41歳がつくづく思う、学歴と資格のリアル

先週末、センター試験が始まりました。
本年も多くの学生が大学に進学しますが、いつまでもなくならない議論が学歴は重要なの?という議論です。

始めに申し上げておくと、私はリアルな現場で学歴の話になったら、そんなの関係ないよ、と言います。

でも、腹の底では多少異なると考えています。40歳も超えると人生も折り返しですが、ここまで色々なことがありました。
自らの受験経験、塾講師、そして一般事業会社、会計監査で様々な会社を見てきて、現状感じることは緩やかな学歴の重要性低下と、学歴が世間一般で本当に関係なくなることはないことです。

また、資格も個人のブランドを確立するという意味では同様の役割を担います。今回、これらについてお話したいと思います。

目次

学歴を利用するのは就活ではない

学歴はそれ自体では何の役にも立たないのは本当のところです。

また、就職云々で学歴を語るのもあまり意味はない所です。
なぜなら、現時点で人気の会社に就職しやすいのは事実ですが、既に終身雇用、年功序列の時代は終わっています。

これまで実に多くの会社を監査で訪問し、色々な会社の変遷を見てきましたが、人気の大企業もそれなりに大変です。
福利厚生がしっかりしているとはいえ、多くはがっちり会社の歯車ですし、世に出ない不毛なパワハラが未だ多く、優秀な同期の競争にさらされ、不毛な会議と飲み会で動きを制約され、会社も必ずしも安泰でもありません。
20年前の人気企業の多くは傾き、20年前に生まれたばかりの会社の多くが、現在人気企業になっています。

近年、急速に個人の能力で稼げる時代に変わりつつありますね。ブログやyou tuberも同じです。

学歴や資格が役立つのはどんな時?

では、学歴は今後どのような位置づけになっていくでしょうか。

この点、学歴の影響がなることはないと確信しています。

なぜなら、グローバル単位で信頼の指標となるのが、学歴、資格だからです。
学歴は決して日本の就職のためではなく、個人の信頼の補完のために役立ちます。
近年、人をスコアで点数化する時代になりつつあり、大学も当然に考慮されます。

日本人は幸い、多くの国で歓迎され信頼されやすいです。
でもこれだけでは当然、ビジネス上信頼してくれません。

私の場合、海外で大学の話、加えてCA(公認会計士)である旨を話すと、信頼を得て仕事をしやすくなります。

今の仕事でもそうです。私に学歴があり、資格もあり、実務も知っているから、私に仕事があり、都合のよいポジションに立てるわけです。これは間違いありません。

例えば、私はよく海外の大手弁護士事務所を訪問することが多いのですが、プライドの高い海外弁護士に対して渡り合うには、学歴や資格は非常に有効です。国内では実力がものをいうような風潮もありますが、海外では入り口に立つために学歴や資格が役に立つことが多いです。

次に学歴や資格が役立つのは、自分の意思と関係ない世間一般の勝手な評価です。
私のことを知らない第三者が私を評価するとき、結局は学歴、資格、経験で勝手に評価されることが多いです。
学歴と資格だけでは真の実務家に劣ることがありますので学歴の議論がしばしば生じますが、入口ではわかりやすい指標で評価されます。

このため、自分自身は学歴は関係ないよと言いながら、100%有効活用していくのがうまいやり方と考えます。
学歴はそれなりに確保しておいて、必要な時に引き出しから出して使えば良いです。学歴があるけど関係ないと言うのと、学歴がないけど関係ないというのでは、聞き手が感じる印象が全く異なりますからね。

よって、世間一般で学歴論争があったときは、さらっと関係ないよと一蹴しましょう。この上で、使えるものは何でも有効に使って、信頼やビジネスにつなげていきましょう。

大学受験時に知っておきたい大事なこと

このように、学歴はゼロかプラスに働くことが多いので、あるに越したことはないという結論になります。

では、大学受験時のスタンスとしては、どのように取り組めば良いでしょうか。

人によって主張は異なりますので、間違いないであろうことを一点だけお話しておきます。

それは、日本であっても海外であっても現役浪人の区別がほとんどないことです。
現役と浪人の区別はほぼ皆無、二浪であってもほとんどありません。

大学受験は幸運なことに、何校受けてもいいし、翌年チャレンジもできます。

このため、入る学校が始めから決まっていればよいのですが、現役時に入れる大学に適当に入るのはお勧めしません。

日本では一年一生懸命勉強すれば、それなりの大学に入れるようになっています。
自分で悔いがない勉強をやり切って、志望校やそれに準じた学校へ入った方が、上述した理由から長期的な自分へのリターンを期待できます。

慎重に考えた結果であれば私が口を出す話ではありませんが、長い人生を左右する重要な選択となりますので、よくよく検討頂ければ幸いです。

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