野球が好きな方なら当然ご存知、ソフトバンクの森唯斗投手、米メジャーリーグエンゼルス所属の大谷翔平投手(兼野手)、ロッテで完全試合を達成して注目度増す佐々木朗希投手。
彼らは皆、甲子園に出ていませんが、プロ野球やメジャーで非常に大きな活躍をされています。
スポーツで活躍するためには体つくりが重要なことは言うまでもありませんが、何かヒントがないかと思い、出身や幼少期の特徴を調査しました。
出身、略歴
野球を知らない方向けに念のため説明します。
活躍が多すぎて、要約するのが大変です。
森唯斗選手
大谷翔平選手
佐々木朗希選手
以上、3名挙げさせて頂きましたが、徳島県と岩手県には他にも有名なスポーツ選手がたくさんいます。
徳島と岩手の生活環境:共通点を探る
森選手が育った海陽町は東京23区の半分ぐらいの広大な面積に、人口はたったの8,492人(2020年1月)。かつて1946年の南海地震で津波に襲われ、一番被害が大きかった町です。
高齢者比率が高く、森選手が育った浅川では、今現在、子供が数えられるぐらいしかいません。
近年はレジャーで人気の施設もあり、訪問者が増えましたが、よそ者が入ってくると、すぐにわかります。氏
人口減少が進む典型的な過疎の町ですが、この限られたエリアの高校から、ジャンボ尾崎氏(センバツ優勝した野球選手でした)や、ボクシングの川島郭志氏の他、多くの著名なスポーツ選手を輩出しており、岩手が注目される前から、業界では有名でした。徳島はプロ野球が伝統的に強いです。
下図の左側、左上に見えるのが浅川小学校(今は廃校)です。右が浅川の漁港。契約金でプレゼントされたと聞く船はあるでしょうか。
一方、岩手県では上述の大谷選手、佐々木選手より先に、マリナーズの菊池雄星選手も輩出しています。佐々木選手は震災後に転居してきましたが、著名なプロ野球選手だけで3名もいます。こちらは最近の報道でもよくされているので、ご存知の通りです。
では、都心と比較して、昔と今を比較しつつ、徳島や岩手に共通する生活特徴をざっと挙げていきましょう。
・空気が綺麗
・食材が豊富
・田舎
・夜が早い
・一般的にレジャーが少ない
・一般的に学校まで遠い
一見当たり前のキーワードが並びますが、これらの地域でスポーツ選手として大成する率が高いのは事実です。
よって、この中にヒントがあると考えています。
当初は学校までの距離も関係するかと考えましたが、森選手の自宅がある浅川と学校まではそれほど離れておらず、必ずしも該当しなさそうです。
この点、岩手については近年、プロ野球の大投手を同時期に3人も輩出していますので、スポーツ新聞でよく話題に挙がります。
寝る子は育つ?
雄星、大谷、佐々木…なぜ岩手に好投手が続々誕生?
日刊スポーツ:2019年6月27日
記事によると、岩手の教員間では、早寝早起きを促進しており、大谷選手も佐々木選手も早く寝ていたとか。佐々木選手は小学校の頃、21時には寝ていたようです。佐々木選手も中学時代に大きく身長が伸びたというエピソードがありますが、よく寝て、よく食べて、長身になったことは一因として考えられそうです。
この点、徳島の海陽町も共通しています。この町の夜は本当に早い。日が短い冬場であれば、19時でまるで真夜中のような静寂に包まれます。夜になると、ちょっとした話し声が非常に響きます。森選手も幼少の頃、漁に手伝いに出ていたという記事をみかけましたが、このあたりは養殖など漁が盛んで、朝が非常に早い代わりに、夜は非常に早いです。よって、良く寝る点では共通しています。
スポーツ選手として、睡眠が大事であるという点は強調して良いと思われます。
食材の質が良い?
仮説になりますが、食べ物が影響している可能性も高いと考えています。
徳島も岩手も良質な食材が豊富。海の町で育った森選手と佐々木選手は魚、大谷選手が育った奥州はやや内陸ですが、自然の食材は当然に豊富ですし、物の価値も異なります。
都心ですと、イセエビ1匹4~5,000円ぐらいしますが、森選手が育った町では、毎日食べられます。ついでに言えば、食事は全体的に薄味。健康食です。都心で出てくる料理のような細やかな味付けはないのですが、食材自体の質が高く、皆よく食べます。
この他、大谷選手は高校時にマンダラチャートにまとめた目標設定と計画、佐々木選手は地元の高校に残って皆と甲子園に行きたいという思いが目立ちます。野球に打ち込み、心技体が一致する環境にあることも重要ですね。
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