【公文・七田・こぐま会】0歳~3歳のおすすめフラッシュカード(効果、年齢、集中させる方法)

今回は、実体験に基づくフラッシュカードのお話です。

我が家では、0歳児の頃から様々なフラッシュカードを購入し、実際に使用し、試行錯誤してきました。
七田教材は高額でしたが、まず購入して試しました。ここまで幅広く揃えた方は少数派でしょう。

公文の教材で漢字が始まった頃から、語彙力強化のためフラッシュカードに回帰し始めています。
後述しますが、フラッシュカードは年齢別にその役割も異なります。

今回、個人的な主観で恐縮ですが、これまで3年間使ってきた経験に基づき、下記基準に基づいて、
集大成としてベスト5+αを挙げたいと思います。

ランキングの基準

①類似品と比べて教材特有の長所がある。
②子供が楽しんでいた。
③実際に長く使った。
④語彙や幼児教室などで目に見えて効果が出た。

また、フラッシュカードについては肯定的な意見だけではありませんので、本当に効果があるのか?という点も踏まえて検討していきます。

使い始める時期を間違えると子供が嫌がりますので、我が家で最適と考える開始時期も併せて載せておきました。
個人差もございますので、ご参考としていただければと思います。

目次

フラッシュカードの効果論争

フラッシュカードとは、表面と裏面でそれぞれ文字と絵(答えにあたるもの)が書かれているカードを高速でめくって乳幼児に見せることで、幼児期の右脳に刺激を与え、大量の情報をインプットさせるとともに、情報処理能力を向上させることを目的とする幼児教材です。

こちら、左脳では処理できないスピードで展開することで、右脳が活性化されることを意図しているので、右脳教育の代表的な教材です。幼児教室はもちろん、多くの幼稚園でも採用されています。

この点、フラッシュカードには肯定的な意見だけでなく、否定的な声もあります。
否定的な声としては下記が挙げられます。

①効果を直接図る手法がないこと。
②覚えた内容は将来忘れてしまって意味がない。
③子供がぶつぶつ何かを言い始めて子供らしさが失われた。

うち③については「フラッシュカードを行うこと」と「子供らしさ」の因果関係を結びつけるのは合理的ではないと考えるので、ここでは触れません。

②については、フラッシュカードの目的には、記憶することのみならず、情報処理能力向上が挙げられます。
高速から降りたときにスピードが遅く感じるように、人の会話がゆっくり聞こえれば、会話の引き出しもそれだけ増えることとなり、期待される効果はさまざまです。覚える内容が重要ではなく、覚え方や処理・判断能力を鍛える意味で考えると、一定の効果を考えてよいかと思います。

そして①の問題。これは確かにそうなんですね。
フラッシュカードをやったからこの人は優秀なんだ!というデータを得るのは難しいです。
そもそも幼児教育意識が高いご家庭であれば、結果は一つでもその原因は複合的で、多岐にわたります。

私は、小学校の間、物事を画像で覚えられる時期がありました。今でも30年以上も前のゲーム、ドラゴンクエストの52文字のパスワードを画面で覚えているから確かです。しかし、昔、ドッツカードをやっていたことがあるからできたんだ、という都合の良い解釈は結びつかず、残念なところです。

海外でよくある実験のように、サンプルを何十人かとって、追跡データを取って比べると面白そうですが、このご時世難しいですね。やってない何十人のサンプルとして、後で追跡される方もいい迷惑です。

よって、フラッシュカードについての私の結論は、下記の通りです。

直接的な効果を証明するのは難しい。ただやっていないことで、知らず知らずの不利益を被ることになる可能性もある。
→お金をかけずに自宅でも取り組むことができるので、人並みにやっておくことは有用ではないでしょうか。

