英語学童保育は、かつては保育に加えて英語学習もついてくるというオプション的な意味合いで人気で、その質についてはあまり要求されませんでした。しかし、最近は保育というよりも、純粋な英語教室として人気があり、幼児期から工夫を凝らして様々な取組をする教室が増えてきています。
英語学童保育もお受験教室と同じく、少子化にもかかわらず伸びている分野と言えます。
実際、我が家もこの学童保育については賛同できる点が多く、コロナ禍前、年少から年中にかけて週に2回通わせていました。
籍を残しているので、小学校受験を経て現在は特別講習のみ通っています。
過去のブログで触れていますが、私は幼児向けの週1回の英語教室はあまり好きではありません。やらないよりやるほうが良いので否定はしませんが、少なくとも脳はその言語を必要と判断しないでしょうから、週に1回英語の機会を設けたところで、ぺらぺら話せるようになるはずがないです。
一方、海外で育ったお子様は等しく、数か月の期間で話せるようになってきます。これは英語に触れる時間の長さ、必要性といった環境によるもので、これに近い環境を準備できれば、話せるようになるはずです。
英語学童保育のメリット・デメリット
これまで約2年通学して感じた、学童保育のメリット・デメリットは下記の通りと考えます。
なお、具体的な費用はKids Duo, Kids UPいずれかのものです。料金表は後述する通り非常に似通っていますので、ほぼ同じとしています。詳しくはそれぞれのお教室にお問い合わせください。
メリット
・授業時間が長いので、長く英語に触れられることができる。
・空いた時間で保護者がパートに出たりすることも可能。
・夏季冬季、スポットなど追加オプションの単価が激安(3,000円~4,000円)。延長料金(500円/30分)、食事代(600円)も安い。
デメリット
・制約される時間が長いので、他との掛け持ちが困難となる。
・時間単価は安いが、最低でも週2回の31,000円/月+数千円の維持費等を支払う必要があり、支出金額自体は大きい。
・ネイティブの先生の能力は個人差が大きく、保護者からわかりづらい。
・幼児期途中で辞めてしまうと、能力が落ちることも。
2年間通学中のレビュー
教室は、英語を勉強するという視点はあるものの、楽しく英語を話そうというノリで進行します。
先生は非常に明るく、指導内容の教育も受けていると感じますが、細かい詳細については個人差があります。
運動や体操の他、ハロウィンやクリスマスなどイベントを伴うことが多く、まさに非認知能力の教育といえますが、ここは英語学習の明確な目的をもつか否かというところで、評価が別れそうです。
ネイティブの解説なしオールイングリッシュのため、たまに間違った解釈のまま帰ってくることもあります。
例えば、What color do you llike?というフレーズを教室で学んだらしく、いろんな色を言って家で遊んでいたことがありました。結構話せるようになったなと感心しつつ、さんざんやり取りをした後に、「どんな意味か教えて?」と聞くと、「何の色か聞いてるんだよ。」と一言。
likeがわからないからごく自然な誤りですね。でもこのような間違いについては別にいいと割り切っています。
英語学童に通うと英語に関わる機会は確かに増えますが、決して英語の早期英才教育ではない、という理解をもって通うとしっくりくると思います。
色々な雑多な吸収が毎日あるでしょうが、この学童保育の主たる目的が、英語の習得にあるのであれば、長時間英語に触れることができるメリットは大きいと考えます。
毎日3,4時間英語に触れ、週2回通っており、この2回という回数は必ずしも十分かどうかはっきり言えませんが、一日当たりの時間が長いので、効果はあると考えています。正直なところ、英語でアドバンテージを求めるなら週3回程度が一番いいのかな、と考えています。
また、暗黙知ともいえる英会話学習を形式知に落とし込むため、ペーパー学習で補完するとより良いのかなと感じます。
2年通わせた後の効果は?
