現在年中の方は、メインとなる幼児教室を決めて学習を開始した頃ですね。
最終的な合否は個人の能力だけで決まりませんが、やはりまず第一なのはお子様の学力。
まずは学習準備をぬかりなく行うことが必要と考えます。
この点、今やっておくべきことは下記の通りと考えます。
確固たる方針が定まってない方は、リスクも少ないのでひとつ年末までわさびを信じて取り組んでいただければと思います。
・メインの幼児教室の選定(週一でも良い)
・苦手科目をなくす
・得意科目の底上げ
・自習教材の徹底活用
メインの幼児教室の選定
まずは幼児教室の必要性のお話です。
かっこよく幼児教室は不要です!と言いたいのですが、そこまで振り切ってしまうとやはり損です。
なぜなら、幼児教室ではお子様に取って場慣れや、アウトプットの機会を安定的に得られ、総合力が求められる小学校受験において非常に重要な役割を果たします。教室通いがないと、能力が偏ってしまう恐れもあるため、メインとなる幼児教室をどこか一つ置いていただくのがおすすめです。必要な情報も安定的に入ってくるようになります。
手ごわいライバルは、週3、4、5といった資本力で攻めてきます。実際週5で通ってる方はどの方も優秀です。
しかし、そのような方と渡り歩く上では、こちらも装備なしは流石に厳しい。
よって、週に一回で良いので、どこか信頼できる先を確保することをお勧めします。
おすすめの幼児教室は私立・国立、大手・小規模と様々です。それぞれメリット・デメリットがあるので、慎重に選んでいただければと思います。ここでメインという理由は、いわゆる正会員でないと幼児教室との関係も希薄で、色々と信頼関係を築きにくいからです。
最終的に何でも相談できる関係になるのがベストです。
苦手科目をなくす
志望校に関係する科目のうち、いわゆるボトルネックとなっている弱みの部分をなくす必要があります。
一つでも弱い部分があると、その周辺の学習もおろそかになりがちで、それ以降の発展学習もどんどん遅れてしまう可能性があります。わさびが考える8分野は下記の通りです。明らかに出ない場合を除き、放置すべきではないです。
・ペーパー
・行動観察
・口頭試問
・運動
・制作・巧緻性
・絵画
・聞く力・見る力
・生活常識
例えば、志望校に絵画が出ない場合はおろそかにしがちですが、絵画が得意な子は制作に関してもその実力を発揮してきます。また、ペーパーが重視されないと思いきや、口頭試問でペーパーに準じた質問がされることもあります。このため、良い影響も悪い影響もある程度他に波及していきます。まずは志望校に合わせた範囲で、苦手分野をなくしていく努力が必要です。
後段の聞く力・見る力とは、他の全てに共通する能力で、ほぼ全ての学校が重視している能力です。これがしっかりできていれば、他の学習の習得も早く、本番に強いタイプと考えます。
生活常識は、一朝一夕ではいかない点がポイントで日々の積み重ねです。それぞれの所作も同様で、服の着替え、物の収納など一連の動作は今からじっくり意識していけば直せるし、ぎりぎりになって取り組んでも非常に厳しいものがあります。
得意科目を伸ばす
難関校合格を目指す場合、苦手科目を無くすだけでは勝てません。
志望校で重視される科目のうち、何か得意科目にできれば非常に有利になります。
この点、特段の目安が見つからなければおすすめはペーパー無双です。
ペーパーは幼児教室に頻繁に通わなくても、しっかり学べば比較的容易に上位に立てます。
市販の教材が充実しているからです(後述)。
この他、絵画が得意になると良いですね。絵画というと早慶をイメージするかもしれませんが、制作巧緻性にも良い影響を与え、急に絵を描く羽目になったら逆に合格に近づきます。
実は娘はペーパーと運動が得意な一方、絵画は平均的です。
これも同様で、年長の一年をどう過ごすかで変わってきます。
このため、絵画が上手な方との差を目の当たりにし、得意科目を伸ばすことの重要性をひしひしと感じています。
自習教材の徹底活用と娘の成果
次は得意科目をペーパーにする場合の作戦の一環です。
これを売りにしている幼児教室もありますね。私が今回異なるのは、市販の自習教材でも十分に対応できるという点です。
