今年も潮干狩りシーズンとなりました。
我が家が一番好きな潮干狩りポイントは神奈川県横浜市、八景島横の海の公園です。
これまで10回近く行きましたが、うまくいったことも失敗したこともあります。
小さい子供と行く醍醐味は、アサリの数だけが成果ではなく、海に触れて多くの生き物の観察を通じて、貴重な経験がたくさん積めることでしょう。今回、楽しい潮干狩り成功のため、ポイントとともに、動画をお送りしたいと思います。
海の公園のアクセス
海の公園は車はもちろん、電車によるアクセスも便利です。
車の場合、干潮時刻より数時間早い時間に行かないと、近隣の駐車場は入れません。
GWでは、朝8時頃でも入れないでしょう。このため、海の公園では電車でのアクセスが推奨されています。
最近はどこの施設も事前予約が必要でウンザリすることもありますが、海の公園は思い立ったらすぐに行けます。
電車の場合、南口と柴口がありますが、お子様がいる場合、海の生き物もたくさんいる南口をおすすめします。
電車
シーサイドライン「海の公園南口」駅、「海の公園柴口」駅または「八景島」駅からすぐ
自動車
- 横浜横須賀道路「並木IC」から、国道357号線で約2.5km
- 首都高速道路湾岸線「幸浦」出口から、国道357号線で約2.5km
駐車場
- 海の公園 柴口駐車場 (E駐車場)
- 海の公園 磯浜駐車場(F駐車場)
- 海の公園 臨時駐車場
- コインパーク横浜柴町
- コインパーク寺前
- リパーク横浜寺前1丁目第3
- タイムズ横浜平潟町
- タイムズ横浜平潟町第2
足洗い場は7か所、園路から砂浜へ出る通路横にあります。
上図、なぎさ広場に温水シャワー・更衣室・ロッカー(有料)があります。
近くに八景島シーパラダイスもあり、一泊すれば両方楽しめますね。シーパラダイスにホテルも併設されています。
海の公園のアサリについて
本年、アサリは産地偽装問題で大きな話題となっています。
潮干狩りのアサリはまた別物でしょうが、このアサリはどこのもの?か気になる方も多いと思います。
そこで、「公益財団法人 横浜市緑の協会 管理部管理課海の公園」に伺ってみたところ、園長様から下記ご回答いただけました。
公益財団法人 横浜市緑の協会 管理部管理課海の公園のご回答
「海の公園では、貝は全く撒いておりません。
自然に発生繁殖していますので量も年によって大幅に変動します。
一昨年は豊かに繁殖していましたが、昨年は大幅に減少していました。
皆様にマナーを守っていただきながら無料で安心して楽しんでいただいていますの
で、採れたり採れなかったりもありますが、今後もご愛顧いただければ幸いです。」
とても明瞭に、温かいご回答頂きました。
海の公園の潮干狩りで検索すると諸説あるようですが、海の公園のアサリはまいていないと考えて良いでしょう。
潮干狩りの基本
おすすめの時期及び時間帯
潮干狩りで大事なのは、時期と時間です。
3月中旬から6月頃が狙い目で、潮の引きの良い3月から9月中旬頃まで楽しむことができます。
昼間に干潮時刻を迎える前後2時間くらいが潮干狩りに適しており、この目安は下記で簡単に知ることができます。
上図は干潮時で一番状態が良い時間帯です。満潮時は、左上の砂の際まで水が来て、全て水に沈みます。
この場合は貝殻しか見つからず、子供にとっては海水浴となることも多々あります。
横浜|海の公園・野島公園|潮干狩りカレンダー2022|最適日と時間を紹介! (page.yokohama)
暑すぎても鮮度など気になってきますから、おすすめは4月のGW前です。
上図の通り、環境は良いのに、人もまだそれほどでもありません。
しかし、ライバルが多いとやはり大変で、GW以降は厳しくなってきます。
GWは毎年のように、上空から撮影した写真が報道で流れますが、人だらけです。コロナ禍としても宜しくありません。
潮干狩り〜🐚
— たまにゃん (@tamanyan71) April 29, 2017
#GW #海の公園 pic.twitter.com/LE2qo7QYgm
2022年ですと4月17日~20日が狙い目ですね。
GW真っ只中の5月上旬も潮は良いのですが、上記のように物凄い人でごった返すでしょう。
おすすめの場所はある?
