早くも新年長の冬期講習を検討する時期になりましたね。
今年はコロナの不安もあり油断ならない状況ですが、受験の事を考えると冬の間回避するのも不合理です。
昨年の経験を踏まえ、おすすめの学習プランをいくつか挙げたいと思います。
宜しければご参考にしていただければと思います。倍率5倍以上の難関校受験を目安にしています。
この前提として頭の片隅に置いておいて頂きたいのは、通常、この時期が幼児教室の見極めの最終時期ということです。
幼児教室は講師の差も含めると非常に大きな差があり、一年間続くと大変な差となります。
年長になってから幼児教室を変更するのは得策ではありませんから、この時期に信頼するメイン教室を決めておくべきです。
幼児教室集中通学型
幼児教室の通学を中心に、与えられた教材を残さず回すケース。
情報が常に入り、他者との比較検討が容易なため、安心感があります。
幼児教室を中心に据えた場合、あまりきれいごとは言えず、週に2,3回以上は通学すべきということになるでしょう。
注意すべきは、通学したことに満足してしまって復習をしないケースです。
この時期、ペーパーに力を入れるのが定石ですが、ペーパー学習を行ったら、その問題の復習のみならず、その問題の論点が集められた問題集を取り組んでいました。もし復習を怠り、成績が春頃伸び悩んだ場合、原因がどこにあるかわからなくなって混乱する恐れがあります。
この時期、おすすめはこぐま会と理英会(詳細は下記ご参照)です。600円~1,000円程度で購入できて、30問程度学習できます。進んでいる方は特定分野でピグマリオンも有効です。
過去問は難しいケースもあるので、幅広い志望校を考えている場合は筑波のB日程やC日程の問題あたりで頻出の図形を抑えることをお勧めします。
自習併用型
昨年の冬、娘が実践していた形式です。
週1,2回の幼児教室をベースに、自習教材+過去問をやりこむ。
というのも、幼児教室の問題はほぼ過去問をベースにしています。矛盾するようですが、そうでないとおかしいですよね。
唸るようなオリジナルの難問を出されても、試験に出なければ、埋没問題となります。
ですので、教室では、初見の問題の解き方、学習のモチベーションやリズムを得る場とし、あとはその論点を完璧にしていきます。この時期、一般的にはペーパーの難易度は幼児教室も標準的です。裏を返せば、市販の問題で十二分に対応できます。
大学受験などを経ていわゆる過去問研究をしてきたお父様、お母様であれば、小学校の過去問研究は難しいことではないです。特に、複数併願する場合は、その併願校の範囲で、オーダーメイドの試験範囲が本来あるはずで、他者に頼るより必要十分な学習分野を見極めることができます。
また、お話の記憶などは、読み上げるのが大変ですが、お子様のレベルに応じて、家庭でも質を落とさずにいくらでも練習できます。家庭で対応できていれば、これは本来教室でお金を払ってまでやる必要はないです。
大学受験に例えれば、ヒアリングの練習は家でもできるでしょうというイメージです。
我が家では、早送りモードと称して、スピードを上げて読んでました。もの凄く聞き取る力が上がりますよ。
オンライン併用型
本年の4月以降、コロナ禍で幼児教室通学がほぼ一律困難となった時期に、娘が実践していた形式です。
オンライン家庭教師で学習習慣のリズムを損なわずに済んだので、差をつけることができたと考えています。
オンライン授業は通学と比較して善し悪しですが、私立小学校が力を入れている世のトピックでもありますので、食わず嫌いも良くないと考えています。
通学時間のロスをなくし、夜間も対応出来たり、コロナリスクをゼロにするベネフィットは非常に大きいと感じるところ。
通学に30分かかるとしたら、15分前に着くとして、往復90分弱かかります。着替えなどの時間も含めると前後でざっと2時間程度ロスします。
私はついそのようなケチな計算をしてしまうのですが、この積み重ねになると物凄く大きいですよ。
某学校の面接でオンラインの話題になった時、メリットとして喜々として事例を挙げたほど。
因みに主要なデメリットはできる事とできないこと(運動、グループ行動観察など)に分かれること。できることに集中してやれば良いですね。
コロナ禍限定ではありますが、一度何かしらのオンライン授業をお試しすることをお勧めします。
オンラインより通学の方が質が良い、という考え方ではなく、空いた時間で何ができるか、という点がポイントです。
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