皆様、幼児のお子様には「知らない人についていってはいけない」という趣旨のお話をしていますよね。
これは当然として、「知らない人と話してはいけない」という説明の仕方をしていませんか?
こちら、正解はないので否定するつもりはありませんが、お子様の性格に影響するので気をつけたほうが良いかも知れません。
特に小学校受験をする場合は、受験における評価にも直結します。
幼稚園受験ではさほど影響しませんが、小学校受験においては、面接や口頭試問で、初対面の知らない人とお話しできる社交性、積極性は非常に大きな影響を及ぼします。
実際、我が家でも一人娘ということで、「知らない人と話しかけられたら、絶対ついていってはいけない。」と早い時期に強調してしまった時期がありました。理解はできていたようなので防犯上は安心できましたが、初対面に弱く、しばらくの間強い副作用を感じました。
1年程前、ボイトレを始めた記事を書いたことがありましたが、通うことになったきっかけはこの弱点克服にあります。
本質は精神的なところにありますけどね。
子供への説明の仕方、タイミングはなかなか難しい所ですね。
先日大手幼児教室の講演でも、この趣旨の発言には気をつけるようにと、同じような趣旨のお話をされていたので、我が家もそうだったなと非常に実感しました。
このような説明をするのは恐らく3歳前後と思われます。防犯上、知らない人についていかないことは非常に大事なことなのですが、言い方には気をつける必要があると感じます。
この点、反省としては教える順序が違ったかなと感じています。
3歳前後で話すことが多くなり、コミュニケーションが取れるようになってきますが、ここであまりに早いタイミングで、知らない人の恐怖を先に強調してしまうと、人と話す喜びを知る前に、積極性を阻害してしまいます。
言葉を話せるようになったら、第三者と積極的にコミュニケーションを取る機会を作り、調子よく話すようになってきたらそれを節制させる目的で、知らない人から声をかけられた時の対応を教えれば良かったなと強く感じます。3歳ぐらいの幼児が第三者に話しかけると、たいていの方は親切に返してくれます。これは非常に良い学習体験で、幼児にとっても大きな刺激になりますので、この機会を逸するのはもったいないです。
年長の時期初めて会うお子様と会ったとき、いきなり話しかけてくるお子様と、じっとこちらを観察してくるお子様に概ね二分されますが、不思議なことにお受験をする方ほど後者が多いです。それでいて行動観察などで積極的に「話す練習」をしているのは矛盾を感じることもあります。
これは、自然に任せて成長したか、防犯上の抑制が効いているかの違いが起因していると考えます。
最終的には両極端に偏る子育てより、バランスが取れた子育てが良いと言えそうです。
上記、言葉を話し始めた2歳~年少のお子様がいるご家庭のご参考になれば幸いです。
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