さて、フラッシュカードを試してみようと思った方は、下記ご参照ください。

フラッシュカードの年齢別学習指針と集中させる方法

フラッシュカードは0歳から開始できますが、年齢によって理解の程度が異なりますので、それぞれ使い方が異なります。

0歳・・・子供が内容を理解しているかは正確にわからないが、情報のインプットとして使用可。
1歳・・・集中させることが難しいが、黄金期とも呼ばれるインプットに有用な時期。お教室でうまくはまったら伸びやすい。
2歳・・・1歳と同様、伸びる時期。子供の意志もあるので、イヤイヤ期を乗り越えてうまくのせる工夫も必要。
3歳・・・まだ伸びる時期。難易度の高いフラッシュカードにも取り組めるようになる。
4歳以降・・・効果はあるが、他に有用な習い事が増えてきて、多くの家庭でフラッシュカードにかける時期は限定される。

おすすめは3歳、4歳までです。
それ以降は、フラッシュカードに有用性があるものの、他の勉強や習い事で色々な選択肢が出てきて、フラッシュカードにかける時間が少なくならざるを得なくなってきます。

この点、フラッシュカードの悩み事で一番多いのは、子供が集中してくれないことではないでしょうか
多くの方がフラッシュカードを習慣化できず、自然と辞めてしまうのではないかと推察します。
この点、乳幼児の集中できない理由は些細なことが多いです。些細な理由を取り除いて、楽しく取り組めるようにしましょう。

1歳~2歳:お友達と一緒に、または幼児教室で取り組む。幼児教室でたのしく学ぶ場合、おうちでも幼児教室と似た環境を作り出すと、不思議とおりこうさんになります。お友達がいれば声を出して競うこともしばしばでやる気が格段に違います。日常のルーチンに組み込めれば尚良いです。

3歳~4歳:大人の方もフラッシュカードを見る側に立って、早く言えたほうがカードをもらうなど、ゲーム形式にすると盛り上がる。引き続き日々のルーチンに組み込めればなお良いです。

七田のフラッシュカードは大きくなっても使える本格派が多く、公文のカードは非常に安価で、バラで気軽に始めることができます。お試しの場合は、まず後者で必要なものだけ揃えるとよいでしょう。是非トライしてみてください。

フラッシュカードは七田、公文、次いでこぐま会などお受験塾のものが有名で、書店で目にするのフラッシュカードもこれらが多いです。
私程、あれこれ集めた方は少ないと思いますが、本来、ここまで集めることはあまり良いことではありません(笑)。

では、ランキングをご紹介していきます。

5位:くだものやさいカード(公文)

推奨年齢:0.5歳以降くだものやさいカード

こちら公式に0歳児から利用可能とされ、絵が非常に優しいタッチで描かれているので、定番中の定番カードといった位置づけです。
公文教室にもよく置いてあり、ベビー公文などでも使われているようです。

短期的な効果で期待できるのは発育調査や幼稚園受験です。市区町村で定期調査される際に、簡単な絵をみて言葉が言えるか、という問いがありましたが、少しドキドキしました。また、幼稚園受験においてはこれが試験となります。その前提としての幼児教育では、これらの言葉が言えるか、好きな野菜は、嫌いな野菜は、といった感じで必須の知識となっていきます。

また、くだものの解説も書いてありますので、3歳以降はこの内容を説明することで+αの効果が期待されます。大人も知らないことが多いです。パイナップルはアップルと味が似ているからパイナップルと呼ばれるようになった??とのこと。

キャベツとレタスの違いについても、レタスには光沢があり、絵としては非常に頑張っています。そして、、、くりは「くだもの」ということもわかります(笑)。

別のシリーズに動物編などもあります。こちらも重要かつ乳児が取り組めるものとなりますので、お薦めです。

くだものやさいカード〈1集〉 (くもんの生活図鑑カード)

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4位:ドッツカード(七田)

推奨年齢:0.5歳以降
七田ドッツカード

こちら、七田で人気のドッツカードです。メルカリ等でも安く買うことは困難です。

種類が多く、唯一、全て終えていない教材となります。

終えていない=途中で辞めた
という意味ではありません。終盤のレベルが非常に高く、幼児期ではなかなか大変です。うまく使えば小学校まで使える唯一の教材かもしれません。

