皆様こんばんは。
一部報道がありましたが、小学校受験・幼稚園受験ともに、お茶の水女子大附属小学校、筑波大付属小学校を残してほぼ終了し、受験倍率が明らかになっています。
一定の傾向が見られますが、全体的に予想通りだったのが早慶附属の上昇と、考査日を日程変更した東洋英和の減少です。
2018年度 | 2019年度 | |||||
志願者 | 合格者 | 合格倍率 | 志願者 | 合格者 | 合格倍率 | |
慶應義塾幼稚舎 | ||||||
男児 | 929 | 96 | 9.68 | 970 | 96 | 10.10 |
女児 | 648 | 48 | 13.50 | 706 | 48 | 14.71 |
合計 | 1577 | 144 | 10.95 | 1676 | 144 | 11.64 |
早稲田実業初等部 | ||||||
男児 | 632 | 108 | 9.97 | 650 | 108 | 10.27 |
女児 | 445 | 459 | ||||
合計 | 1077 | 108 | 9.97 | 1109 | 108 | 10.27 |
慶應横浜初等部 | ||||||
男児 | 772 | 66 | 11.70 | 763 | 66 | 11.56 |
女児 | 601 | 42 | 14.31 | 636 | 42 | 15.14 |
合計 | 1373 | 108 | 12.71 | 1399 | 108 | 12.95 |
東洋英和女学院初等部 | ||||||
女児 | 550 | 390 | ||||
合計 | 550 | 390 |
慶應義塾幼稚舎、早稲田実業学校初等部、慶應義塾横浜初等部の志願者増加
これら名門附属小学校については、そろって志願者を増やしていますが、影響を与えているであろう、共通する背景が2点あります。
・大学で定員に沿った合格を出さなければ一般補助金を減額されることもあり、合格人数を絞らざるを得ない状況。→大学受験の難化傾向。
・大学入試改革により、国公立中心に不安定な状況が続くが、私立はどちらかというと小学校から大学まで、対応が進んでいること。→公立を経由するリスクを避ける傾向。
この傾向は今年で終わりではなく来年以降も続くので、人気を維持することはもちろん、より難化する可能性もあります。
ここまで異常な倍率ですと、もう大学からでいいような、、、
早慶の合格判定が50%とし、早慶それぞれ2学部を受験するとし、浪人OKとすると、チャンスは8回。全部落ちる可能性はなんと1%以下です!
小学校から合格するステータスは計り知れませんが、これだけ差があるとついそういう計算をしてしまいます。
考査日程を変更した東洋英和
本年、名門女子高の一角、東洋英和女学院が小学部にて、大きく志願者を減らしたようです。しかし、この主要因は考査日変更(厳密にいうと戻した)によるものです。2012年以降、東洋英和は他の学校と受験日が重ならない日に考査をしていましたので、倍率がその年から倍増し、例年10倍を超えてとてつもない倍率となっていました。それを元に戻しましたので、減るのは当然です。
因みに、娘が幼稚園受験を経験した2年前も、ほとんどの幼稚園は11月1日を中心に考査があり、考査を受けられるのはせいぜい2園程度でした。しかし東洋英和だけ10月中旬に先行して考査がありました。
このため、多くのご家庭はまず東洋英和で一戦交えて、9割は気を取り直して11月に幼稚園受験に臨むような方が多くいました。
このように、東洋英和は併願による制約を受けず受験しやすい特徴がある一方、合格倍率は非常に高いという特徴がありました。
本年、小学部は他の名門がひしめく11月1日に考査日を変更したため、当然にバッティングします。これまでより倍率が下がるのは仕方がないことですね。
但し、受験当時はどれだけの方が把握していたかわかりませんが、現在東洋英和学院長を巡るスキャンダルが出ています。幼稚園も人数を減らしていますので、これを受けて減ったのかもしれませんが、この点はわかりません。いずれ結論が出て、来年の倍率に反映されるでしょう。
東洋英和に関しては倍率が少し落ち着きましたが、学校自体に何か変化があったわけではないので、本年の志願者は維持しつつ、一定の高倍率は維持すると予想します。
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