【小学校受験】年長直前!春期講習期間の状況別学習ポイント

小学校受験幼児教室

久々に小学校受験のお話です。
春休みの戦略は、一時的なものではなく、年長以降にも引き続き大きな影響を及ぼしますので本当に重要となります。
順調に走っていれば加速し、おかしなところがあれば早期修正したい所。
お教室の講習もペースが上がり、ご家庭の学習も重要となり、知らぬ間に差がついていく時期です。

私だけでなく過去の多くの合格者の行動様式を意識し、できるだけ毒にならないように配慮しつつ、この時期の学習ポイントをお教室既修者と初学者に分けて、学習状況別にまとめたいと思います。

目次

現状の立ち位置を理解する

小学校受験においては、ご家庭により目標(志望校)が異なり、学習開始時期や、力に入れ方も様々です。
年少以前から始めている方もいますし、年長の4月から始める方もいらっしゃいます。

4月から始める方には、小受の存在に気付いて始めた方もいれば、国立専願で計画通り始めた方もいらっしゃいます。

このため、周囲に流されずゴールまで逆算して計画通り学習を進めるため、ご家庭の現状の立ち位置を理解することは非常に重要です。
学習が十分進んでいる方は、塾の方針に従ったカリキュラムをこなしつつ、ペーパーや行動観察などのご自身の計画もこなしていく必要があります。ご自身の経験や成績状況に見合った学習方法を選択しないと伸びが悪くなります。

このため、今回は既修者と初学者に分けてみましたので、どちらかにウェイトをおいてご一読頂ければと存じます。

人によって対策の範囲、量が大きく異なるのが小学校受験ですから、まずご自身のポジショニングを把握してください。就活の自己分析のようなものですね。

メインお教室・志望校群の一応の確定

冬の間にお教室を迷っていた方は、この時期に確定としておきたい所です。
年長以降は、追加する場合はまだしも、メインを移籍する場合は大きなギャンブルとなります。

通常、受け入れ先のお教室が古くから在籍する方を大事にするのは当然の対応です。
直前期に入ってきた方を大事にするのであれば、優秀で見どころがあると評価された場合はもちろんですが、全てにおいて従順なご家庭、お金を落とすご家庭など相応の理由があるはずです。

特に直前期はご家庭やお子様のことを深く理解できていない状態であっという間に試験日になりますから、避けたい所です。
もしまだ迷っている方がいらっしゃれば、春期講習の間に拠り所となるお教室を探してください。

親切丁寧で、スキルもあるお教室はこの時期でもまだあります。

次に志望校も、一応の確定をしたいところです。
説明会参加履歴の合否への影響は不透明ですが、優秀者が説明会参加なしで3倍~4倍の倍率の学校で残念な結果となることはよくあります。原因は定かではありませんが、余計なリスクを回避するためにも、受験校の説明会は4月以降全て参加しておきたいところです。
加えて、志望校を明確に定め、過去問分析をすることで、保護者様が重視すべき問題を絞ることができます。

1対多のお教室で与えられる教材は、各ご家庭にオーダーメイドされたものではありません。
その中で保護者様が取捨選択し、問題の重要性に強弱をつける必要があります。

行動観察の種まき:お子様を褒めて自信とやる気を伸ばす

行動観察・口頭試問で悩まれているご家庭も多いと思います。
お教室通いの前後で何もしないのは勿体ないので、常に向上すべく種まきしたい所。

一般に、行動観察で評価されやすいお子様の特徴は似通っており、
「大きな声ではっきり話しお喋り好き、何事も好奇心をもって機敏に取り組み、話をよく聞いて規律を守り、礼儀正しく他者への配慮もできて創造力がある子供」
など挙げられると思います。しかし、これを意識するよう幼児に伝えても無理があります。
時間をかけておすすめしたい方法が、上記を分解して褒めちぎり、自己肯定感を醸成させる手法です。

行動観察で望ましいポイントを褒めて伸ばす一例

大きな声だったね~
フラフラせず真っすぐ立てたね~
私もしたいな~
一番早く動いてたね!
お話をよく聞いてたね~
お友達のことも考えてとっても優しかったね
そんなアイデアあったの!

