東京都のコロナウイルス感染者は日々増加していますが、とりわけ気になるのが子供への感染です。保護者様も、子供だけは守りたいと考えている方も多いのではないのでしょうか。
子供は重症化しにくいという話も聞こえてきますが、現時点でどれぐらい感染者がいるのか、数字として見えにくいです。
この点、幸い東京都は一人一人、感染者の年齢を開示しています。このため、この情報を基に集計し、昨日4月11日までの最新情報にて、年齢別、月別のコロナウイルス感染者を整理してみました。
東京都のコロナウイルス検査陽性者 年齢別月別人数
都の公式発によると、4月11日20時30分現在で検査陽性者は下図の通り1,902人です。
出典:https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
この人数を年齢別に図示すると、下図のようになりました。
黄色が4月です。まだ半分も経過してませんが、増加ペースが加速していることが読み取れます。
東京都のコロナウイルス検査陽性者数 年齢別・月別内訳
単位:人
1月 | 2月 | 3月 | 4月1日~11日 | 総計 | |
10歳未満 | 6 | 10 | 16 | ||
10代 | 8 | 21 | 29 | ||
20代 | 2 | 63 | 254 | 319 | |
30代 | 2 | 3 | 92 | 304 | 401 |
40代 | 1 | 3 | 99 | 255 | 358 |
50代 | 7 | 66 | 226 | 299 | |
60代 | 6 | 55 | 143 | 204 | |
70代 | 10 | 65 | 102 | 177 | |
80代 | 3 | 20 | 49 | 72 | |
90代 | 10 | 9 | 19 | ||
調査中 | 6 | 6 | |||
不明 | 2 | 2 | |||
総計 | 3 | 34 | 484 | 1381 | 1902 |
この点、検査の末に感染が発覚したのは、20台~50台が多いことが明確にわかります。人数が増えたものの、3月からその傾向は変わりません。
子供のコロナウイルス感染者の割合は低い?
では、年齢別の割合はどの程度でしょうか。これも下図で調べてみました。
東京都のコロナウイルス検査陽性者 月別、年齢別割合
単位:%
1月 | 2月 | 3月 | 4月1日~11日 | 総計 | |
10歳未満 | 0.0% | 0.0% | 1.2% | 0.7% | 0.8% |
10代 | 0.0% | 0.0% | 1.7% | 1.5% | 1.5% |
20代 | 0.0% | 5.9% | 13.0% | 18.4% | 16.8% |
30代 | 66.7% | 8.8% | 19.0% | 22.0% | 21.1% |
40代 | 33.3% | 8.8% | 20.5% | 18.5% | 18.8% |
50代 | 0.0% | 20.6% | 13.6% | 16.4% | 15.7% |
60代 | 0.0% | 17.6% | 11.4% | 10.4% | 10.7% |
70代 | 0.0% | 29.4% | 13.4% | 7.4% | 9.3% |
80代 | 0.0% | 8.8% | 4.1% | 3.5% | 3.8% |
90代 | 0.0% | 0.0% | 2.1% | 0.7% | 1.0% |
調査中 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.4% | 0.3% |
不明 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.1% | 0.1% |
総計 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
1月と2月はまだサンプル数が少なく、参考に留めておいたほうが良いでしょう。後に4月の数字が確定すれば何らかの傾向が出ると思われますが、今のところ、下記が読み取れます。
・30代、40代の割合が多く、特に30代の割合が上昇傾向。
・未成年の割合は2%~3%で推移しているとみられる。
・60代以降急減していく。
よって、致死率が高いと言われる高齢者を守るためにも、30代~40代の感染率を下げる必要があると思われます。花見や卒業シーズンの旅行、飲み会などが問題視されたこともありましたが、その影響もありそうです。
この年代がなぜ増えるかと言うと、公私問わず動いているからということになるでしょう。
4月もまだ半分以上ありますので、今後減らしていくために何ができるか、よくよく考えていきたいと思います。
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