筑波大学附属小学校の一次抽選に通過したら、約1か月半の幼児教室戦争が始まります。
本年は例年より厳しい抽選がありますので、人気が集まる教室、実績ある幼児教室も一定の枠が空くと思われます。
今回、抽選通過確認後、すぐに動きたい幼児教室を厳選してご紹介します。
2021年度は抽選難化、2022年度は緩和
2021年度の一次抽選は10月3日(土)の朝から、下記の通り女子、男子の順に実施されました。
筑波大学附属小学校は例年、一次で抽選を行い、通過した男女が二次考査を行い、二次考査で合格した男女約100名(2021年度は80名)が三次で抽選を行い、最終的に男女各64名が合格します。
2021年度はコロナのため、抽選通過人数が絞られ、男児の通過率が30%、女児の通過率は34%となりました。
また、2022年度は男児の通過率が37%、女児の通過率が46%と緩和しました。
未だ厳しい抽選ですが、通過された方向けに、おすすめの幼児教室をご紹介しておきます。
準備期間は凡そ1か月半しかありませんので、限られた時間の中で、いかに過ごすかが非常に重要となります。
国立小志望者は実に幅広く色々な方がおり、国立専願者、私立併願者、ほぼ無対策の方まで様々です。
例年であれば、対策が不十分であればハイレベルな図形問題の対策が間に合わないところですが、今年は倍率によっては国立専願に絞り、最短ルートで努力することで間に合う可能性も高くなります。
ですので、まず戦略としては、筑波合格に特化した1.5か月にできるかどうかがキーとなります。
ある程度の基礎ができている私立併願者は、願書、面接の練習、試験の直前対策、考査当日など実に様々な時間をロスします。
これらに時間をかけないことで、彼らに勝てる可能性は出てきます。
筑波小に関しては情報入手、予想問題、順位把握、学習リズムの確立の観点から、ある程度の幼児教室への通学がおすすめです。
また、筑波小は非常に運動能力を重視する学校です。筑波大学附属小に合格する子供の特徴として、体幹がしっかりしている傾向があり、クマ歩き終盤には合格者がほぼ決まっているという逸話が出るほどです。毎日幼児教室に通うのみならず、+αで基礎体力を身につけ、毎年出題されるクマ歩きを含めた練習を毎日繰り返し行うことが必要となります。
筑波大学附属小学校に強いおすすめ幼児教室
筑波大学附属小学校の合格を目指す場合は、まずは私立小と異なり、求められる子供像が全く異なることを認識する必要があります。例えば、私立小ではまずお行儀、女子校では細かい所作まで求められますが、国立小、とりわけ筑波で求められるのはまず力強さです。体幹がしっかりしておりて元気、ハキハキと話し、実は勉強もできますというタイプが理想です。
このため、幼児教室においても通常の私立難関校とはおすすめする教室が異なります。
細かいお行儀が求められない分、国立小に強い幼児教室は私服でも入りやすいフランクな教室が多いです。
わかぎり21
まずはやはり、わかぎり21。昨年度も計算上100人を超える合格人数を出しています。
シェア80%程度と聞くと異常のように感じますが、他の私立小の合格者を見ると必ずしも合格人数が多いわけではないので、本当にそれだけの国立受験者がわかぎりに係わっているんだろうなと実感します。
この人数差は、抽選通過後に実に多くの方がわかぎりに頼ったことを示唆しています。流石にそこから私立小の合格者としてはカウントしないでしょうから。
これだけのシェアがある学校であれば、何かしら行かざるを得ないところです。
ここで出ると予想された問題が本当に当たった場合、非常に不利になってしまうからです。
本校は西池袋にありますが、このエリアは立教生の通学路で日中は治安の良いエリアです。
ビル横にあるエレベータか階段を上がると、二回に受付があり、ここで多くの問題集を買うこともできます。
おすすめポイント:合格したら誰もが頼る学校。2階で販売しているA、B、C別問題集は外部生でも購入可能。抽選通過したら、売り切れる前にまず教室へGO
ジャック幼児教育研究所
