2019年度(2020年4月入学)の大学入試も終わり、この時期は毎年学校別の合格者一覧が週刊誌に開示されます。
この中でもより注目されるのが東京大学の合格者です。
この点、学校別の合格者数は明らかになるのに、本当に合格実績がある塾・予備校一覧は、未だにわかりにくいです。
なぜなら、これらは全て塾別の開示によるもので、特段第三者が確認したものではないからです。
これは、各塾の開示が嘘を言っているというわけではなく、仕方がない点もあります。
各塾は様々な基準で合格者を集計していますので、その基準はまちまちだからです。
よって、これから塾・予備校選びをしたい方は、広告だけ見ると、情報の波に戸惑うこともあるでしょう。
この点、私が信憑性があると思うデータは、週刊朝日が毎年開示している東大合格者アンケートです。
これは合格発表と同時に合格者に取材した内容で、実名入りで毎年開示されるものです。個人情報管理が重要な昨今、このようなデータを軽く話してしまうのも、嬉しい気分になっている合格直後ぐらいでしょう。
今年も述べ1,800人ものアンケートを取ったようで、その一部が週刊誌に掲載されています。
この取材内容の中に、「通っていた塾、予備校、通信教材」の項目があります。これは非常に貴重な情報です。
合格者の多くは複数の塾・予備校へ通っている方も多いでしょうが、このような場で名前が出てくる塾は、本当にお世話になった塾に他なりません。古い講習にちょっと参加しただけの塾は挙げないでしょうから、塾・予備校の合格実績を図る上で、これ以外ないほどの有益なデータです。
さらに質問数が多いので、全体のシェアを統計上正確に反映するに足る十分なサンプル数です。
しかしながら、紙面上の内容は羅列されているだけですので、ざっと見てもどの塾・予備校が支持されているのか感覚的にしかわかりません。そこで今回、簡単に抽出、集計させて頂きました。自分で言うのもなんですが、来年度の塾・予備校選びをする上で、かなり役立つと思います。週刊朝日様のデータありきですけどね。。
2020年 東京大学(文系)合格者アンケート:都道府県別 予備校・塾 合格実績
下記は週刊朝日2020年4月3日増刊号で、合格者に通っていた塾を訪ねたアンケート集計結果です。
地方では東進、河合塾、駿台と伝統的予備校が強い印象ですが、東京では鉄緑会の一人勝ちで、東進がそれを追う展開です。
全体を通してみると、通信教材で存在感があるのはZ会とスタディサプリのようです。
通信教材はアプリをこのような場で話すことはそんなにないでしょうから、役立ったということでしょう。
Z会今も昔も強いですが、スタディサプリがこれから伸びてくるか注目しています。
2020年 東京大学(文系)合格者アンケート:東京都の予備校・塾 合格実績
次は東京都についてもっと調べてみましょう。
東京で開示していますのでサンプル数も多く、データがより正確になります。
シェアの割合(面積の大きさ)でそれぞれを見て頂ければと思います。
現状、鉄緑会は資格がある方はほとんど通うような状態ですので、これは横綱で別格。鉄緑会を除いて考えると、東進ハイスクールが二番手で大関といったところですね。それを追うのが駿台、河合塾、Gnobleです。
参考:週刊朝日4月3日増刊号
河合塾が東大現役塾のMEPROを入れても駿台と同じぐらいですので、全国区でみたらどうなるか比較してみたいところです。
今はまだわかりませんが、20年前、関西では河合塾が一番存在感がありました。
早稲田アカデミーはもちろん、平岡塾、臨海セミナー、Z会も2桁おり、存在感があります。
実際の合格者の口からお世話になった塾、予備校として名前が挙げられるのは本当に名誉なことですよね。
東京大学を目指される方の塾、通信教材選びの参考になれば幸いです。
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