こちら、10枚/日×63日分、青と赤の2部構成で展開されます。
上図の上段2枚は10日目の教材です。表にドッツ、裏に数字が書いてあり、少しずつ難しくなっていきますので、ドッツと数を結び付ける練習になります。毎日少しずつ難しくなっていく仕様で、教材として非常にお勧めです。

画像のうち下2枚は51日目の教材です。こちら表に小学校レベルの計算が書いてあり、裏に答えの数字が金魚のドッツで表記されているという、、、大人でも大変です。つまり、金魚のドッツは一瞬でわかることが前提で、さらに計算式ですね。

幼児期にこれを取り組む場合、計算式含めて基本的に丸覚えということになるでしょう。丸覚えでもなんでも、これができるようになったら凄いですね。我が家ではまだ赤色の後半の教材は使っていません。
もし最後までやりとげたらどのような結果になるのか、興味があります。

3位:かな絵ちゃん(七田)

推奨年齢:0.5歳以降
かなえちゃん魚

さて、次も七田の定番、かな絵ちゃんです。
こちらも七田ドッツカードと併せて大人気で、メルカリ等でも安く入手できません。
とにかく単語が多いので、幅広く言葉が覚えられます。これを常時回しているご家庭の語彙力、脳の処理能力は凄いのではないでしょうか。
こちら、魚の種類一つ取っても、かれい、ひらめ、あじ、さば、かつお、まぐろ、さんま、など大人でも区別ができないことがあるほど種類が豊富で、3~4歳になると語彙力強化に有用です。大人と勝負する形で進めるとお子様のやる気が出ます。

小学校受験ではしりとりなどを通じて語彙力も重要になってきますが、一定以上のレベルになるとなかなかフラッシュカードだけでは抑えられなくなります。この点、かなえちゃんを全てこなしていれば、問題なくなります。

おまけに他の外国語7国語まで載せてくれていますが、こちらはさすがに、、、不要でしょう。そもそも英語以外ほとんど読めないのですが、、、、どうせなら読み方を書いていただきたい(笑)
何回もフラッシュしていけば、文字の形は覚えられるのかな、もしかして。

ただかな絵ちゃんは言葉の数(カードの数)自体が多いので、こちらを確実にすることが先決と個人的には思います。

2位:漢字カード(公文)

推奨年齢:0.5歳以降
公文漢字カード
次は定番の公文の漢字カードです。

0歳児には、ひらがなよりも漢字の方が覚えやすくて良いらしいです。
このため、0歳児からのフラッシュカードとしての一番のおすすめはくだものやさいカードか、こちらの漢字カードになります。
確かに1歳で、二文字の漢字まではわかるようになっており、語彙力基礎の土台を形成してくれました。公文で漢字を勉強する際も、漢字というものがあるということが既にわかっているので、理解度が早かったように思います。

よく見ると、端っこに英語も書いてありますので、こちらはよいサービスですね。慣れてくれば、英語も併せて長く使えるでしょう。昔は形を覚えるだけの英語でしたが、今は小学生と同様、漢字の音読み訓読み、書き順含めて具体的にたくさん覚える段階に入りましたので、娘にちょうど合った教材となります。

七田と異なる利点は、お子様のニーズに合わせて個別に安価で買えることです。
続くかどうかわかりませんので、懐に優しいって大事なことだと思います。

漢字カード 1集

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1位:英語カード(公文)

推奨年齢:2歳以降
公文英語カードさて、来ました。
数ある中で、私がおすすめするフラッシュカード、第一位です。
こちら英語カード。これが言いたいがためにブログを書いたとも言えます。

