筑波大附属小学校前

小学校受験

国立小学校を受験する前に知っておきたい特徴5点:公立小、私立小との比較

私立小学校の試験が峠を過ぎ、後半戦に入りました。

まだまだ試験は続きますが、東京の国立小受験はこれから本格スタートです。今週は筑波の抽選発表がありますね。
学芸大附属各校、お茶の水、クリスマス前の筑波と続きます。

今回は国立小学校受験についてお話したいと思います。

国立小学校は、私立小学校よりも多くの受験生を集めますが、その理由は何でしょうか。
ほとんどは下記の通り、教育環境、校内治安、費用、ブランドのいずれかに分類できるでしょう。

長所と併せて説明すると下記のとおりです。

教育環境:学習指導要領にとらわれず、先進的な教育が受けられる。子供たちも試験をクリアしているので優秀。
校内治安:生徒への目が行き届き、生徒も先生の話を聞ける子が多い。一般的には通常の公立より落ち着いている。
費用:初年度は数十万かかるが、二年後以降は10万円~20万円程度(私立は年間100万円程度かかることが多い。)
ブランド:いずれも名門校であり、合格自体がステータス。

受験の動機としては、国立小学校にブランド意識を持たれて受験する方も多いのではないでしょうか。
合格したらカッコいいですからね。これを否定はしませんが、国立小学校は附属名門私立小学校と根本的に異なる点があり、留意しておく必要があります。

私は20年前、神楽坂で塾講師をしていました。
たくさんの国立小学生もいましたが、家庭、お子様ともに、入学後色々悩みを抱えるケースもありました。

国立小学校は非常に厳しい倍率ですが、抽選もからむこともあり、一定数学校に合わないお子様も入学してきます。
入学後に後悔しないために、受験前によく国立小学校の特徴について予め知っておく必要があります。

受験のための勉強を目的としていない。

国立小はあくまで実験校としての位置づけで、先進的な取り組みをすることで、将来の学習指導要領に影響したりする存在です。一見崇高ですが、うまくいくかはわからないし、悪く言えば実験台です。ここで受けた教育が将来子供たちにどのような効果を及ぼすか、正確にはわかりません。もしくは自分たちのデータを用いて、将来的にあれは失敗だったということになるかもしれません。

私立小では中学受験を明確な目的に挙げて取り組んでいる所が多いですが、国立小はあくまで伸び伸び学びます。
それにも関わらず、意識の高いご家庭が多いので、下校後は将来の目的に応じて様々な習い事に取り組む子供が多いのが実情です。

このため、学校でしっかり受験勉強をしてほしいと考えるご家庭は特に注意する必要があります。

内部進学が保証されていない。

早慶など附属小は、基本的に大学まで進学できることが前提です。

しかし、国立小の多くは、高校までに進学さえ保証されていません。大学受験は実力で勝負するから良いとしても、高校進学時に自分の意志と反して進学できないことは非常に辛いものがあります。

国立小の子供たちは非常に羨望の的ですが、彼ら自身、将来いばらの道が待っています。

これと比較すると、私立小や公立小から最難関中学へ進学した場合、ほとんどは中高一貫で大学受験に臨めます。
国立小に合格した時点ではまだ将来のことなど何もわかりませんが、中学受験で結果を出せば、大学受験で相応の結果が期待できますから、後者に実利があるのも事実です。

小学校だけでなく、その先の目的に沿って合理的な選択をすることが必要です。

設備が老朽化傾向。

国立小の多くは財政状態が良いとはいえず、厳しい台所事情です。建物や設備が整っていることが多い私立とは大きな差があります。国立は費用が安いことがよくクローズアップされますが、それ相応の設備となります。

このため、公立育ちの保護者様は気にならないでしょうが、私立育ちの保護者様であれば、設備の古さに驚くかもしれません。

国立小は見学の機会が少ないので、学校を見学をしたことがないのに受験をする場合は要注意です。

学校への行事参加比率。

学校によって差はありますが、国立小は私立と比較して学校への行事参加をする機会が多いです。
このような行事が好きな方は当然向いているということになりますが、皆さま日々お仕事をされている中で、いくらでもという方は少数派でしょう。

そもそも学校での活動が嫌な方も多いはずです。

学校活動に乗り気でない方や、なかなか休めない職業の方は、予め志望校の保護者参加行事について調べておくべきです。

遠方からの通学による機会損失

こちらは私立小とも共通する特徴ですが、公立小とは大きく異なる点です。
国立小は住所に制限を設けていますが、遠方から電車やバスを使って通っている子供も多いです。

このため、通学するために余分に朝早く起きなければいけませんし、帰宅までも時間を要します。
更に、帰宅後子供たちで集まって遊ぶことも難しくなりますので、友達同士で遊ぶ機会がどうしても制約されます。

地元のお祭りは、地元の小学生が本当に楽しみにしているイベントですが、これもまた分散しますので、コミュニティとしては小さくなりがちです。

小学校の頃から電車やバスに一人で乗ることは非常にたくましい行動とも考えられますが、デメリットの方が目立ちますね。

このように、国立小に通学することによって、学校が近ければ経験できた多くのことを逸する可能性があります。

 

 

 

 

 



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