【新年長(現年中)】小学校受験幼児教教室の選び方:2022年度まとめ

小学校受験幼児教室

本日は、新年長の方を対象とした、小学校受験の幼児教室選びのお話をしたいと思います。
小学校受験の準備時期は志望校によって様々ですが、目安は年少の冬、年中4月、新年長10月頃が多いと思われます。

受験を終えて、これまで体験含め10以上の教室を回ってやってきたことを振り返り、効果を検証しながら、幼児教室選びのポイントを解説していきたいと思います。

目次

ご家庭の自己分析

就活のようですが、まず必要なことは自己分析ならぬ家庭分析です。
下記、簡単なチェックリストを作成しましたのでご確認ください。

・志望校はどこか
・お子様の強み・弱み、ご家庭の強み・弱みの把握
・既に勉強を開始しているか
・厳しく統制されるタイプが良いか、伸び伸びやりたいか
・予算をどの程度考えているか

上記は全て、教室選びの上で大きく分岐していくポイントとなります。

小学校受験は志望校によって難易度も母集団も著しく異なりますので、まずはご家庭の現時点でのポジションを正しくご認識ください。
一年あれば、対策次第で追いつけますが、まっさらな状態であれば難関校が厳しいことも事実で、毎日のように幼児教室へ通う資本戦略を検討したり、ある程度学校を絞って、切る論点を作る必要もあるでしょう。

通常、お子様の性格に合わせて志望校を決めることが多いと思いますが、ご家庭の状況でスタートラインが異なることもあります。
特に、きょうだいが通っている場合は私立小では難関校含めて超有利なことは明白で、卒業生OB、著名人も何らかの力が働くことがあり、学校によって対応に差が出ます。
ここでいう著名人とは、芸能人を指しているのではなく、社会的に賞賛される職や名誉がある方々で、それぞれに家庭があり、お子様がいるわけです。これらの方々が惜しみなく幼児教室にお金を注いでいる場合、一般に非常に手ごわい相手になります。これは生まれ持ったものとして受け入れ、志望校を決める必要があります。因みに国立であればそのような縁故の心配はありません。

このような、ご家庭が置かれているポジショニングに応じて、下記様々な視点で検討していきます。

教室は年中の秋にできるだけたくさん回る

幼児教室は、ホームページや口コミだけではわからない点がたくさんありますが、体験等で通ってみるとその質がすぐにわかります。

厳しいか厳しくないかなど、ご家庭によって意向が分かれる点も含め、質の良い教室を目で見て確かめる必要があります。
多くの方はそれほど回っていないような気もしますが、最初に訪問した幼児教室で意気投合したり、手厚い対応を頂いたりしてそのまま、というケースが多いようです。これまでの経験上、費用と内容はあまり比例しないので、複数回って比較検討するプロセスは通常必須かと考えます。

例えば、優しく居心地の良い先生が本当に合格のために最善の授業を毎回展開してくれるかどうかは別問題です。
また、一見良い教室のように思えても、相対的に比較すると微妙な教室であることも多いです。気付かずにそのまま通い、春先に成績が思わしくないと、原因がどこにあるかわからずいよいよ焦ってきます。ここでネガティブな要因で他塾が気になると、悪循環に陥る危険もあります。
会社の経費稟議の相見積もりと同様、最初から複数の教室で比較して、より良いところへ通学する方が望ましいです。

大手幼児教室でも担当する先生や授業のレベルにより、その積み重ねで一年後の差は非常に大きくなります。お受験幼稚園では口コミで良い教室の情報が広がり、参考にはなりますが、同年代では本当に良い情報は回ってきにくいと考えるほうが自然です。

ですので、回れる時期に徹底的に回って、自分自身で確かめましょう。大手の人気教室や一部の個人塾は新年長の授業開始早々、既に締め切っているところもありますが心配はご無用です。他に良い教室はまだたくさんあります。これは実際に経験済です。

勉強が進んでいない初学者は、合格実績ではなく面倒見で選ぶ

人気幼児教室の中には、十分に勉強が進んでいない初学者に対してドライな対応を取ったり、過度なボリュームの通学を促す教室があるのも事実です。

選抜クラスや入塾テストをする教室も多いですが、初学者の場合、まずお子様が楽しいと思える環境で学習することが重要なので、合格実績だけにとらわれず、一つ一つの家庭に手厚く接してくれる教室に通うと良いでしょう。

お子様が楽しんで教室へ通う限り、行動観察で生き生きした成果を残せるようになってきます。
ペーパーは独学でも十分成績は残せます。詳しくは下記記事に記載してあります。

何でも相談できる関係になる=メインの教室を作る

お世話になる教室を選んだら、そこだけに集中して通う方と、複数教室に通う方とに分かれてくるかと思います。
実際、難関校受験者は後者の方が多く、我が家もそうです。

この点やってはいけないことは、明確なプランなく、複数幼児教室を薄く通って渡り歩くことです。

これまで通ってきた経験から言えることとして、志望校の出題分野を全て網羅するメインの教室がバッチリあって、更に得意分野を伸ばしたい、もしくは苦手分野を補完したいと考えた場合に初めて、+αの教室が出てくるのが理想の形です。
最初の土台となるメインの教室がなければ、網羅性に欠ける上に、その穴に気づくことが困難となります。