~しなさい!と指示するよりも、多少できていなくても、良い所を見つけて褒めてあげてください。

お子様が楽しくなって自然と改善していきます。
幼児も評価されているとわかっていると、上記を自然と体得できるようになります。アイススケートでポイントを取っていくかの如く、行動観察の時間帯、必要な対応を積み重ねるようになります。

自律しながら好奇心豊かに元気に対応する姿は「つくられたもの」ではなく、学校の先生方に取って望ましい姿のはずです。

行動観察の講義を取る場合は、是非お子様を鼓舞し、底上げを意識してあげてください。

後述しますが、お子様の能力を大きく超えるハイレベルな集団に入ると、自信喪失につながる恐れがあります。
行動観察に関しては、お教室の指導の質が保たれている限り、周囲のお子様のレベルは相応の方が望ましいかもしれません。
本番でも場を乱すお子様がいらっしゃることはよくあります。様々なお子様と出会い、色々なケースに対応できることも必要です。

流行りの絵画どうする?問題

コロナ禍の試験に突入してから、明らかに絵画の出題比率が上がっています。

絵画は娘の受験年度、最後まで抱えていた問題でもあります。
娘は絵を描くのが好きでしたが、実に子供らしい絵を描きます。
対策としては、コロナ禍のオンライン家庭教師で個別で先生に指導頂いた程度で、後は絵画単独でのフォローはありませんでした。

【小学校受験】学研のオンライン家庭教師の受講レポ:通学との比較、費用、効果 | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

絵画の出題可能性が高まっていることは事実で、どれだけ対策するか迷っている方が多いと推察しています。

この点、一定の対策の必要性は否定しませんが、のめり込み過ぎにはご注意いただきたいところです。

絵画対策には相当な時間を要するはずです。
しかし、技術的な配点に目を向けると、果たしてどの程度差がつくのか、、、
学校によっては受験生が思うほど重視しない学校も多いはずです。
小学校受験の合否を構成する要素の一つである考査のうち、一分野である絵画で、更に技術分野と口頭分野に分かれたうちの、技術分野の差です。加えて、ペーパーと違い、この絵画の技術分野の評価が0割-10割の絶対評価がつくかというとそれもまた微妙です。

こちら、是非お教室の先生とも相談して、必要な範囲で対策頂ければと思います。

絵画の対策時間は決して埋没ではありませんが、他のTODOがあるのに絵画に時間をかけるべきことが良いかどうか、機会損失(それを選択したことで失う利益)を考えて選択いただきたいところです。

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春休みの戦略案:既習者・難関小学校志望者向け

既に1年以上前から学習を継続しており、大手模試などの成績で概ね上位30%に入っている方を想定しています。
また、難関小学校とはここでは倍率5倍超の学校群を想定しています。

これらの方に多いお悩みは、お教室の掛け持ち、ボリューム、メイン選び、学習教材と考えます。

掛け持ちについて忌憚なくお話すると、少なくとも合格者レベルの過半数は掛け持ちされています。

数より質が重要であることに間違いないですが、週1という方はほとんど聞いたことがないのも事実です。
掛け持ちするか否かは拘らなくて良いですが、ある程度のお教室通いは必要と考えます。

ペース的には最低週2といったところで、ボリュームゾーンは週3から4、週5も周囲で珍しくないはずです。

この点、たくさん通った方が良いと上から目線で言いたいわけではないことにご留意ください。

我が家はやや通室数が少ない方でしたが、週5,6勢から感じるマウンティングに似て非なる圧は相当でした。
お教室通いが少なすぎると、他者に差をつけられているような不安が常に付きまといますし、小受では行動観察や口頭試問など、教室でないと伸ばしにくい課題も多いことから、週1では実際不安です。
週2以上であれば、総合+学校別、総合+苦手分野、総合+個別塾、などなど色々な組み合わせで苦手分野も補完できます。早期対策されているのであれば、後になって後悔しないために、やはり週2は必要かなと。

最近絵画とリズム運動(リトミック)の出題が非常に目立ちます。
これまで出題されていなかったのに急に絵画が出題された場合、他校併願者が有利となります。
結果的にここ2年は、慶應義塾横浜初等部や早実初等部など、対策の幅が広い学校を受験したご家庭は、受験上たなぼたで得したことが多かったのではと推察します。
費用対効果には留意する必要がありますが、これらの重要性が高まっていることは確かです。

週3,4回以上のお教室通いは、ご家庭によります。必ずしも必須ではないと考えます。
丸1日春期講習で費やすと、復習の時間が取れない可能性もありますので、バランスよく計画頂ければと思います。
この時期、自学自習も非常な重要な時期となります。

