今日は小学校受験の塾・習い事の整理がテーマです。
小学校受験については、年少まで含めると、明確に志望校が決まっていて準備を始めている方もいれば、迷っている方もいると思います。早い方が良いか否かで言うと、早い方が有利にはなりますが、遅いから駄目かというとそうではないと考えます。
通学開始のタイミングはいつが良い?
本来、通学開始のお話の前に、まず幼児教室が必要か否かの議論があるべきですが、難関小学校では事実上ほとんどの方が通っています。以前集計させて頂いたアンケートでは、下記のような結果となりました。
慶應幼稚舎・横浜初等部・早実初等部・雙葉小学校受験予定のご家庭が通っているお受験教室の数
集計期間:2020年8月20日~12月17日
1つのみ通っている (40%, 102 Votes)
2つ掛け持ちしている (25%, 63 Votes)
受験予定であるが、幼児教室を全く利用していない (15%, 37 Votes)
3つ掛け持ちしている (13%, 34 Votes)
4つ以上掛け持ちしている (7%, 18 Votes)
Total Voters: 254
こちらは学校が極端ですが、小学校受験は志望校によって必要な対策の範囲が全く異なるのが実情です。
難関校でも通っていない方は15%いる一方で、45%はそもそも2校以上通っています。これは結構驚きの数字です。
倍率の高い学校群ですから、合格者は後者に偏っていると考えるのが自然でしょう。
学校によっては幼児教室は不要という議論もあるのですが、今回、ある程度倍率が高い(概ね2倍以上)学校を受験されることを前提にお話させていただきます。
通学開始が遅すぎると倍率が高い難関小学校は厳しくなるのは事実です。私見になりますが遅くとも1年前、丁度今のタイミングで始めたいところかと思います。また、通学を始める方が多い時期は、年中の4月~10月かなと思われます。
学校への説明会の参加回数などを受験評価上考慮されている学校もあり、万全を期す方は年少以前から教室や学校に通っています。
話がそれますが、学校の行事参加については、過去1年でしっかり学校の説明会などに参加して学校のことを理解していれば、難関小学校に合格されている方もいるので、問題ないかと思います。一方で、試験直前で出願増やした場合などは、たとえお子様が優秀でも、面接などで厳しい状況になる方もいるようです。
幼児教室についてもう少し細かくお話すると、年中の秋ごろから年末にかけて、いわゆる新年長のクラスが始まり、ジャックなど人気の講座は締め切られますし、スイングは入塾テストでえらく難しいペーパーを課されます。人気の個人塾も同様です。
締め切られると聞くと焦らされますが、良いお教室はたくさんありますので、じっくり検討いただければと思います。
とはいっても、遅すぎると良いことはありません。難易度問わず、最終締切は3月頃かなと思います。年長に入って、猛者がたくさんいる教室に初学者が入れてしまうと、お子様にストレスがかかる可能性が高くなりますし、参観型であれば無用なトラブルが生じる可能性もあります。特に、お子様がぐずって進行が遅れたりした日には、かなり不穏な空気が流れます。
また、成績が奮わないともっと授業を取るように教室側から促されたり、そもそも直前で外部で入ってきた方は大手では構ってくれなくなります。これは当然ですね。ずっと通っている方は信頼関係があり、先生も話慣れていますので細かいところまで授業後に個別で質問したりするわけですが、初見であれば志望校や親の属性もわからないので深い話には至りません。こちらから聞きに行かないと何も始まらないし、聞きに行ってもあまり有益な話は出てきません。
あとは年少から開始する必要があるのか?という点ですが、ここは見解が分かれるところで、言い切ってしまうと合否に大きな影響は与えないと考えます。なぜなら、月齢に応じた学習というものがあり、年少で背伸びして難しい教材をやったところで、身につかないことが多いからです。当ブログでも、年少で始めた教材で失敗したものがありますが、やはり無理な先取りは不要かと思われます。授業慣れするメリットもあり、否定するほどでもありませんが、コスパという意味では必ずしも良くないでしょう。
早く始めるとして、始め時は年少の年明け1月かなと思われます。一方で、学校主催の公式な説明会の方は、できることなら早めに動いていただければと思います。
上記アンケートの2020年12月23日の経過では、年少から通塾を始める方も多いようですね。
年少と年中で始めた方が同数で、予想よりもやや多い印象です。
小学校受験に伴う習い事整理
恐らく、このブログを見て頂いている多くの方は、小さいうちからお子様に何らかの習い事をさせているのではないでしょうか。
小学校受験対策で幼児教室へ通いだすと、予算や時間の兼ね合いでその数には限界がきます。加えて、お子様にとってはただ遊んでいる時間も非常に重要で、毎日のように習い事で染まるのはできるだけ避けたいところです。
このため、習い事は適量に整理したいところですが、実体験や周りの実例から、小学校受験に伴い整理されることが多いです。
通常は人気があっても対象になりやすい一例としては、公文と英語教室かなと思われます。
公文は幼児期に四則演算をひたすら解き、早いお子様であれば筆算まで進んでいるお子様もたくさんいるでしょう。
四則演算は検算を通じて小学校受験で役立ちますが、それ以外では小学校受験と関連しません。
国語においても、幼児のうちから自分で読解できるようになり、これは先を見据えた学習としては有用と思われますが、小学校受験は「読む」という能力を全く求められていませんので、直近の小学校受験を踏まえると、重要性としては劣後します。
英語も同様ですね。小学校からかなり重視されるため、幼児期に取り組んでいる方は非常に増えましたが、小学校受験においては全く関係しませんので、学習機会がどうしても減ります。我が家も元々英語に力を入れていますから、かなり苦労しました。泣く泣く英語通学を断念しましたが、英会話のスキルは上達しないどころか、ちょっと落ちたかも知れません。
見解が分かれるところは、ピアノやバレエなど一芸に通じる習い事、体操や水泳など運動系、知育系習い事です。
ピアノは巧緻性につながるとも考えられますし、運動系はお子様の心身のバランスよい発達には欠かせないところです。
運動は公園で思い切り遊ぶ、という選択肢でも十分でしょうけね。あとは知育系の習い事は、一見関係ないように見えて、図形分野など豊かな創造力を伸ばすこともありますので、判断は分かれます。
限られた時間や予算の中で、小学校受験対策の学習方法の割合も重要です。
幼児教室への通学・オンライン学習・家庭教師・自宅学習・知育学習などなど。
大きく、お教室に依存するか、自宅でカバーするか、という所になりますが、重要なのは、お子様が何を勉強していて、どれだけ理解していて、何が不足しているか、など保護者様が把握することでしょう。
これは恐らく間違いありません。幼児教室任せにしていると、直前期に自宅で取り組むべきことが見えにくくなります。
どのような選択肢を取るにせよ、復習や自宅学習でお子様と一緒に取り組んで、状況をご自身で理解することで、お子様のやる気につながるでしょう。
最後に余談ですが、問題が難しくなってきたら、是非保護者様も一緒に解いてみてください。
我が家の場合、負けじと一生懸命がんばってました。たまにわざと間違って、「凄いね!」とかいうわけですが、結構盛り上がりましたよ。
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