今日のテーマは公文です。
公文は私自身小学生の頃、30年前にお世話になっており、娘も2歳からずっと継続しています。
昔は習い事の選択肢が少なかったですが、今は公文以外でも色々な選択肢があることも事実です。
公文を続けながら、メリット・デメリットを客観的な視点でお話したいと思います。
公文式の勉強方法
公文は私が子供の頃からある習い事ですが、教室の勉強スタイルはやや異色です。
国語・算数・英語などの単科につき、週二回、決められた時間内に通学し、先生と一対一で解き方を教えてもらい、あとはひたすら自分で解いて、〇付けしてもらい、全部解けるまで継続して、宿題をもらって、復習します。
この解く枚数は先生の方針や家庭方針によって異なり、お互いが一致すればたくさんの枚数をこなすことも可能です。
単純なシステム故、結果が目に見えて出やすい一方、欠点を指摘されることもしばしばあります。
公文式で実際に感じた学習効果
勉強習慣がつく
公文は早期学習のイメージがありますが、目的は勉強習慣にあります。
公文教室の中で進みが早いお子様もいれば、遅いお子様も出てきますが、通っていないお子様と比較するとやはり差が出てくることは事実です。
小学生以降でも、自学自習できる習慣がつけば、非常に楽です。これは長い学校生活でも大きな影響を及ぼします。
得意になり、先行できる
いわゆる早期学習部分です。
早く進めると、自信になり、勉強が楽しくなって自ら机に向かう動機になり、上記学習習慣につながります。幼児期から始めると、この差を享受できます。
小学校受験についても有用
小学校受験では、算数を使いませんが、足し算、引き算、掛け算、割り算の概念を用いる問題がたくさん出ます。
複雑で難問となるケースもありますが、差がつく論点と言われます。
この点、公文では割り算まで進むのは比較的容易なので、ここまで進んでおけば検算でき、得点源となります。
公文式で感じるデメリット
費用が高い
公文式の費用は高いと言われますが、これは事実かと思います。
一教科あたりの金額が下記の通りですが、せっかく通うのであれば、通常は複数教科やりたくなります。
東京であれば、2教科とると幼児で15,400円、3教科で23,100円ですから高額ですね。
対象 | 1教科/月額会費 | |
---|---|---|
東京都・神奈川県に所在する教室 | 左記以外の地域に所在する教室 | |
幼児・小学生 | 7,700円 | 7,150円 |
中学生 | 8,800円 | 8,250円 |
高校生以上 | 9,900円 | 9,350円 |
複数教科とる場合はよく学研やRISU算数、市販のドリルと比較されがちです。
学研は複数教科を見てくれますし、RISUはタブレットを使って効率よく進めることができます。
費用面を重視する場合はこちらも良いと思われます。
機械的な学習
算数で目立ちますが、同じ問題の繰り返しをしますので、親からすると本当に効果があるの?と思いがちです。
後述する新学習指導要領とも関連し、徹底した反復学習に疑問に思う方もたくさんいます。
一方で、国語は自分で感じた感想を書く問題が増えましたので、昔に取り組んでいた方が注意が必要です。
コロナで通学メリットはやや低下
上記デメリットをお話しましたが、今回のコロナ禍で、通学系の教室は一様に打撃を受けました。
公文教室も一定期間お休みし、更に今も教室ごとに一定の制約のもと指導しています。
通学ができない間、通信で対応する時期もありましたが、寺小屋式で、大人数でがやがや勉強するのが公文の特徴でしたので、これがなくなり、周りで辞めてしまった方も多いです。
娘が通っている教室では、これまで毎回かなり長い間面倒を見ていただいてましたが、今は感染予防の観点から、
少人数ずつの指導で、時間も短く制約されています。
よく議論となる論点
他で代替できる?
よく市販のドリルや手作り教材で代替できると言われますが、これは正しいとも言えますし、注意も必要です。
市販のドリルもよくできているので、一見これで十分と思いがちですが、毎日継続してこそ効果があるのが公文です。
毎日継続して学習できるか?という一点をクリアできれば、公文は必要ないでしょうね。
ただ、学ぶことが多い幼児期に、ご自宅でそれほど突き抜けた早期学習はあまりしないでしょうし、スモールステップ方式の教材を準備するのも難しいでしょうから、公文とは違う視点の取り組みになるでしょう。
新学習指導要領と合わない一面がある?
算数では共感するところがある一方、他の教科では異なると考えます。
新学習指導要領ではプロセスを重視しますので、算数の反復学習だけみると、確かにその通りです。
しかし、それを理解しているご家庭の多くは他の学習で補完しているので、その点は別に補完すれば良いという話になります。
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