特に差がつくのがペーパーです。
スイングを始めとする一部のペーパー先行塾は、この時期までに全ての試験範囲を終わらせています。
よって、冬から春にかけてお教室間で一時的な差が出る傾向があります。
この点、どの教室に所属するかで対応が変わってきます。

ブログ内アンケートによると、スイングを掛け持ちする方が非常に多いので、下記を分けて考えてみます。

①スイングメイン、もしくは掛け持ちでペーパーなど分野単位で完全に委ねるケース
②非スイング、又はスイングは季節講習程度に留め、徹底管理した学習で進めるケース

①の場合も②の場合も、この時期に意識すべきことは同じで、落とし穴が違うイメージでいます。

共通して意識すべきことは、復習の反復による基礎の完成です。
実際の試験においては、それほど難しい問題は出ません。正確に言うと、奇問はそこそこ出るのですが、奇問対策はする必要がないです。出ない問題の対策をしている間、他者に追いつかれます。

①は難問のやり過ぎ、②はペーパー力で押し切られないように気を付ける必要があります。

2020年と2021年はコロナ禍の試験となりましたが、問題の傾向が変わる傾向が多く見られたものの、他の小学校の頻出内容だったり、小学校受験の出題分野からは逸脱しないものがほとんどでした。
これらの範囲までは、他の子供達も解けてしまうので落としたくない所です。

しかし、少しでも新しい傾向の問題が出ると、やはり幼児ですから応用は非常に難しいようで、埋没に近い扱いとなります。

このため、この時期に取り組むべきは過去問レベルの難易度を上限とする問題の反復です。
過去問まで到達しなくても、基礎から順に抑えます。基礎であればスラスラ解けるように。 
これは毎日の反復でフォローします。

最初は時間がかかる問題も、解けるようになると一瞬です。
年中の冬まで、1冊30問解いて復習するまで2,3時間かかっていたひとりでとっくんなどの問題集は、いずれ10分程度で解けるようになります。解けるようになるから当たり前なのですが、最後は親がペラペラめくって、解く必要がある問題を数問確認するだけとなります。すると1冊1,2分です。

TwitterなどSNSをされている方は、直前期にペーパーマウンティングに遭遇します。
一枚50枚やった~など書いてあってちょっとイラっとされることもあるかもしれません。
このからくりは、恐らく書き手に悪気はなく、上記のようなペーパー完成に向けて徹底対策されていたご家庭の結果であって、解けるとわかっている50枚はそもそも不要かもしれないし、基礎の復習だったらそれぐらい解けるとも言えます。

つまり直前期ですと枚数は関係ありません。
現段階で上位に立っている方は、ここで複雑な思いを抱く側に回らないように、今のうちに準備いただければと思います。

このようにペーパーは解く時間が早くなり、保護者様の理解も深まってくると、加速度的に差がついてきます。
お子様も、得意分野と自身が認識することにより自信となり、より勢いがつきます。

保護者様に至っては、試験直前になるとご自身で小学校受験の出題範囲、合格ラインがそれなりの確度で線引きできるようになります。何らかの受験経験がある保護者様であれば、小学校受験の過去問傾向から本当に大事な部分を類推するのは、難しいことではありません。
お子様の事は保護者様が一番わかっており、お子様の受験範囲で必要な分野を一瞬で見分けることに関しては、直前期にはお教室の先生と変わらないスキルが身に着くこともあります。

折角この冗長な記事を読んで頂いている上位者に避けて頂きたいのは、直前期においても基礎の問題で時間をかけて取り組んでいること(上図①の伸びが遅い)、難しい問題に取り組みすぎてその間に基礎問題に足を掬われることです(上図③)。
特に後者は受験で必要な範囲を超えた問題に取り組んでいる間、何もしないのと変わらない時間となりますのでご注意を。

表現が難しいですが、どこまで難しい問題に手を出すかのチキンレースとも言えます。
直前期は出題可能性がある過去問をひたすら繰り返したい時期です。

後述する初学者も、効率よく学習を進めたご家庭の一定数が直前期に伸びてきます(上図①)。 
今のうちに、十分な時間をかけて、基礎の構築はしっかり準備いただき、必要な範囲はぬかりなく網羅して頂ければと思います。

【小学校受験】おすすめ過去問題集:学校別対応表(伸芽会・ニチガク・理英会・こぐま会) | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