実際のところ上記期間であっても、アサリがたくさん採れるかと言うと、難しいことも多いです。
これが楽しい所かもしれませんが、無料故に、ここへ行けば毎日アサリが無料で頂けるわけではありません。
比較的採れやすく、他に色々な生き物もいて、安全性も確保しやすいのは南口駅から真っすぐ海へ向かったポイント近くです。
膝ぐらいの高さの場所で掘って、一匹見つけたらその周りを掘って見ると良いでしょう。
また、何とも言えない気持ちになりますが、たくさん採れた方が余分なアサリを戻す局面によく遭遇します。
戻す方もいて、この際は大抵波打ち際になりますから、これを拾うのが最終手段となります(笑)
料金
無料
装備
潮干狩りに必要なものは、貝を入れる網、熊手、サンダル、帽子です。必要に応じて日焼け止めも。
レジャーシートかビーチテントも必要ですが、一長一短です。前者は日射しにトンビ、後者は強風に気を付ける必要があります。経験上、食べ物を見えない状態にしておけば、袋ごと取られることはありません。
ビーチサンダルにすると、岩場足の上半分を切りやすいので注意しましょう。
海の公園に関しては、全て隠れるサンダルの方が無難です。よく足を切っている私が言ってますから間違いありません。
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海の公園のルール
アサリの稚魚を守り、乱獲を防ぐため下記は禁止されています。
ルールを守って楽しく潮干狩りをしましょう。
- 幅15㎝を超える貝採り器具の使用はできません。
- 2㎝以下の稚貝の採取はできません。
- 一人が一度に採る貝の量は、2㎏以内です。
2センチとは概ね1円玉サイズで、見るからに小さいのでわかります。
2キロとは下記画像をご参照ください。2ℓの水と同じと考えると結構な量で良心的とも言えます。
網に概ね一杯と考えても良いです。
実際の所、初回でこれだけ取るのはなかなか大変で、取れすぎた心配は不要かなと。
海の公園で取れるアサリ・海の生き物
アサリ・貝類
海の公園で採ることができる貝類一例は下記の通りで、美味しく食べることができます。
当然貝を軽く洗う必要はありますが、食べ方は、スーパーで買ったアサリと同じで、砂抜きをしてから食べます。
持ち帰りに関しては、海水に入れる必要はありません。海水がなくてもある程度生きられるようになっています。
実際、我が家も食べていますが、美味しかったです。
心配な方は最初は少量、お子様は1,2粒にして様子を見ると良いでしょう。また、時期も暑い時期は避けた方が良いでしょう。
拾ったアサリは下記のように盛んに動きます。
右上のアサリは穴が開いているのがわかりますか?これはツメタガイという貝に食べられています。
ヤドカリ他海の生き物
この他、貝ではありませんが、無数のホンヤドカリがいます。
一番多いのはヤドカリでしょう。ヤドカリはもし少数であれば子供達の人気者になるのでしょうが、あまりに数が多すぎて、潮干狩り開始10分で、子供たちに見向きもされなくなります。現地では小さいカニが人気のようでした。
ヤドカリは持ち帰った場合、そのままの環境ですと数日で死んでしまいます。
これは、水質が急激に悪化するためです。また、海水も必要となります。もし飼育したい場合は、下記をご参照ください。
最低限、エアーポンプは12時間以内に入手したいところです。
【海の公園】ホンヤドカリの飼い方と餌:貝殻引っ越し動画あり | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)
この他、岩間にカニやエビ、小魚がいます。網で石の下をこすると、結構高確率で見つけることができます。
こちらは公式HPに詳しく掲載されています。
海辺の楽しみ方。|ブログ|海の公園公式サイト|公益財団法人 横浜市緑の協会 (hama-midorinokyokai.or.jp)
落ちている貝殻や魚、カニを集めるとにぎやかです。
ヤドカリはともかく、他の生き物はかなり繊細です。観察したら、海に返してあげましょう。
ちょっと深い所へ行くと、クラゲがいることがあります。遠浅の海ですが、遠くへ行かないように気をつけましょう。
その他
トンビに注意
トンビが上空から食べ物を狙っています。このため、知っている方は屋根のない所で食事をしません。
私も取られたことがありますが、結構な力で、足で食べ物をキャッチして実にうまく取っていきます。
食事は基本控えた方が良いでしょう。
岩場の転倒注意
岩場には海の生き物がたくさんいますので、ここで味を占めた子供達が集まることがあります。
しかし、岩場はごつごつしていて、非常に怪我をしやすいです。
というか、歩いていたらどこか擦り傷だらけになります。
このため、干潮時刻を過ぎて、水が増えだした時間帯は特に、思わぬ事故にご注意ください。
波が高い日は近づかない
海の公園は干潮と満潮の差が大きく、満潮に近い時間帯は海水浴のようになることもあります。
この場合、波が高くないかよくよくご注意ください。
海の公園は非常に安全性が高いビーチと思いますが、それでも波が高い日は危険です。
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