ですので、あれこれ手を出すよりは、メインの教室にしっかり通ってから検討するのが望ましい形と考えます。
そのような通い方をしている方は、やはり普通に優秀で、ライバルとしても手ごわい方が多いですよ。

メインの教室があると、おまけではないですが、良い副産物がついてきます。
教室側は通常、たくさん通っている通学歴が長い方と、そうでない方の対応は当然に変わってきます。
長く通う方には、助言の仕方や内容も細かく、試験前の情報開示の仕方さえ変わってきます。

一方、つまみ食い的に通う方に対しては非常にそっけないもので、講習だけの参加をしてみても、何の講評もなくあっけなく数日の講座が終わったりします。これは先生方もそのご家庭やお子様のことがよくわかってないので当然の対応です。

志望校と併願校、ご家庭の様子、お子様の性格など、先生が詳しく知っていれば、指導の仕方も講評の仕方も全く異なります。
よって、メインとして何でも相談できる教室を決めたほうが良いです。

授業の評価シートは具体的か

ほとんどの教室で、授業の講評(各分野の出来栄えを通信簿的に採点したもの)を渡してくれます。
この際、細かい内容が記述してあり、一つ一つ改善できるようにポイントを書いてくれているものが良い講評です。

対照的に、出来栄えを定量的に評価し、良かったか悪かったかだけ書いてるものは、どう改善すればよいか、先生に個別に聞かない限りわからず、非効率です。このような講評が目立つ教室は、少し冴えないと言ってよいかもしれません。

終わった後に、毎回先生と話す機会があると尚良いです。先生も覚えているうちに、詳細なコメントをしてくれるので、その積み重ねもまた一年で大きな差となっていきます。

教室の方針に賛同できるか

最初に自己分析の話をした際に、厳しい教室がよいか否かの論点をお話したと思います。
この点、学校選びと同じく、ご家庭が教室のやり方に共感し、支持できるかどうかという点は非常に大事です。

幼児教室はご年配の方が運営されていたり、確固たるポリシーを持って運営されている教室が多いです。

このようなポリシーに賛同できるか否かは非常に重要で、納得できない点があると、どうしても指導に対する対応に現れ、前述のコミュニケーションの密度にも影響します。このため、教室の方針に任せられるかという点は非常に重要です。

なお、少し前は厳しい教室が流行りでしたが、今は楽しく学んで成果を伸ばす教室も増えてきています。娘はどちらかというと後者で、幼児教室を毎回楽しみにしています。

これはまだどちらが優勢か分りかねる状況ですので、ご家庭が共感できる教室がベストということになるでしょう。

コロナ禍でオンライン授業に対応していたか

リスクヘッジの観点から、事前に把握しておきたい点となります。

2020年3月以降、学校の休校に伴い、幼児教室もある程度粘っていましたが、4月以降は緊急事態宣言下で横並びで休校を余儀なくされました。

この点、私立小学校がオンライン授業にいち早く動いて評価を上げましたが、幼児教室でもオンラインにいち早く対応した教室と、休校した学校に分かれました。そして、通学再開後も、コロナ禍対応として、授業内容をZOOMなどで見学できるようにした教室とそうでない学校に分かれ、これは今も続いています。

この点、私立小の対応と同じで、対応が早かったこと自体、お教室は先を見据えて調査を進めていると考えられます。また、見えない所でも日々調査や研鑽を重ねているのではという推定や期待も生じます。
今回のコロナの対応は、何か難しい制約が生じた際に頼りになるかどうかの試金石とも言えます。

また、参観に関してもお子様の授業を直に見学をすること自体はメリットがありますが、WEBで見学できるのであればそこに長時間留まっているのは色々と非効率な一面もあります。

ZOOMなど柔軟な対応をしている教室、有事の際はオンライン対応がすぐできる環境にある教室ですと安心ですね。この冬もどうなるかわかりませんから、、、

試験直前も試験情報を共有頂けるか

最後の詰めで重要な点となります。

人気幼児教室は、試験直前や直後で、早い段階で情報を掴んだりしています。試験日が複数に渡るとき、問題を変えているであろうとはいっても、どのような問題が出題されたか、どのような形式で試験が行われたか、気になるものです。

このような細かい情報を、気付き次第、共有してくれる教室も多いです。
役に立つか否かは別にして、あるかないかは大違いです。試験の形式だけでもわかれば大助かりですよね。

このようなスタンスは、つまるところ教室の方針と個人の関係の深さによります。

直前期でも目立った活動しない、またはそのような情報をくれる環境にない教室もあれば、最後の最後まで学校の出題内容や試験内容を研究し、隙あらば情報展開してくれる個人塾もあります。
どちらが助かるかは言うまでもないですが、この濃さは前述のメインの教室との関係に比例し、普段の教室との関係の濃さが重要となってきます。どちらかというと、フットワークの軽い個人塾の方が得意としていて、志望校の合格者が多い教室であれば、情報が入ってきやすいので期待できるでしょう。

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