2020年2月で、英語学童保育を始めて2年経過した後のレビューです。
外国人に対して物おじしないことはもちろん、簡単な英会話は話せるようになりました。
特に、聞き取りが上達しました。幼児は自分ができることを大人に披露したいと考えますので、4歳にもなると、英語で問いかけると、英語で返そうとします。できないと、一生懸命覚えようとしますので、この流れは非常に良いかと思います。
この点、効果が出たと思う一方で、授業見学をしてみると、話す絶対量がそれほど多くないように感じることもあります。
昨年9月頃からオンライン英会話も始めていますので、こちらの効果もあるかもしれませんので、判別が難しい所です。
デメリットもあり、2020年3月以降、コロナ禍と小学校受験対応のために英語学童をお休みしましたが、受験後の11月にはかなり忘れている節もあり、どちらかというと英会話のスキルは下がっていました。やはり学ぶのを止めるのは良くないと言うことです。但し、1か月程度である程度戻ってきたので、全戻しということはなさそうです。
今後ですが、学童保育で最低限の英語の意思疎通がスムーズにできるようになり、自分で勉強する意志を持てるようになれば、オンライン英会話など一本でもいいかとも考えています。英語学童は時間の長さから一般的に高額になりますが、オンライン英会話は短い時間でも安価で、会話量は非常に多く、英語の4技能上達に直結するカリキュラムが明確に組まれているからです。
【2019年最新】幼児オンライン英会話比較(年齢・費用・内容)
Kids DuoとKids UPの比較(沿革、概要、費用)
今回、多くの教室を持つキッズデュオ(Kids Duo)とキッズアップ(Kids UP)を例に挙げて英語学童保育の特徴と比較を検討したいと思います。
実は両者とも、歴史はそれほど長くありません。
Kids Duoは一時お世話になったチャイルドアイズを運営しているやる気スイッチグループが2008年に開設しました。
一方、Kids UPは携帯ショップテルルを100店舗超展開するピーアップが2016年に開設しましたが、非常に新しいです。
両社とも多くの支持を受け、校舎をどんどん増やし繁盛しています。
直近では2019年11月にオープンした南町田のグランベリーパーク駅前にキッズアップがオープンしましたが、大繁盛でしょうね。お子様をまとまった時間預けている間にショッピングもできますから、、、
基本概要比較
両社の主な違いは下記のとおりです。
Kids Duo(キッズデュオ) | Kids UP(キッズアップ) | |
対象 | 3歳~小学6年生 | 3歳~小学6年生 |
預り時間 | 2時間以上、週2回以上 | 3.5時間以上、週2回以上 |
授業 | オールイングリッシュ | オールイングリッシュ |
先生 | 外国人+日本人 | ほぼ外国人 |
費用 | 2時間のコースがある点は異なるが、同条件の授業であれば2校類似 | ほぼキッズデュオと類似 |
夏季・冬季 | 別途内部生に割安なスクールあり。 料金体系はほぼ同じ※2。遠足などあり。 | ほぼキッズデュオと類似 |
授業特徴 | フォニックスあり。 | フォニックスあり。授業の最後に、要旨を動画で保護者に見せながら解説。 |
月謝比較
月謝 | おやつ代 (半年ごと支払) | 維持費 | 延長 (朝30分、夜60分) | |
週2回 | 31000円 | 1200円 | 2,000円 | 2,000円 |
週3回 | 43000円 | 1800円 | 2,000円 | 3,000円 |
週4回 | 53000円 | 2400円 | 2,000円 | 4,000円 |
週5回 | 61000円 | 3000円 | 2,000円 | 5,000円 |
料金体系とシステムは非常に似通っています。
お互い意識しているであろうことが読み取れます。
因みに下記は冬季の料金表比較。表の形式まで似ているのが気になりますが、同価格帯ということはわかります。
Kids Duo Winter School(冬季教室) 料金表
Kids UP シーズナルスクール(冬季教室)料金表
ちょっと似すぎかな?と思う所もありますが、金額面で差異が出ない以上、
サービス勝負ということがわかります。最後は先生によるところは、他の習い事と同じと考えています。
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