2019年11月3日の日中、文京区の国立小学校、筑波大学附属小学校で開催された若桐祭に行ってきましたのでレポートします。
2020年は中止となりましたが、2021年は開催されました。2022年もどうなるかわかりませんが、外部参加の機会があれば要チェックです
若桐祭は、筑波小に通う父兄の方が中心となって、筑波小の子供たちのために開かれる小学校の学園祭です。
子供たちは楽しむほうで、運営する側は保護者中心なので、小学校ではありますが雰囲気は中学・高校の学園祭に似ています。
当日、校内は教室ごとにイベントが開催されますが、驚くのはその質で、力の入れようが凄いです。
若桐祭の特徴、他の学園祭との違い
卒業生や在校生の紹介がないと入れない
若桐祭は、在校生や卒業生を除いて、筑波小学校の保護者の紹介がないと入れません。
専用の入館証(パスポート)があり、これを首から下げて入ります。
このため、外部者は親戚や知人、幼稚園の先輩ご家族の紹介を通じて入手することになります。
当日は筑波小以外の方も多数来場するので、かなり賑わっています。未就学児(園児)でも楽しめるイベントが多数あります。
いざ行ってみると、外部者にも非常にウェルカムな雰囲気です。
コロナ前で入場を関係者に制限していたのは、内輪で楽しみたいという閉鎖的な理由ではなく、単純にキャパの問題と思われます。
2021年度はコロナ禍で開催自体どうなるかわかりませんね、、特に外部は厳しいかもしれません。
主体の違い
通常の高校や大学の学園祭は、学生が主体となって活動し、私立などでは保護者が参加することがあっても、あくまで一部サポートのみです。一方、筑波小の場合は、あくまで父兄の方々が中心となって活動されています。
教室の入り口、誘導、勧誘、お店、イベント運営などなど各教室のイベントも全て取り仕切っているので、相当な労力がかかっていると思われます。
私が中学生や高校生の頃、直前期に毎日遅くまで学園祭準備をしていたものですが、あの作業を親が担うわけですね。
担当になった保護者様は非常に多くの時間を割かれるようです。
子供の知育を考えた本気のお祭り
仮にこのお祭が全てパッケージ型というか、型にはまったものを毎年繰り返すだけであれば楽かもしれません。でも、こちらのお祭りは非常に力が入っており、当日は父兄の方も一緒に全力で楽しんでいます。
例えば、好きなパーツを選んで、自分だけの「ムシ」を組み立てて相撲をする遊びがあるのですが、このパーツの種類だけ見ても、50種類ぐらいあったように思います。これまで数々の企画を見てきましたが、何かを制作するときのパーツは、円滑に運営するため決められたパーツを組み立てて遊ぶものがほとんどでした。
このように、身近のものを使って、子供らしい遊びに全力に取り組むイベントが満載です。
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主要企画
各クラスで企画されていますが、概ね下記のように分類されます。
制作・パズル
・ムシバトル
50種類以上?の多くのパーツを自由に組み合わせて、自分だけのオリジナルのムシをつくり、土俵で相撲をして勝負します。本当に自由なので、どのような作品になるか、千差万別です。上記画像は娘の作品です。スポンジ、ストロー、コルク、ゼリーのキャップ、どんぐり、ビーズ、アクセサリー、貝殻、まつぼっくりを使って、グルーガンやボンドで自由に作成していました。
・国旗ビーズ
好きな国を選び、クリップにアイロンビーズを通して国旗づくりします。
・テンセグリティ
木の棒とゴムで、不思議な多面体を作ります。押すと平面になり、話すと多面体になります。
・勾玉万華鏡づくり
勾玉で神秘的な万華鏡づくり。
・バスボム作り
身近な材料でバスボム(入浴剤)作り。
アクティビティ
・パズル遊び
漢字を組み合わせて、制限時間内に3文字の言葉を3つ探す遊び。
・迷路
別室の教室が迷路になっていて、途中で指定されたものを探す遊び。
・宝探し
宝の石(鉱物)を掘り起こす遊び。
・駄菓子釣り
駄菓子の釣り堀で遊べるほか、ロゴ入り巾着に入ったオリジナルお菓子も買えます。
運動
・スリッパで卓球
・うちわでピンポン落としゲーム
・ヤカンとタイヤでカーリング
・パラリンピックのボッチャ体験
飲食
落羽松広場では、定番のカレーから、ホットドッグ、フランクフルト、チキンナゲットなど。
この他、ワッフルやハーゲンダッツのアイスも食べられます。昼時は行列になりますが、人数制限をしているだけあって、程よい時間で食べられます。
縁日・イベント
・スーパーボールとり
すくいならぬ、スーパーボール「とり」です。
幼児はスプーンですくい、小学校はなんとお箸でつかみます。
・的当て
3球3列のストラックアウト。ビンゴになれば限定バッジがもらえるので真剣勝負です。
高倍率を勝ち抜いた学生だけあって、男の子はみな剛速球だと感じました。女の子は頭を使って山なりに投げている子が目立ちました。共通する点は、みんな上手に投げていて、3球全てあてて、3列ビンゴにしている子供が結構いた点。さすが筑波!と驚きました。未就学児は近くから投げることができます。
・わたがし
水泳コーチによるわたがしは大人気。
・パン作り
竹の棒にパンを巻いて、炭火で焼いて食べます。
講堂
筑波の子供たちがパフォーマンスします。子供も大人も一緒に盛り上がります。
バザー・グッズ販売
驚いたのが、筑波グッズがたくさん販売されていることです。
ロゴ付きの文房具、タオル、カバン、クッキーまで販売されてます。結構繁盛していました。
我が家は書籍を買いました。高額の書籍が100円~500円で買えます。
知育系の書籍が多く、筑波の子供たちが昔使っていた本になりますので、未就学児にとって嬉しい本が多い印象です。
このように、非常に知的好奇心が刺激されるお祭りで、有意義な時間を過ごせました。一方、保護者目線から見て、非常にお父様、お母様の貢献が目立ちました。筑波でよく言われることですが、学校行事への積極参加に関してストレスを感じる場合は少し合わないのかもしれませんね。
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