コロナウイルス感染症の検査者、陽性、陰性、回復者推移から現況分析と今後を予測

コロナウイルス国内感染者と回復者の推移グラフ

厚生労働省のHPでは、「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」として感染者に関する情報を開示しています。参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

しかし、こちらでは日々の状況はわかるものの、これまでの比較が前日しかないので、比較可能性や今後を占う指標としてはやや物足りない点があります。そこで、今後の予測に資する情報を提供するため、下記に整理しました。

全て厚生労働省HPより報道された実数を整理した数字なので、ご活用ください。

まず、前提として、厚生労働省HPに記載されている下図をご参照ください。
新規感染者を防ぐことで、流行のピークを抑えるという考え方ですが、無視してはいけないのが、回復者の数です。
現状、再感染の報道もありますが、感染してしまった方が一度回復するという数字は、流行のピークを抑える上で、有用な指標です。

コロナウイルス対策の考え方

また、幼児に関しては、国からの明確な情報提供が乏しいものの、事実として感染の症例が少ないようです。
このため、流行のピークを抑えることで、幼児に対する感染流行を防ぐことが期待されます。

目次

コロナウイルスの感染者と回復者推移

厚生労働省のHPでは、毎日12時時点の情報として、感染者に関する詳細を開示しています。
2月17日からは毎日開示されていますので、下記にグラフで推移をわかりやすくまとめました。

コロナウイルス国内感染者と回復者の推移グラフ

参考URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」の数値をもとに筆者整理

ここでわかることは新しく感染してしまう方と、退院者(一応の回復とみられた者)の差があるうちは、増加傾向ということです。
退院者も増えてきていますが、現状は新規感染者の方が多いです。

PCR検査実施者、陽性になった方と重傷者、志望者、回復者の関係詳細(日時)

次に、厚生労働省のHPの日時の報告数字を下記に整理しました。
2月17日より前は土日の情報がありませんでしたが、17日からは毎日更新されています。
しかし、開示されている場所が異なり、個人のブログのような発信方法になってしまっているため、下記に要旨をまとめます。

報道済の数字を増減したりすることで、新しい指標や割合を追記しています。

日時 PCR検査
実施者
PCR検査
陰性者
PCR検査陽性者 検査陽性者の割合
(対検査実施者)
陽性後の退院者 陽性者-退院者 新規陽性者と新規退院者の差 うち無症状 うち症状あり うち重篤者  うち死亡者
2月10日 938 912 26 2.8% 9 17 0 3 23 0 0
2月12日 954 926 28 2.9% 10 18 1 3 25 0 0
2月13日 964 935 29 3.0% 11 18 0 3 26 0 0
2月14日 978 945 33 3.4% 12 21 3 3 30 0 1
2月17日 1251 1192 59 4.7% 16 43 22 12 47 3 1
2月18日 1287 1221 66 5.1% 16 50 7 13 53 3 1
2月19日 1296 1223 73 5.6% 18 55 5 14 59 6 1
2月20日 1432 1348 84 5.9% 20 64 9 14 70 7 1
2月21日 1522 1429 93 6.1% 20 73 9 14 79 9 1
2月22日 1607 1502 105 6.5% 21 84 11 14 91 10 1
2月23日 1703 1574 129 7.6% 24 105 21 16 113 11 1
2月24日 1742 1601 141 8.1% 26 115 10 16 125 13 1
2月25日 1846 1690 156 8.5% 27 129 14 16 139 14 1
2月26日 1890 1726 164 8.7% 32 132 3 17 147 15 1
2月27日 2058 1869 189 9.2% 40 149 17 19 170 16 3
2月28日 2209 1996 213 9.6% 41 172 23 19 194 20 4
2月29日 2339 2109 230 9.8% 42 188 16 22 208 22 5

この数字の問題点は、上図の通りコロナウイルスの感染者を検査するPCR検査者の数が少なすぎる点です。
これは社会問題にもなっていますので、日本在住であれば肌感覚でもわかるところです。

ちょっと体の調子が悪い程度では、現状診てもらえません。
このため、検査実施者は潜在的に、この10倍以上いてもおかしくないわけです。

上記の検査実施者はコロナウイルスかもしれない症状がみられる方になるわけですが、ここに認定された時点で、コロナウイルスと診断される可能性は凡そ10%弱で、日々上がってきています。この割合は私が計算したものですが、見事に日々増加傾向にあります。

これは、精度が上がってきたというより、世間一般の感染者率が増えてきた可能性があると考えたほうが自然かもしれません。

よって、現時点で病院にかかっていないものの、コロナウイルスの症状と似た状況にある方がいらっしゃれば、結構な割合でコロナウイルスに感染していることとなります。

子供に対する新規感染は今回の対応で一応の抑止が期待されますが、大人の通勤に関する問題は、オフピーク通勤や自宅勤務の努力目標に留まり、改善されていません。このため、残念ながら上記指標に基づくと、まじめに検査を広く実施すればとんでもない数字になる可能性がありますね。

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