今日はクリスマスイブですね。
娘も手作りのケーキを食べて、今日は早く寝ました。
よく寝る子は育つと言いますが、本日は睡眠時間と脳の海馬の関係について、お話をしたいと思います。
人が眠っている間は成長ホルモンが大量に出ていますが、睡眠中に深い眠りと浅い眠りを繰り返します。
このうち、最初の方の深い眠りでは、急激に成長ホルモンが出て、タンパク質の合成や、骨の成長を促し、成長を助けてくれます。睡眠の後半では、エネルギーの元となる志望やたんぱく質を分解して、血液に送り出すコルチゾールなどのホルモン分泌が盛んになります。
この点、2012年9月に東北大学の滝靖之教授の研究チームが脳と海馬の体積に関わる面白い研究をされています。
下記に要旨が記載されています。
Sleep duration during weekdays affects hippocampal gray matter volume in healthy children
海馬は記憶や感情に大きく影響を与える部位で、これが大きいと子供の発達に良い影響を与えるとされています。
教授によれば、海馬の体積が小さいとストレスやうつ病のリスクも高いという報告もあるようです。ひとまず大きい方が良いと。。
この研究では、5歳から18歳の健康な子供290人について、睡眠時間と海馬の体積との相関関係を分析・調査されています。
この結果、睡眠時間と海馬の体積には正の相関があることがわかったとのことです。プロセスが単純明快故に、信憑性がありますね。
プロット図を見ると、睡眠時間が9時間から10時間にかけて大きく、8時間以下になると小さくなるのが見て取れました。
5歳はこの統計の下限ですが、全体として睡眠時間が長い方でしょうから、できることなら9時間以上は寝たほうが良さそうですね。10時間ぐらい寝ている方も多いようで、この海馬の体積も大きい結果となっています。
我が家の場合、通常は9時間ほど寝ていますが、小学校受験の直前期などは夜遅くなってしまうこともしばしばありました。
なかなか難しいこともあるのですが、上記の研究結果からも子供に一定の睡眠は必要と思われますので、睡眠時間には配慮してあげていただければと思います。
夜21時までに寝れば、朝6時~7時に起きても9時間~10時間は確保できますね。
と言うのは簡単ですが、結構難しいですね~。先日私立小学校のお子様を持つご家庭に、朝起きる時間を伺ったアンケートでは、ほとんどが6時30分より前の起床で、6時より前に起きる方もたくさんいました。6時起きであれば、できれば20時過ぎには寝たいところですね。
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