今日は人気の算数教材、公文とRISU、そしてワンダーボックスを比較したいと思います。
公文は3年連続で高進度部門を受賞し、RISUは幼児カリキュラムであるRISUきっずを全て終え、ワンダーボックスは毎日のように取り組んでいますので、3つとも現役で学習進行中です。
学習時間は、コロナ禍で自宅で過ごす時間が長いこともあり、年長冬時点で毎日上記3つを合わせて2時間前後取り組んでいます。
これらの共通点は、基礎からハイレベルな先取り学習も可能な教材であることです。
我が家はもともと公文派ですが、過去の記事の通り、コロナ禍で通学機会が減少してしまい、タブレット教材にややシフトしています。公文にお通いの方はご存知でしょうが、公文はコロナ禍の関係で今もなお通学環境が制限されており、自宅学習の割合が大幅に増えています。
公文の通信学習(在宅学習)ってどうなの?:合う子、合わない子の特徴
公文は教室によってその裁量が大きく、頑張るお子様は長時間学習できる教室もあります。
このため、考え方によってはコスパが良くなるのですが、今はコロナ禍で人数や時間が制限され続けています。
同じように迷っている方も多いと思いますので、これまでの学習履歴をもとに、人気教材を比較したいと思います。
これまでの通学・学習履歴
公文:2歳から約4年継続(コロナ禍で2020年通学機会減少)3年連続高進度部門受賞
RISU:コロナ禍で2020年3月より継続(公文の代替・復習として)、RISUきっず(幼児向け)クリア、小学校向けRISU算数受講中
ワンダーボックス:2020年4月のサービス開始から継続(小学校受験フォローとして図形・思考力を楽しく学ぶ目的)
現在、公文では筆算の3桁の掛け算、割り算や分数など、小学校4年生相当の内容を学習中です。
RISUはやや遅れて小学校2年生相当ですが、計算に偏りがちな公文の復習受け皿という位置づけとなっています。
公文・RISU・ワンダーボックスの教材特徴、費用比較
公文 | RISU | ワンダーボックス | |
---|---|---|---|
学習形態 | 通学 通信 |
通信(専用タブレット) | 通信(タブレット・スマホ) |
学習頻度 | 週に1~2回※ ※通常は2回 |
制限なし | 制限なし |
問題数 | 10問×(10枚~20枚)前後/週 →同様の計算問題の反復練習 |
小問20問で一単元 →出題分野が幅広い |
やりきれないほどの多様なアプリ |
先取り学習 | 可:教室と相談 | 可:自由 | 可:そもそも対象年齢が広い |
学習分野 | 計算力 | 計算力 図形・思考力 |
図形・思考力 |
特徴・比較 | スモールステップ 反復 通学により成果がわかりやすい 過去の実績・信頼 運筆 |
スモールステップ 東大生解説動画 個別フォロー 安価 コロナ回避 |
図形・思考力を伸ばせる 基礎からハイレベルまで即学習可 遊び・ゲーム感覚で学べる コロナ回避 シンクシンク |
小学校受験 | 四則演算で一部役立つ | 役に立つ(四則演算から図形まで標準) | 役に立つ(図形中心にハイレベル) |
費用 | 東京・神奈川:7,700円/月 上記以外:7,150円/月 |
タブレット費用・動画配信無料
RISUきっず(幼児向け):2,480円/月 RISU算数:2,480円/月 |
12カ月一括:3,700円/月 6カ月一括:4,000円/月 月々払い:4,200円/月 ※価格は全て税込 きょうだいの追加 一人追加ごとに1,850円/月(税込) |
ホームページ | https://www.kumon.ne.jp/ | https://www.risu-japan.com/lp/ari.html | https://box.wonderlabedu.com/ |
基本的な教材の特徴、違いは上記の通りです。
算数の学習を突き詰めて行いたい場合、それぞれの教材は被るところもありながら、下記の通り共存可能です。
公文・・・絶え間ない反復練習による情報処理能力の向上
RISU・・・公文で学習した内容の復習・図形、思考力など補完
ワンダーボックス・・・ハイレベルな図形・思考力の追求
つい数年前まで、算数の先取り学習といえば公文が主流でした。
この流れが変わったのは近年の学習指導要領とコロナ禍です。
公文の算数はどちらかというと一つの答えを求める認知能力・情報処理能力の学習に特化していますが、近年は一つの正答だけではなくその思考プロセスが重要視されています。〇や✖の二元論ではなく、多様な回答とそれぞれの創造力や過程が重視されつつあり、単純な計算演習の繰り返しは、しばしば否定されがちな一面もあります。
