【女子】筑波大学附属小学校とお茶の水女子大学附属小学校の比較(人気、試験、内部進学、大学合格実績)

人気の国立小学校、筑波大学附属小学校とお茶の水女子大学附属小学校。
ともに人気校ですが、今年は筑波小の受験日程が前倒しとなり、お茶の水の11月の出願前に、既に一次抽選が終わりました。

これにより、娘を含む過半数の方は抽選を通過できず、残念ながら試験が受けられない結果となりましたが、次に気になるのが他の国立との関係です。

目次

筑波大学附属小学校の併願者動向の現状と、併願人気校との比較

まず、筑波小に関しては、累計5万PV以上ある筑波小記事の1年以上に渡るアンケートの結果として、8割以上の方が国立または私立小学校と併願すると回答されています。筑波関連の記事内であり、300以上の回答がありますので、傾向として一定の信憑性はあると考えます。

筑波小受験者の併願動向(2019年9月5日~2020年10月7日現在)

私立小学校も併願する。 (44%, 165 Votes)
国立小学校のみ併願する。 (43%, 160 Votes)
筑波大学附属小学校のみ受験する。 (13%, 47 Votes)

そして、4割を占める国立併願先としては、地域柄限定されています。
筆頭は同じ最寄り駅で近隣の学芸大学附属竹早小学校と、お茶の水女子大学附属小学校です。この他、学芸大学附属世田谷、大泉、小金井も一定人数いるでしょうが、これら2校ほど受けやすい学校はありません。

両者受けると言っても、どちらに行きたいか志望度の違いはあるはずです。この点、どこが第一志望か、どの順番で試験があるかによって、他の受験生にも影響を及ぼします。志望度の低い学校が先に試験があると、当然にフルパワーで試験に臨み、見事合格したら、気持ちの変化もあり得ます。逆は辞退することになるので、残された受験生は有利になります。

昨年までは試験のレベルからしても、クリスマス前の筑波を頂点としてどんどん難化していくイメージでしたが、今年はがらりと変わりましたので、この人気動向は受験生にとっても重要となります。

筑波小と竹早小学校の比較では前者が人気で決まりのようですが、お茶の水女子大学附属小学校と筑波小を比較したアンケートでは、女子に限っては拮抗しており、お茶の水女子大学附属小学校の方がやや人気が高い傾向が出ています。

【アンケート】筑波大学附属小学校と学芸大学附属竹早小学校の併願者に伺います。両方合格したら、どちらに進学しますか

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【アンケート】筑波大学附属小学校とお茶の水女子大学附属小学校の、女児の併願者に伺います。両方合格したら、どちらに進学しますか

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これはやや意外な傾向でしたが、女子の筑波とお茶の水の選択について、両者を様々な視点から客観的な視点から比較して、その原因を探りたいと思います。

抽選・試験内容

まずは試験内容が違います。

両者ともに一次抽選、二次考査、三次抽選の構成ですが、筑波は一次抽選の通過率が難化したとはいえ、まだお茶の水よりは高いです。お茶の水の通過率は約1,500人の志願者に対して210人しか試験を受けることができず、倍率は実に7倍超。一方、二次の倍率はお茶の水の方が楽になります。最後の3次抽選は筑波や凡そ3人に2人、お茶の水も半数程度合格することとなります。

試験内容は大きく異なります。筑波は志願者は口頭試問、難解なペーパー、制作、クマ歩きなどの運動、行動観察。これに対してお茶の水は、志願者は制作、行動観察、口頭試問、保護者は面接、作文が課されます。そもそもペーパーがなく、運動もないという点で志願者の対策は少なくて済み、自然体で受けやすいです。

この点、大きく異なるのはお茶の水は一次抽選から二次までの対策の時間がほとんどないことです。ペーパーがないので組みしやすいですが、そもそも抽選倍率が高いので、試験を当てにして対策するのも、モチベーション維持が大変です。

よって、筑波は事前に入念な対策が必要で、お茶の水は日常生活の延長として試験を受けやすい学校です。

筑波大学附属小学校 2007年度~2020年度 志願者数・倍率推移

校風・学校生活

ここが女子の選択肢に大きな影響を及ぼしているかもしれないと考えています。

筑波は親が参加するイベントが多く、運動が活発に行われる学校です。このため、一定程度の運動ができないとそもそも合格しないとはいえ、運動が好きなお子様でないと、肌に合わない可能性があります。

また、昨年参加した若桐祭でも感じましたが、筑波は保護者の参加が多いです。6年間のうち2年間はクラス役員をしなければならず、保護者も学校や生徒と一緒に学校活動をこなしていきます。6年生は2キロの遠泳があり、その他合宿や課外授業も多いです。

お茶の水で求められている子供は、受験面からみると、女子校で求められる所作が一通りでき、お喋りで賢い人材と言えます。
ここに運動面での活発性はなく、筑波が武骨とすれば、お茶の水は清廉なイメージです。

内部進学

筑波小、お茶の水ともに楽な道ではありませんが、女子に関してはお茶の水の方が楽でしょう。

筑波小は、小学校から中学校、中学校から高校とそれぞれ80~85%程度が進学します。中学校から手ごわいライバルも入学してきますので、小学校入学者は概ね50%~60%程度が高校まで進学できることとなります。

一方、お茶の水も小学校から中学校へは、全体としては筑波より低い割合の学生が中学へ進学するように見えますが、からくりがあります。男子に関しては高校進学ができないことを見越して、中学受験をして半数が出ていきます。

一方、女子はその心配がありませんので、多くが内部進学を希望し、ほとんどが中学へ進学できることとなります。高校に関しても女子の80%程度が進学しますので、女子に関しては進学が容易かもしれません。

これは中学偏差値にもよく表れています。お茶の水女子大学附属中学校の女子の偏差値はほぼ雙葉と同じですが、男子は偏差値50程度で、難関校の位置づけではありません。

大学進学実績

大学進学実績に関しては、流石に筑波の圧勝です。
筑波は東大合格者ランキングでも名を連ねる常連です。一方お茶の水も進学実績は良いのですが、東大は数人ですし、凡そ半数が国公立か早慶に行けるという実績です。

まとめ

ここまで比較してみると、茨の道の筑波、当たればもうけのお茶の水、という印象です。
筑波は高校の大学進学実績は言うことなしですが進学を考えるとずっと気が抜けないし、お茶の水の抽選倍率は、狙って入れる率ではありません。

ですので、結果的に合格したらどちらを選びますか?という問いになった場合、合格前提であればお茶の水、という結論になる方も多いのかもしれませんね。

 

 

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