模試の平均点を見て思いますが、ペーパーの平均点は最初から最後まで概ね4点~7点台です。
つまり、基本的に満点を目指し、間違っても8点という目標を掲げれば成績は安定します。
この点、多くの方は幼児教室に全て任せ、出題された分野を復習するという受動的な学習方法を行っている方が多いように感じます。幼児教室で出題されている問題のほとんどはオリジナルというより過去問の改題ですから、出題されたらその問題を復習するのみならず、その分野全ての学習をしてしまうのが効率的です。
事例を挙げると、まだ勉強が十分進んでいなかった頃、幼児教室にて「つりあい」の問題で間違ったことがありました。
ここで間違った問題だけできるようになっても違う角度から出題されたら結局解けなくなると感じましたので、こぐま会のつり合いの問題集をやりました。30問あります。
さらに、理英会の問題も取り組みました。こちらも30問あります。
これで終わりです。
するとどうなるかというと、次につり合いの問題が出てきてもたいてい解けるようになり、得意分野となりました。
結果が出ると言うことがわかったので、しりとり、常識、ことば、図形、四方図、絵の記憶、お話の記憶、理科的問題など立て続けに取り組みました。すると同様に、得意分野がどんどん増えてきます。同時に記憶の問題も一朝一夕にいかないものだとわかり、毎日取り組むべきものだと、早い段階で気づくことができます。
ペーパーを年齢相応の限界まで先取りし、どんどん進めることで有利に立つことができます。
かける時間が短くなるので、年明けから他の分野にも時間を割くことができるようになります。幼児教室でペーパーの授業が最小限で良くなりますので、金銭的負担も減らせます。
下記は大手模試の娘の年長夏の成績です。
人の成績を見ても気分が良くないでしょうが、成果も出さないと説得力に欠けるのでご容赦ください。
ペーパーと運動で稼いでいることが分かるかと思います。下記はペーパー満点で差を広げ、上位にランクインしています。
一方、ペーパーの点数がなければ凡庸な成績となります。
直近の最後の某模試では女子で2位になりました。
これも同じ流れで、苦手科目がなく、得意科目で点数を稼いでいます。
模試の成績は合否に直結しませんので、悪い時は気になさらないで大丈夫ですが、現年中の方は一年後、十分間に合います。
娘の場合、コロナ禍で幼児教室がお休みの間、オンライン家庭教師と上記自習教材で乗り切りました。
今年に関しては、この間の過ごし方も影響しているかもしれません。
自習教材でペーパー底上げする方針を取られる場合、早生まれの方は来年の3月頃まで、それ以外は年末までを目安に、こぐま会、理英会の応用まで全て終わらせることを目安に進めていただければと思います。両者の違いはこちらに記載してあります。
これが早い段階で全て完遂すれば、どの幼児教室でも上位に立っているはずです。
リスクも少ない学習方法なので、是非お試しください。
結果が出始めたら、年明けから過去問にも取り組んでいただければと思います。
学習が進んでいたら、一日に数年分終わらせられます。
もっと難しい問題に取り組みたいときは、ピグマリオンの教材もお勧めです。
応用問題にも対応できるようになる一方、小学校受験という範囲を逸脱することもあるので注意が必要です。あくまで最初は上記のこぐま会と理英会の制覇が重要と考えます。
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも拝見させていただき、有用な情報を有難うございます。参考にさせていただいております。模試ですが、学校別の前に、一般的な模試(ペーパー、運動など、2020/11//11付けの記事で結果をアップされてらっしゃる、総合的なもの)、でどこがお勧めというのはございますでしょうか。アドバイス宜しくお願い致します。
こんばんは。
最近はコロナでどこも人数制限していると思いますので成果がわかりにくいですが、大手ジャック、伸芽会、スイング(神奈川であれば理英会も)あたりであれば凡その立ち位置が把握できると思います。