今日は東京の人気難関大学、MARCHの学部別偏差値推移を比較しながら、学部別の特徴を
ご紹介します。
MARCHとは、明治、青山学院、立教、中央、法政大学の頭文字を取った大学群で、
広く世間一般で浸透した俗称です。受験上、学習院を加えてGMARCHと言われることもあります。
偏差値的にはMARCHは早慶上智の次に来る大学群で、関西の関関同立(関西学院、関西大学、同志社、立命館)
とよく比較され、またMARCH内でもそれぞれカラーや難易度が異なり比較されます。
今回、週刊ダイヤモンド2019年9月7日号の偏差値一覧を用いて、グラフに整理しました。
各大学が学部別に、どのように偏差値推移してきたか、30年近くの長期にわたってわかりやすくまとめましたので、
大学選び、または附属校選びの指針になればと思います。
MARCH全学部平均 偏差値推移
まずは学部全体の平均偏差値推移です。
こちらは、同じ大学で比較する際の参考として特に有用です。途中で学部が増えることもありますが、
基本的には同じ物差しで過年度比較をすることが可能だからです。
この点、まず全体が時の経過に応じて、同じような動きをしていることがわかります。
バラバラの数字をまとめると、一定の傾向が見えてきますが数字は面白いですね。
1982年から上がり続け、1997年を頂点として、2007年まで下がり続けています。
その後一貫して現在まで上がり続けています。近年は私大の定数削減により一般入試は難化傾向です。
その中でも、立教と明治が上位拮抗しています。次に中央と青山。因みに学習院もほぼ同じぐらい。
法政も近年難易度が上昇していると聞きますが、全体で見るとまだ差があるようです。
明治はかつては男子比率が高い学校でしたが、近年は綺麗なキャンパスですっかりイメージが変わり、
女子比率も人気も高い大学となりました。
立教と青山は昔からミッション系のおしゃれなイメージでしたが、
青山は駅伝の影響を受けて、そのイメージも少し変わりつつあります。
因みに学習院は全体的に、立教、明治に次ぐ偏差値推移です。
次に、どの大学も昔からある主要5学部別に見ていきましょう。
MARCH法学部 偏差値推移
法学部で有名なのは中央大学です。
中央大学は、昔から司法試験で実績を出し続けています。
また、明治も看板学部の一角として、近年中央大学と並走しています。
昔は中央の方が強かったですが、今はほとんど差はないようです。
中央が下がっているというより、明治が上がってきていると見るべきでしょうね。
MARCH経済学部・政治経済学部 偏差値推移
こちらは明治大学が政治経済を看板学部としていますが、ここ10年急激に偏差値を上げており、
立教の上に立ちました。
青山はやや下にいますが、青山の看板である国際政経は非常に人気があり、明治の政経に次ぐ偏差値であることを
追記しておきます。
MARCH経営学部・商学部 偏差値推移
経済系と非常に似た動きをしています。経済と経営は併願しやすいパターンですから、かなり比例しているようです。
MARCH文学部 偏差値推移
文学と言えば、立教と青山が有名です。しかしながら、ここ10年、明治がトップを走っています。
明治強いですね。立教と青山も差を離されず追走しているので、今後どうなるか注目です。
MARCH工学部・理工学部 偏差値推移
明治と立教が並走しており、中央大学が追いかけている展開です。
法政はこの10年の偏差値上昇は見事ですね。10年前は簡単に入れる偏差値でしたが、随分難化しました。
このように、MARCHはそれぞれ学部間で違いが大きく出てきます。
偏差値だけでなく、大差がない場合本当に自分に合っている大学を選ぶことも必要です。
特にキャンパスによって、学生生活はガラリと変わります。
土地勘がない方は十分に調べておくことも必要かと思います。
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