今日のテーマは2022年注目の公立小学校、城東小学校です。
都心でラグジュアリーなイメージがあるブランド小学校といえば銀座の泰明小学校や港区の白金、青南小学校などが有名ですが、東京駅前八重洲の東京ミッドタウン八重洲、1~4階に移転する城東小学校もこの一校に加わりそうで、日増しに注目度が高まっています。
城東小学校は、10年ほど前は学区の児童が少ないことから、学区外の児童を受け入れる特認校としての位置付けでした。
今や施策があたり、特認校としての人気も高く、2021年度は13.7倍(2020年12月6日 AERAdot.)の抽選倍率だったそうです。もはや超人気校ですね。
というのも、こちら城東小学校は一時的に近隣の仮校舎(下図参照)に移転しているのですが、新校舎は東京駅のすぐ目の前、2022年8月竣工予定の東京ミッドタウン八重洲の1~4階に移転するため、非常に注目されています。更には、この高層ビルの39階~45階には日本初となるブルガリホテルが入ると言うことで、遂にはブルガリ小学校とも揶揄されています。
学校発表によると、令和2年度で児童数は161名。一時は全校50人程度になったとのことですから、立地のブランドを活かした取り組みとして大成功ですね。
1学年1クラスで30名以下ということで場所柄まだまだ少人数となりますが、凄い小学校です。
城東小学校の通学エリアは、八重洲、京橋、日本橋1丁目~3丁目。
東京駅前八重洲を中心に、凡そ高速で囲まれたエリアと考えるとわかりやすいです。
中央区はもともと久松小学校、常磐小学校など人気校が多いエリアですが、今後更に注目されるエリアになると予想しています。住めば通える公立ですがこのあたりは一定の参入障壁になるエリアですね。久松小学校のあたりまでいけばマンションも多く、下町感が出て現実味がありますが、城東小のエリアは八重洲のど真ん中ですので家を探すのも大変です。
当然ながら八重洲駅前は住宅自体ありませんので、この仮校舎の周りにわずかにあるマンションであれば、もしかすると物件があるかもしれません。
特認校としての抽選狙いも良いですが、AERAの情報によると城東小学校を含め、既に近隣の学校もかなり高倍率です。
特認校の抽選倍率(2021年度)
城東(12/164)=13.7倍→理数教育パイロット校として、早稲田大理工学部と連携
常盤(37/111) =3.0倍→国際教育パイロット校として、英語の授業を低学年は週2コマ、3年生からは週3コマ実施。
阪本(8/70) =8.8倍→東京証券取引所の近所で金融教育が盛ん
泰明(12/50)=4.2倍→銀座の一等地にありアルマーニの制服、画廊巡りや「柳染め」の課外授業
京橋築地(4/22)=5.5倍
参照:2020年12月6日 AERAdot.の情報を基に筆者整理
移転後の城東小学校の環境・設備
ミッドタウン八重洲は三井不動産の再開発事業で地上45階、地下4階。
施工は竹中工務店で、一般公開されているEDINETの有価証券報告書の手持工事(工事進行基準に基づく完成前の物件)で、「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」として一番上に掲載されている大型プロジェクトです。
学校は東京駅に向かって道路向かい側、低層階4フロアに校舎ができるようです。
公立ですが最先端設備、スーパーゼネコン施工による「新築」となります。
体育館、プール、1500平方メートルの校庭もあり、70メートルの陸上トラックがあるそうです。
屋根は開閉式で、屋上には水田や太陽光発電装置もあるとのこと。教室は22日にメディアに公開されましたが、ホワイトボードに青い椅子は解放感がありました。とてもビル内にあるようには見えません。
東京駅前に建設中の東京ミッドタウン八重洲、地上45階のうち1~4階に入居する城東小学校の生徒169名が9月に移転。
— わさび@まなのび (@Wasabi_papa) August 24, 2022
体育館は2階、プールは3階、4階に1500平方メートルの校庭(70メートルの陸上トラック)、屋根は開閉式、屋上には水田や太陽光発電装置。教室は恐らく初公開↓https://t.co/q1UA8xNFQB
城東小学校は理数教育で評判が高く、中央区のパイロット校として選出されており、年間35時間のサイエンスタイムや、早稲田大学の連携(理工学部のキャンパスツアーや大学での実験教室など)などがあります。
このような注目度ですからミーハーな雰囲気も先行しそうですが、特異な環境での生活はそれなりに得るものもあるでしょう。
東京ミッドタウン八重洲の建設進捗
下図写真は2020年4月17日撮影、緊急事態宣言真っただ中です。
バスの奥に見えますが、まだまだ3階程度。これからですね。
2020年6月17日、緊急事態宣言も終わり、一気に工事が進んだ印象です。
日本のゼネコンは、コロナだけは例外でしたが、大手はなんとか工期を守ろうとする節があります。
最終的に間に合わせてくるのではないでしょうか。大規模工事は工事の進捗に応じて売上を計上することから、工事の遅れは売上減少要因となりますし。
2020年9月19日 夏が終わり、躯体工事が進みました。
2021年6月21日 9か月後、すっかり高くなりました。
2021年7月12日 最初の画像と似たアングルからです。全く違う風景になりました。
2021年8月30日 ちょっと離れて撮影。あともうちょっとです! 暑い日でした。2度目の夏ももう終わりです。
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