本年はコロナ禍で、お受験を巡る対応も様変わりしました。
小学校受験や幼稚園受験は例年、あまり変わらないことが一つの特徴でした。
日程も、試験問題も、しかるべき対応もどこか古臭くて、良くも悪くもそれがお受験でした。
しかしながら、今回のコロナ禍はそれらを木っ端みじんにしたとも言えます。
説明会へ参加するために往復はがきを出す必要だった学校も、聞き飽きた説明会への連日の参加が必要だった学校も、今までのは何だったんだと思うほど、変わることを余儀なくされ、対応が様変わりしています。
今回、主要な変更点を下記に挙げ、随時更新していきます。
新しい変更点が今後も出てくると思われます。
筑波大学附属小学校の試験日程1か月前倒し
日本一の出願者と高い人気を集める国立小、筑波小の試験は小学校受験の終電として、クリスマス直前に戦いを終えるのが通例でした。
よって、11月の私立小の受験を終えた方々は、それぞれの合否を抱えつつ、試験を受けることになります。
試験は二次で行われる考査の前に一次と三次で抽選があり、実力があっても全員が試験自体受けることができるわけではありません。
毎年熱く悲しいドラマを生むこの筑波の日程が、突然前倒しされることとなりました。
8月9日の午後、10日付で開示されています。
これにより、受験戦略上、幼児教室を含めて非常に大きな影響を与えることとなりました。
日付変更により、私立併願勢は、11月に国立対策をする時間がなくなり、確実に不利になります。
一方で、国立専願勢は、一次の抽選通過率が気になるところで、単純に有利とはいえない状況です。
一次抽選比率が下がれば、考査の試験機会さえなくなってしまうからです。
学校説明会は、都心ほぼ全ての学校でオンライン移行又は中止
こちらは現行の年長受験生の方は常識ですね。
学校説明会は、コロナ禍で軒並み中止となり、多くがオンラインなどでの開催を取り入れています。
ほぼ全てと申し上げたのは、網羅して確認しているわけではないためで、都心でコロナ禍でも影響なく実施している学校をまだ確認できておりません。今週、雙葉小学校もオンラインでの動画説明を表明しました。
もともと学校説明会への参加は学校の志望度を示す一指標として、人気校では数年前から欠かさず参加している方も多数います。
本年は唐突にこの流れが断ち切られ、オンラインへ誘導されることとなりました。
オンラインですと履歴が明確に残る一方、手間がかかりませんので毎年聞き飽きた方には非常に有益である一方、年長から始めた方は学校を見学する機会を逸するなど、不利益もあります。
雙葉小学校で面接・考査の参加は一名のみ
こちらも驚きです。
雙葉系の学校は両親とのかかわりを重要視する学校ですので、面接で、親を片方だけの参加とすると決定したことは非常に意外です。受験される方は、面接対策が片方だけで良いということになります。
次に想定されるのは、他の小学校が追随するか、という点と、父親が出るか、母親が出るかの議論です。
父親が参加することで意外性を、と思う方もいるでしょうが、それは誰しも考えつくことです。
学校へ関わる母親が面接で出てこないリスクも計り知れず、非常に難しい所です。
その他学校発信の重要な変更情報
※下記の情報は変更可能性があるため、直前の学校説明会にて必ず最新情報をご確認ください。
・昭和女子大学附属小学校でペーパー試験がない可能性
・暁星小学校で運動考査が出題されない可能性
・田園調布雙葉「幼稚園」の試験は面接と論文のみで実施
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