【2022年度】筑波大学附属小学校の試験日程は抽選11月、考査12月に戻りました:今後の予測と対策

筑波大附属小学校前

筑波の試験日程、遂に決まりましたね。抽選が11月、考査が12月と昨年より1か月ほど後ろになり、2年前以前と同様の試験日程になります。

目次

日程開示の経緯

2021年8月31日現在、下記表記が掲示されているのみで、まだ試験日程が発表されていませんでした

「令和 4 年度の入学試験にかかわる日程等の情報につきましては、新型コロナウイルス感染
症拡大の動向に鑑みて検討を重ねております。決定し次第、このページにて公開いたします
ので、今しばらくお待ちください。今のところ、7 月下旬には決定する見込みですが、状況
によっては遅れることも予想されます。あらかじめご了承ください。」

2021年8月31日筑波小公式HPより抜粋
筑波大学附属小学校 (tsukuba.ac.jp)

遅れた原因はコロナウイルスの感染拡大によるものと明示されていますが、昨年との違いはコロナウイルスの勢いが昨年と全く異なることです。下記の通り、昨年の夏は「感染が増えるであろう秋以降に警戒」という状況で、筑波小は時流に即して試験を前倒しにしました。

しかしながら、本年は感染拡大が続いている現況から、後ろにすれば良いのか、冬を避けた方が良いのか、綱引きの状態と思われます。発表が遅れれば遅れるほど、試験の前倒しが維持される可能性は低くなります。


と予想しておりましたが、翌日9月1日、試験日程が発表されました。

筑波大学附属小学校の試験日程通知(公式)
r4_bosyuuyoukou.pdf (tsukuba.ac.jp)

過年度の比較は下記の通りです。2年前と近いことがわかると思います。
ここまで比較できるマニアなサイトはここぐらいでしょう。

スケジュール2023年度(2022年秋)2022年度(2021年秋)2021年度(2020年秋)2020年度(2019年秋)
募集要項10月11日(火)~10月21日(金)
10月12日(火)~10月24日(日)9月8日(火)~9月20日(日)10月8日(火)~10日(木)
Web 出願WEB出願WEB出願9時~12時、13時~16時学校で購入
第一次選抜受付(出願)10月17日(月)~10月21日(金)10月21日(火)~10月24日(日)9月17日(木)~9月20日(日)10月15日(火)~18日(金)
抽選11月12日(土)
11月13日(土)10月 3日(土)11月8日(金)
第二次選抜出願11月18日(金)~11月22日(火)11月18日(木)~11月22日(月)10月14日(水)~10月16日(金)11月15日(金)
受験票-12月6日(月)~12月18日(土)11月 2日(月)~11月17日(火)11月27日(水)
試験12月13日(火)~12月15日(木)12月16日(木)~12月18日(土11月15日(日)~11月17日(火)12月15日(日)~17日(火)
発表12月16日(金)12月19日(日)11月18日(水)12月18日(水)
第三次選抜抽選12月17日(土)12月20日(月)11月19日(木)12月19日(木)
発表12月19日(月)12月21日(火)11月20日(金)12月20日(金)

この前提にて次の予測も含めお話を進めていきます。

筑波小の試験考査が12月に戻り、今後想定される状況

もし試験日程が元に戻った場合、昨年と逆の現象が起こると想定されます。

・国立小(学芸大学附属小、お茶の水)の難易度上昇
 昨年は相当数が抜けていた優秀な筑波合格者がそのまま受験してきます。

・一部私立小の難易度上昇
 慶應義塾横浜初等部は、筑波の発表後に二次試験がありましたので、上記と同様、一定の離脱(数が少なくても優秀であれば脅威)が見込まれました。今年はありませんので、一部私立小も影響を受けます。

・私立小併願者優位
 11月に試験が行われる場合、難関私立小併願者は、筑波の対策か、私立小の対策か選択を迫られました。このため、国立小専願者はもちろん、私立小専願者も相対的に優位に進めることができました。しかしながら考査が12月になれば、私立併願者は筑波特有の対策は後回しにして、1か月かけて特化することができます。

試験がある程度先になると言うことで、できる対策は下記の通り

併願者
実力者の筑波対策は後でも余裕あるため、抽選を通過してからのスタートでも良い。
→私立を確実に合格して、自信と余裕をもって臨む

専願者
運動・行動観察など、私立併願が短期で仕上げられない面の強化
厳しい抽選に備え、他校の検討もする(学芸大学附属小、お茶の水、都立立川、今から参入でもしがらみのない私立)
時間がかかる分野を強化し、国立特化をより強化する

2022年度の抽選はどうなる?