近年、様々なタブレット教材が新しく開発されて人気が徐々に広がっています。
これだけでは流れは変わっていなかったでしょうが、コロナ過を受けて、公文は通学が一時困難となりました。
この間、学習を止めない観点から自宅学習の流れが加速し、安全に学習できる教材として人気が高まっています。
夏場はタブレット機材が確保できず、受付中止となったり、タブレットの郵送が2ヵ月待ちになったこともあるほどです。
公文・RISU・ワンダーボックスの学習レビュー
公文
公文ではあくなき反復学習が基本の寺小屋的な学習形態で授業が行われます。
子供達は解法を教えてもらった後、机の上でもくもくと問題を解き、採点してもらって、全部正答するまで続けます。
この枚数は教室の方針やご家庭の方針により様々です。これを知っている保護者様は、先へ先へ進める教室を探して、そこへ通う方もいらっしゃいます。
このような教室の方針は私が子供のころから方針は変わっておらず、お子様の成長がわかりやすい点が特徴です。
しかしながら、計算の思考プロセスはやや放置されがちで、解き方を教えて先へどんどん進める典型的な先取り教育です。図形面のケアもないので、これらを理解した上で、他で補完する必要があります。
このため、計画的に幼児期や小学校低学年で公文を始め、中学受験の塾通いとともに塾へシフトする戦略の方も多いです。
【5歳】公文式教材の進度と効果(算数・国語) | 幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)
RISU
算数・数学分野で昔から重要視されている図形分野の学習は、紙の上では表現が難しいところでしたが、タブレット教材であれば動きをつけた動画で学べるため、一日の長があります。
この点、RISUは通常の四則演算に加えて、小学校受験で必要とされる図形や系列分野もフォローしつつ、画像や動画を見ながら学習できます。典型的な問題は下記などが挙げられます。結構難易度も高いです。
基本的にスモールステップである点は公文と共通していて、大きな相違は通学がない点と費用です。
RISUは問題の解き方も動画も無料で見ることができ、個別フォローも受けられます。あとは小問を解くたびに、あとで商品と交換できるがんばりポイントを10ポイントずつもらえます。最初は問題が簡単なこともあり、一日に500ポイントぐらい簡単に集まります。アイフォンが25万ポイントなのですが、、これが励みになる一面もあるようです。
つまり、自学自習できる方であれば弱点がないのが実情で、中学校受験業界でも、学習塾へシフトするまでの学習手段として、公文に代替する地位を確立しつつあります。コロナ禍環境下であればRISUの一日の長があるでしょう。
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ワンダーボックス
ワンダーボックスは四則演算ではなく、図形や思考力に特化した教材である点が特徴です。小学校受験でも中学受験でも役立ちますが、幼児の学習分野で言うといわゆる「知恵」のカテゴリですね。図形・思考力・推理力などの分野で、難問も含めて楽しく学ぶスタンスです。小学校受験の図形問題で、ややハイレベルな問題が出た時も、その場で対応し得る柔軟な発想が身につきます。
幼児は手を動かすのが好きなので、アプリだけではなく、キットもついた構成がまた良いです。
モールや四方図など、偶然か意識してか、小学校受験での頻出分野もよく出てきます。
図形や勉強が好きになるきっかけづくりとして優良な教材です。
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状況別おすすめ教材
このように、幼児で算数を勉強したいと考えて習い事を検討する場合は、質と費用の兼ね合いから上記3点が今のところのお勧めです。色々なご家庭の方針があると思いますので、簡単ですが状況別におすすめ教材を分類しました。
親が公文で結果を出したので信頼・・・公文
計算だけでなく思考プロセスを重視したい・・・RISU、ワンダーボックス
算数の先取り学習重視・・・公文、RISU
バランスよく算数を学びたい・・・RISU
運筆派・・・公文
タブレット派・・・RISU、ワンダーボックス
小学校受験もフォロー・・・RISU、ワンダーボックス
小学校受験で図形を強化したい・・・ワンダーボックス
成長を確認しながら進めたい・・・公文、RISU
コロナ禍を避けたい・・・RISU、ワンダーボックス
算数嫌いをなんとかしたい・・・RISU、ワンダーボックス
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