今回のテーマは学年別の英検合格者数です。
この人数は公式に開示されていませんが、徐々に英検合格者が低年齢化しているのでは、、と推測しています。
何かしらデータが欲しいので、直近の英検受験者推移を整理すると同時に、全国区の英語塾アミティーの合格者数を整理し、小学生までを対象とした英検取得状況をアンケートにて伺いたいと思います。
英検の直近受験者推移
近年、英検受験者は全体として増加傾向でしたが、コロナ禍の影響もあり、2020年度内訳は減少傾向です。
年度 | 志願者 | 前年比 |
2017年度 | 3,659,737 | – |
2018年度 | 3,855,068 | 105.3% |
2019年度 | 3,924,841 | 101.8% |
2020年度 | 3,678,161 | 93.7% |
内訳を整理すると下記の通りです。
各年度、4月から翌3月までを対象としています。2019年は3回実施されるうちの3回目からコロナ禍の影響を受けています。よって、直近では英検受験者を通じた英語熱を測りかねる状態。
区分/年度 | 2020年度 | 2019年度 | 2018年度 | 2017年度 | 2016年度 |
小学校以下 | 325,390 | 408,957 | 414,502 | 401,787 | 370,729 |
中学・高等学校 | 2,911,389 | 3,049,342 | 2,964,666 | 2,803,213 | 2,605,910 |
大学生 | 57,784 | 73,321 | 76,686 | 76,331 | 68,944 |
その他 | 383,598 | 393,221 | 399,214 | 378,406 | 347,937 |
合計 | 3,678,161 | 3,924,841 | 3,855,068 | 3,659,737 | 3,393,520 |
コロナ過の影響で2021年度も減少傾向が予想される上に、子供の人数は自然減しています。
この環境下で、幼児~小学生の英検取得者がどのような傾向で推移しているのか、検証していきたいと思います。
アミティーの英検合格者数
気になる年齢別英検合格者数ですが、上述の通り公式には開示されていません。
幼児期の英検合格者数を推測するにあたり、全国に100近くの教室を展開する全国区の人気英語塾、アミティーは各英検級で、実名で英検合格者数を開示しています。こちら、級、学年ごとに人数を整理すると下記の通りとなりました。
級 | 1級 | 準1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 5級 | 総計 |
年中 | 1 | 1 | 3 | 5 | |||
年長 | 1 | 9 | 12 | 22 | |||
小1 | 9 | 14 | 42 | 65 | |||
小2 | 2 | 16 | 47 | 114 | 179 | ||
小3 | 4 | 30 | 93 | 211 | 338 | ||
小4 | 1 | 4 | 66 | 134 | 252 | 457 | |
小5 | 8 | 103 | 201 | 299 | 611 | ||
小6 | 1 | 6 | 195 | 259 | 183 | 644 | |
中1 | 11 | 255 | 188 | 63 | 517 | ||
中2 | 6 | 39 | 284 | 85 | 9 | 423 | |
中3 | 7 | 70 | 115 | 7 | 1 | 200 | |
高1 | 12 | 79 | 16 | 1 | 108 | ||
高2 | 2 | 35 | 98 | 5 | 140 | ||
高3 | 1 | 26 | 34 | 1 | 62 | ||
総計 | 3 | 88 | 355 | 1,097 | 1,039 | 1,189 | 3,771 |
幼児期は英検取得者自体が少ないことがわかります。
小学生になると、低学年でも英検4,5級は珍しくなく、小学2年生以降差が広がってきます。2級を取得する子供も散見されますが、やはり少数です。小学校のうちに、3級まで合格する子供が多いようです。3級といえば、中学3年生相当で、それなりのレベルですから、上記の段階でレベルは上がりつつあるかも知れません。
今回注目したいのは、アミティーは全国区の英語塾であることです。
都心部では英語をストイックに進める塾が多数ありますので、この他にも、小学生で上位の級を目指す子供が多いと考えた方が自然でしょう。この他、公文の英語勢も、早期英語組がたくさんいます。
近年、周囲の英語熱は日増しに高まっていますから、来年、同条件で比較することで、全体の英語の出来栄えによる比較もできるかもしれません。
直近の幼児・小学生の英検取得状況は?
私は20年ほど前に塾講師をしておりましたが、当時の大学受験は数学優位で、英語は日英変換に基づく文法優位の学習で中学からでも十分間に合うとされていました。この流れは現時点でも続いていると認識しています。
過去10年で、JPREP、早稲田アカデミーIBS、エベレストなど従来とは異なるコンセプトを持つ英語塾が新設され、注目されています。
上記英語塾は2~3年の英語学習で小学生の間に英検準2級~2級を取得することを想定しており、指導時間の長さ、従来の英語学習と異なる英英学習、英語絵本、徹底した学習管理などで人気です。
また、英語学習を重視する私立小でも、英検の上位級取得を目指しています。
1年生から週2,3回程度の英語学習に取り組む学校が多く、2019年新設の農大稲花小学校では週5回の英語授業が展開されています。
私自身は、つい最近のコロナ前までは海外を舞台に仕事していました。
受験英語までは英語は得意で仕事上も目立った支障はありませんが、スピーキングと、英文契約書の読解にはネイティブと差があることを認識しており、仮に試験があればこの差は顕在化すると認識しています。
数学で突出した能力があり、大学受験上支障がない受験生は多いと思いますが、2022年1月の共通テストは読解重視の問題構成になりました。今後英語の問題と受験者のレベルが共に底上げされるのか否か、注目しています。
現在、上述の通り、大手英語塾でヒントとなる指針はあるものの、学年別の英検取得状況は未だ不透明です。
ここで学年別に3つに分けて伺わせて頂き、アンケートも併用し、比較したいと思います。
宜しければご協力いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
幼児で英検5級を受けるお子様は非常に多いです。
幼児や小学校低学年が受験する場合は、保護者は退室の指示があるまで横に付き添い、受験番号や住所などのマークシート入力を補助することができます。幼児や小学校低学年は同じ部屋に集められますので、落ち着いた雰囲気で受験できます。
小学校低学年になると、英検3級~5級の受験者が増えます。
娘は4級ですが、英検4級の受験会場では幼児も散見され、小学生が目立ち、大教室では中学生もいました。
同様に、幼児には親が試験直前まで付き添うことができます。
小学校低学年で準2級、2級取得者も珍しくなく、インター生など含めると確実に存在します。
準1級も近年、LCA国際小学校で小学校3年生で合格者が出たと開示されましたし、人気英語塾でも合格者が出ており、少数ながら増加傾向のようです。一般に英語塾では2級合格後、1.5年~2年後に準1級が受験可能とされています。小学校2年生までに2級を合格する子供は日本全国で見るとたくさんいますから、小学校3年生までにチャレンジする子供も相当いると思われます。
小学校高学年になると、中学受験で英語学習のペースを落とす子供と、非受験で英語を引続き伸ばす子供に二分されます。
2級取得は珍しくなくなり、準1級にチャレンジする子供が多数ですが、流石に準1級以上は難関のようです。
人気の幼児オンライン英会話継続レビュー:対象年齢、費用、効果を比較 | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)
コメント