ジャックは私立小学校の合格者総数で言うと、小学校受験界のNo.1幼児教室です。
私立難関小の合格実績では圧倒的な合格者数ですが、筑波に関しての合格者はわかぎりに譲ります。
しかしながら、毎年二けたの合格者を輩出し、やはり強いことに変わりはありません。
ジャックはもともと運動に力を入れている幼児教室ですので相性は良く、私立併願者におすすめです。
ジャックは志望校別に教室が決まっており、筑波小の担当校はお茶の水校です。
おすすめポイント:ジャックは人気がある故、通常キャンセル待ちになることが多いです。筑波小に関しては抽選後に枠が出てくる可能性もあるので、諦めずに問い合わせをお勧めします。
伸芽会
幼児教室最大手の一角、伸芽会も当然強いです。
体操教室も別途あり評判は高いですが、一連の所作、礼儀まで重視する名門私立小を特に得意としており、筑波目的をメインに通う方はやや少ない印象です。
おすすめポイント:伸芽会に通っている方であれば、抽選の結果次第でそのままお世話になると良いでしょう。
しながわ目黒こどもスクール
教室が開校して数年にもかかわらず、コロナで休校が相次ぐ中、いち早く対応した無料オンライン授業で人気を集め、非常に知名度を高めた幼児教室です。
無料授業と言えば質が気になりますが全くの手抜きなしで評判高く、通常は高額な小学校受験授業を長期に渡り無料で受けることができました。このような幼児教室は他にありません。一体何を考えているのかと思うほど奉仕の精神に溢れた教室です。
教室の雰囲気は非常にやわらかで、先生も明るく温厚です。
どちらかと言えば国立に強く、特に筑波小と学芸大学附属世田谷に非常に高い合格実績があります。
昨年度の筑波小の合格実績は22名と急伸しました。
今年はオンライン授業の急拡大もあり、それぞれの合格実績が前年より更に急上昇するのでは?と勝手に予想しています。
国立小模試はひたすら問題を解きまくる模試などユニークなものが多いです。
既に世田谷など抽選がない学校の講座は締め切られている講座が多いので、筑波も早めに動く必要がありそうです。
おすすめポイント:豊富な情報量と問題量、充実したサービスで圧倒。国立小に関して、北はわかぎり、南はしながわ目黒と言ってよいかも。
進学教室ブロッサム
私もお世話になっている「小学校で伸びる子ドリル」で有名なブロッサムは、国立小に強い幼児教室です。
筑波小と同じ最寄り駅の茗荷谷にあり、近隣の筑波小、お茶の水、竹早小学校に定評があります。
毎年国立小で合計40名程度の合格者がおり、昨年2020年度の筑波小の合格者は16名でした。
ホームではありますが、単独の幼児教室でこの数字は非常に優秀です。
非常に優良な問題集を多く手掛けており、教室へ行けば購入することも可能です。
合格されたら一度足を運びたい幼児教室です。
おすすめポイント:筑波小の近隣で一番信頼おけるお教室。確かな情報を得られる他、お茶の水、竹早の対策も安心。
チャイルドアイズ
もともと国立に強い幼児教室ですが、例年数名だった筑波大学附属小学校の合格者が、2020年度は11名と二桁になりました(詳しい合格実績はこちら)チャイルドアイズは教室数が多いので大手の位置づけとなり、組織力・情報量に優れますが、一つ一つの教室は小規模少人数で面倒見が良いため、大手と中小の良い所を兼ね揃えています。
まだ伝統校の合格者に関しては大手に及ばないのが実情ですが、地頭の良さを求める学校で、かなりの存在感を発揮しています。筑波もその一つとなり、知育・図形を重視するチャイルドアイズの方針と筑波の問題の傾向はかなり合っています。
茗荷谷にも教室があり、ブロッサムの近くにあります。しかしながら、情報を共有していますので、この教室にこだわらなくても同等の質の高い指導を受けやすいです。
おすすめポイント:教室が柔らかい雰囲気で国立向き。組織力・情報収集に長け、他教室でも詳細な情報を得られます。教室で得意な分野が知育・図形なので筑波の問題と相性がバッチリ。
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