なぜ1位かというと、他の教材はいずれも他で似たような類似品がありますが、こちらは類似品があるように見えて、なかなかないからです。

まずこちら日常会話でよく使う基本フレーズ46に絞って、それぞれ絵の面と文字だけの面があります。
具体例は上記のとおりですが、これは英会話教室で習うフレーズです。

英会話教室ではこの日はこのフレーズ、など少しずつ進めていきますが、そこで覚えなければそのままですし、漏れが生じます。こちらは必要なものを網羅しているので、まず基本フレーズをフラッシュカードでいったんめくり、次に理解度に応じて絵で回したり文字で回したりして、この繰り返しで確実に抑えられます。

覚えてきたら文字だけで回します。これを繰り返すだけで、お子様がフラッシュカードを見ている限り覚えるわけですが、なんとこちらの教材にはCDも付きます。既に覚えたうえで、正しい発音を聞きながら復習もできるわけです。

挨拶の46フレーズができるようになったら、結構会話が成り立つようになってきますし、教室においての理解も早くなります。公文式の勉強と同じですね。
こちらは挨拶や基本会話ですが、他のトピックに注目したシリーズもあります。必要に応じて買い増していけるところもおすすめのポイントです。

英語カード あいさつと話しことば編―幼児から

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その他おすすめ

上記の他にも、おすすめフラッシュカードはたくさんあります。
下記、売上実績などから人気があるカードをご紹介します。

反対ことばカード(公文)

推奨年齢:1.5歳以降
トップ画像の本棚にはないのですが、祖母宅に置いてあり、よく使いました。
こちら、高い⇔低い、太い⇔細いといった必須の反対ことばを視覚的に学べます。一つ一つ日常生活で学び取っていく言葉を網羅しているので有用です。

反対ことばカード

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100てんキッズきせつカード(こぐま会)

推奨年齢:3歳以降
幼稚園受験、小学校受験において非常に有用な教材です。
こぐま会のフラッシュカードは全体として、優良なものもありつつも、七田と公文で概ね揃うラインナップの印象でしたが、
こちらの教材は明らかに優れていると感じます。四季にまつわる植物、生き物、食べもの、行事の理解はお受験では必須の知識ですが、結構間違うお子様は多いです。こちらの教材があれば、早期に要所を抑えることができます。

国旗カード(公文)

推奨年齢:2歳以降
国旗は3歳以降、急激に興味を持ち始めますが、覚えることに関しては2歳から対応できます。
時間がある2歳のうちに取り組んでおく方が良いかもしれません。

世界の国旗カード 1集(アジア・北アメリカ・南ア

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動物カード(公文)

推奨年齢:1歳以降
やさい・くだものカードで上手く覚えられたら、動物もカードで覚えてしまいましょう。
1歳ごろから十分に対応できる優良教材です。

動物カード (くもんの自然図鑑カード)

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生活道具カード(公文)

推奨年齢:2歳以降
幼稚園受験や小学校受験の基本・常識問題対策としても有用です。

生活道具カード (くもんのせいかつ図鑑カード)

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かずカード(公文)

推奨年齢:0歳以降
安価でドッツカードの練習をしたいときに最適です。
配列は規則性をもって並んでいるので、ぱっと見て数がわかるよりも、形から数を認識できるようになります。
公文教室においてもこの塊で学習しますので連動しています。

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花と木カード(公文)・しぜん博士(理英会)

推奨年齢:3歳以降

小学校受験対策として年少以降非常に有用です。
しかし、2歳~3歳では同じ植物内の違いを把握するには少し難しいかもしれません。始めるタイミングに気をつけたい教材です。

小学校受験向けであれば、理英会のしぜん博士もおすすめです。こちらの記事で両者の違いを詳しく説明しています。

花と木カード (くもんの自然図鑑カード)

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しぜん博士【植物のなかま】 (理英会のお勉強カード)

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2020年9月30日追記:
最後に、客観的な評価を伺いたく、公文のフラッシュカードに関するアンケートをさせて頂きます。
今回は0~3歳が対象ですが、幼児、小学生も含めるとまた違った評価になるはずです。
宜しければ、お気軽にご参加くださいませ。

【アンケート】公文のフラッシュカードの中で、実際に使って知育教育に役立ったと感じたものを教えてください(複数回答可)。

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