春休みの戦略案:初学者向け

こちらは学習を始めたばかり、またはこれから学習する方向けの内容です。
よくあるお悩みは、お教室選び、教材選び、学校選びです。

志望校も様々で、初学者であっても難関校志望の方もいらっしゃいます。

気を付けて頂きたいのが、漠然と難関校を目指す場合です。
例えば受験生を多く集める早慶のうち、慶應横浜初等部や早実初等部は試験範囲が非常に広く、広い分だけ対策も広く必要になります。両者とも二次まであり高倍率ですから、実力者が落ちることはあっても、初学者にはやや分が悪い試験内容です。

難関校を志望される場合、学校を絞り、試験対策の幅を狭くすることも一手かなと考えます。
学習範囲が2倍になると、必要な学習量は2倍では足りず、3倍、4倍必要です。
これとは逆に、必要な学習範囲が狭まると、必要な時間を大きく減らすことができます。

この点、国立小は試験範囲も読みやすいことが多く、問題の難易度も全般的に優しく、更に受験日も遅いですから専願である限り年長からでも間に合います。抽選勝負でライバルを減らすこともできます。
私立の場合は、幅広い対策を必要とする学校を避け、数を減らせれば勝負しやすいです。

お教室選びは、時間がないとはいえ即決せず、慎重にしていただきたいところです。
お互いの信頼関係がないと、成績が伸びない時に他に気移りしやすいですが、年長以降のお教室変更は、失敗したら大きなダメージを負いますのでお勧めできません。
1,2週間の間に複数まとめて通い、相性が良いと感じた先でお願いすると良いでしょう。

あと気をつけたいのは、初学者のお子様を熟練した経験者の集団に放り込むことです。
お子様もうまくできないことはすぐわかりますから、お教室が嫌になってしまうことがあります。
特に行動観察では、お子様が楽しく通っているかどうかが伸びに大きな影響を与えますからご留意ください。

初学者の場合、必ずしも大手でなくとも、少人数クラスのお教室で慣れるように努めるのも良いですね。

教材選びは、過去問はまだ早いので、基礎をひたすら進めてください。
この点は経験者と似た表現になっていますが、やや内容が異なり、基礎の基礎です。模試の点数も気にしない。
模試は復習の材料と考え、やった分だけ追いつくと前向きに考えます。

同時に、保護者様は過去問を入手し、最終目標を明確にしてください。
そこが秋の到達目標です。

最短で到達するには、無駄な学習をしている時間はありません。
試験に出ないものはどんどん切っていきます。この徹底により、上述の経験者に追いつくことも可能です。

成績上位者が国立を併願する際、ライバルの初学者がやっていたら脅威を感じる事は、その学校の情報や過去問を網羅し、関係する基礎を完璧に抑えることです。ポテンシャルのある子は、数か月でピカピカに眩い光を放ちます。

お教室の春期講習回数は、人によって様々かと思います。
適切な自宅学習ができれば少なくても問題ありませんが、まだ感覚が掴めていない方も多いはずです。
遅れた分を取り戻すために週3,4またはそれ以上という方もいるでしょうし、相性が合えばそれなりに有効となります。
いずれにしても、迷いなく進めるためにお教室との相性が重要となります。

一定の自宅学習時間は必要なはずですから、毎日のように通うにしても、朝夕×週5、などの組み合わせはあまりおすすめしません。
自宅へ帰ってからの復習時間がなくなり、どこかで悪影響を及ぼす可能性が高いと思われます。

【こぐま会】自宅教材「ひとりでとっくん100」全レビュー | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

最後に

小学校受験において、ペーパーを中心とする学習量については議論があるところです。
しかし、上述の通り、志望校によって対策すべきボリュームは異なります。

大学受験の勉強で、楽しくて楽しくてしょうがない、という方はあまり聞いたことはないですが、小学校受験においてはこれがあてはまりません。上述の行動観察のお話の通り、勢いに乗ってくると、お子様にとっては遊びの延長となります。

幼児期は自然と学ぶようにできてますから、小学校受験のカリキュラムに毒はあまりないです。
将来の中学受験にも活きますし、話す力、聞く力も身に着きます。公園で遊ぶことも含まれます。
報われないかもしれないのは全て保護者様の準備です(説明会、学校研究、願書、費用)。

何が言いたいかと言うと、小学校受験の学習は、適度な時間であればお子様にとって良いことづくめで、お子様が楽しく取り組めている限り中途半端な制約を設ける必要はないと考えます。
周囲から色々な声が入ることもありますが、ご家庭のポリシーを大事にして充実した小受ライフを過ごして頂ければと思います。

長文失礼しました!

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