通信教材のZ会幼児コースは非常に人気があり、周りでもたくさん受講している方がいます。
ネットでも紹介している方が多いのですが、他教材より難しいというコメントも目立ちます。
このあたり、本当にそうかな、、と思うところもあります。
百聞は一見に如かずということで、年長の2021年1月号を参考に内容を見ていきましょう。
Z会の教材は大きくペーパー教材の「かんがえるちからワーク」と、付録を伴う体験学習冊子「ぺあぜっと」で構成されます。
かんがえるちからワーク2021年1月号
1月号はややボリュームが増え、計42問の48ページ構成。
ことば、数、形、論理、自然、生活、表現と幅広い分野を学んでいく形式です。
上図を見てお分かりの通り、多くの問題は決して難しくありません。
今月からは入学準備を兼ねて、小学校の出題形式に変わっていくようです。
出題された問題の一例は下記の通り
小学校受験の幼児教室ペーパーに照らして、概ね年中標準と同レベルをやや簡単、年長標準をやや難しいとしています。
・数
トランプを3枚えらんで合計5になるように選ぶ(やや簡単)
1から50までの点結び(簡単)
時計の時間
・自然
かまきりの絵と卵の絵から季節選択(やや簡単)
冬と感じるものの絵を書く(やや簡単)
・論理
あみだくじ(普通)
仲間選び(やや簡単)
条件付き迷路(やや難)
じゃんけんゲーム(やや難)
・生活
お正月の遊び(簡単)
はたらくひとたち(簡単)
行事(簡単)
・ことば
あいうえおがつくことば(簡単)
なぞなぞ(普通)
カタカナ学習(簡単)
・表現
迷路づくり(普通)
・形
カードの順番(やや難しい)
影絵(やや難しい)
多少難しめの問題で下記の程度です。
全体として、小学校受験のペーパーと比較すると迷う問題はほぼないという結果となりました。
考えさせるが、標準的な問題が多いです。
レベルが心配で敬遠する必要はなさそうです。
一方で、小学校受験をする方であれば、年中で先取りしてちょうどよいというレベルの問題です。
ぺあぜっと2021年1月号
今回のぺあぜっとは自作の凧作りがメインでしたが、、、、、、、、なんと!
この凧が私が1年前にブログでご紹介したものと非常に似通っていて驚きです。
幅は私が選んだのですが、、、このサイズも下記の通りほぼ同じ。Z会さん、私マネしてませんからね(笑)
【凧揚げ】お正月に、ごみ袋でたこを自作してみよう:材料、作り方、あげ方 | 幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)
さて、余談はさておき中身ですが、こちら自作凧あげと、かるた、時計の読み方がメインでした。
特によかったのは時計ですね。順を追って説明してあるので、理解しやすいと思います。
かるたもそうですが、Z会の教材は自分で考えて自由の書いたり表現する場が多いです。
このため、Z会は難易度が高いというよりも、高度な思考力を求める教材と感じるのが私の感想です。
この他、毎月ぺあぜっとシートという提出課題もありますが、これも自由度が高いもので、親子で話し合って、教材でも教材以外でも体験したものを絵に表現して提出するというものです。この類の問題は小学校受験でも頻出ですので非常に良いトレーニングになるかと思います。ほかの教材ではここまで自由に思考する教材はありません。
このように、「Z会は難しい」と解釈するのは早計で、中身をよく咀嚼する必要があると思います。
一方で毎月のように課題を提出していれば、小学校受験でも自己を紙面上で表現するのが上手になっていくでしょう。
あと伸び力が大事というキャッチフレーズの通り、丸覚えではなく思考力を伸ばす教材と言えますね。
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