2022年度、試験日程が後ろに戻った理由は上述のコロナの現状に対応したものと思われます。
昨年は一次抽選が下図の通り大幅に難化しましたが、こちらが元に戻るかというと、また別の話となります。

しかしながら、昨年は試験日程開示の時点で、一次抽選の文言を絞る旨の記述が公式にありました。
しかし、今年は現時点でありません。つまり、筑波小はコロナの今後に感染拡大に応じて判断するものと予想されます。

筑波小は難関故、多額の教室費用を払って通学しているご家庭がたくさんおり、自学自習では合格が難しい学校です。
しかしながら、対策しても3人に1人しか受験できないのは酷で、昨年は多くの方が抽選のみで試験をせずに去りました。
コロナ感染者の落ち着きが見られれば、柔軟な判断をして頂きたいと個人的には強く願っています。

その他受験情報まとめ
【2022年度】筑波大学附属小学校の試験内容、受験倍率、抽選、内部進学まとめ | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

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以降は昨年8月の記事です。1か月前倒しになった際、当時何があったかよくわかりますので記録に残しておきます。

昨年2021年度(2020年秋)の記録

本日2020年8月9日、ややフライングですが筑波大学附属小学校の試験概要が開示されました(日付は8月10日付)
多くの方が予想されていた通り、大きな変更がありました。内容は試験内容ではなく、試験日程の約1ヶ月の前倒しと、WEB出願です。

該当箇所は下記の通りです。

筑波大学附属小学校 日程変更

昨年との比較など、学校の詳細は下記記事にまとめています。

【2022年度】筑波大学附属小学校の試験内容、受験倍率、抽選、内部進学まとめ | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

これにより受験生の受験戦略にも大きな影響を与えることが考えられますが、想定される影響は下記の通りです。

私立小受験前に筑波小受験資格がわかることで、私立小戦略にも影響

昨年まで、筑波の一次抽選(概ね5~6割通過)は11月8日頃に行われていました。
つまり、主要な私立小受験は、筑波の二次(考査)受験資格があるかどうかわからない状態で、試験を受けていました。

しかし、本年は受験前に筑波の受験資格があることがわかっています。

よって、一次抽選に通過して合格できる期待値が上がり、本腰を入れやすい環境となります。
昨年までは受験できるかわからないので対策を後回しにしていたわけですが、受験できることが決まっていれば、早めに対策をする必要があります。その時間を捻出するために、私立小の受験校を減らす選択肢も十分に取りえます。

一方で、抽選で漏れてしまった場合も、私立受験へ迷いなく特化できます。
このため、多くの私立小へ願書は出しておくが、受験率は低くなるという傾向が出る可能性があります。
10月に国立クラスの入れ替わりがあることとなりますね。

国立専願有利の可能性

昨年までは、私立受験を終えた猛者の多くが、そのまま国立受験対策に切り替えて1ヶ月かけて準備する方が多かったです。
私立難関校受験の上位者はペーパーや指示行動、巧緻性など、基礎能力に優れるため、1ヶ月あれば十分に筑波などの試験に対応できるよう合わせてきます。

しかし、本年は筑波の考査が11月15日~17日に実施されるため、その対策時間は非常に限られています。

このため、早い段階から国立専願で特化している受験生が有利になりやすい環境です。
特に、私立小を複数受験する場合は、願書、面接、実際の試験などで直前に多大な時間を要するため、かなり不利になるでしょう。

筑波の場合は運動を重視する学校ですので、例年通りであれば、基礎運動能力でも差をつけられやすいと考えられます。

慶應横浜初等部との競合:一次試験と二次試験の間に合格発表

本年の筑波の受験スケジュールによると、慶應横浜初等部の一次(ペーパー)合格発表後、二次試験前に筑波の最終合格発表が確定することとなります。

よって、ここで横浜初等部の二次試験を辞退する方もいるでしょうし、逆に横浜初等部に合格して、後に筑波を辞退する方もいるでしょう。

このため、筑波の辞退者も例年より増えると予想します。

抽選通過者の出願タイミングが10月となり、出願辞退率に影響

例年、抽選通過後の二次出願のタイミングは11月中旬ですので、難関私立小に合格した方の辞退が見られます。
しかしながら、本年は10月14日~16日の出願となるため、難関小の多くの受験前の出願となります。

このため、実際に試験を受けるかどうかは別にして、出願をする方の比率は上がる可能性があります。

家計の懐にはやや優しく、、

今回の筑波の前倒しにより、結果的に各ご家庭の懐は緩和されるはずです。

私立小と国立小を併願予定だったご家庭は、準備期間が短くなる分だけ、11月の国立対策にかける幼児教室への支出が減るでしょう。

一方で、余計なお世話でしょうが、幼児教室は対策講座や模試のスケジュールが大変です。
筑波の対策講座や模試を10月に持ってくることになるのでしょうが、私立と競合するので、例年に比べて受験者は減るでしょう。

一方で、欲張りすぎてコロナになったら終わりという、シャレにならない罠も潜んでいますのでご注意を、、

受験生の幼児教室選択

私立小の結果が出てすぐに筑波の試験が来ますから、前者にウェイトがあれば後者の模試は避け、ぶっつけ本番とする方も出てくるでしょう。

当ブログで、本年直前(10月)の通学授業はやや半数の方が控える予定というアンケート集計結果もあり、コロナ禍にも注意が必要です。

受験生は限られた日時でどの選択をするかが非常に重要になってきます。
であれば、時間を効率的に使い、コロナリスクをできるだけ避けられる教室に人気が集まるでしょう。

例年と比較して人気が出ると予想するのはオンラインと、マンツーマンです。

オンライン授業はいつでもどこでも、リスクなく授業を受けることができますので、試験直前になればなるほど有用です。
教室授業と家庭教室がありますが、我が家も後者でお世話になっています。直前に依頼しても難しいので早めに抑えておきましょう。

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オンラインに不安がある場合は、マンツーマンレッスンが有用です。
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