気にせず払えるご家庭が有利となります。
また、小中のお受験と中学受験を比較した場合に、中学以降で受験して入学したブランドと小中で入学したブランドは異なると感じている方が多く存在することも事実です。これは上記仮説に関連しますが、価値観でもあり、人によって異なります。
一方、幼稚園で受験するデメリットもあります。トップの画像の通り、幼稚園では早慶の附属もなければ、中学受験の超難関校も受けられません。幼稚園受験の時はトップでも、小学校、中学校と進学するにつれて、より上の学校が出てきます。
この点、小学校受験や中学受験で行きたい学校がある場合は、お受験幼稚園を目指すこととなります。
次にまた受験というフィールドで戦うことになりますが、目指すポイントへ行く可能性として、期待値は上がります。
お受験で高校・大学まで進路が決まったお子様は、将来の受験を放棄する機会損失も同時に負います。
人生は一回であり、この選択を後に比較検証する術はありませんので、後々迷いが生じないようにするために事前の十分は準備が必要となります。
以上、やや抽象的なお話となりましたが、これは公立育ちでありながら、受験を検討する私が色々調べた結果、間違いがないであろう部分をまとめた内容になります。枝葉は人それぞれですが、幹である思考プロセスの必要性はほぼ同じと考えています。
少しでも検討のきっかけになれば幸いです。
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