今日は小学校受験の理科のお話です。
小学校受験において「理科」は、難関小学校中心に広く出題される傾向があります。洗足などは特に理科的常識が頻出で知られています。この分野は成績上位層で完璧に抑えてくる方が多いため、合格のために避けては通れない分野の一つです。
この点、理科自体の出題範囲は本来膨大ですが、小学校受験においては出題範囲はあくまで日常生活に関係する分野に限られ、出題範囲は極めて限定的です。このため、問題の進め方としては、理科を学ぶよりも、問題から入った方が良いです。
たとえば、植物や生き物、影、水と氷、浮き沈み、鏡の映り方など様々な頻出問題がありますが、同じ理科でもマニアックな生き物はまず出ません。幼児サイエンス教室の浮き沈みでは、塩を入れたらどうなるかな~とか、面白い実験をしたりしますが、小受では出ません(絶対とは言えませんが、お受験教室で習わないので出ても埋没)。
問題集は、基礎から入って、応用問題や過去問題に一通り取り組めば、かなり理解できるようになっているはずです。
今回、我が家で年中後期に実際に取り組んだ問題集3種類をご紹介します。もし教材に迷ったら、是非お試しください。
画像を見ると紙がはみ出していますが、問題は全て切り離して手差しがついたコピー機で、コピーしてから問題を解いています。これは間違えた問題だけ何回も繰り返し解くためです。
こぐま会:理科的常識1、2
基礎~応用問題
簡単そうに見えて中身は結構難しい問題も混じっています。
1と2の2部構成になっていますが、難易度に差があるわけではなく、単純にボリュームが多いから2部構成になっているだけです。
1は、断面図、ものの浮き沈み、風向き、影、鏡、季節中心に構成され、2は1の分野に加えて植物、生物、動力、水の量、種・花・実なども加わっています。取り組む場合は両者セットで取り組んでいただければと思います。
理英会:理科的常識(生き物・植物・自然科学)
理英会の理科的常識は、分野別に3種類あり、それぞれ基礎と応用に分かれています。
それぞれ30問ありますので、理英会の問題を一通りこなすだけで、問題量は十分なものとなります。
こぐま会と違った視点で出題されますが、両者で出題される論点は重要ということになりますので、合わせて抑えたいところです。
生き物
植物
自然科学
学研:かがくのれんしゅうちょう
今、非常に売れているシリーズで、本屋でもよく平積みにされています。
この中でも、このかがくの問題集は非常に有用で、小学校受験の理科的常識と非常に相性の良い問題で構成されています。
幅広い分野の理科的常識の問題が80ページに渡り、ドリル形式で展開されます。
こぐま会、理英会の教材が終わったら、こちらを確認のために取り組めば、まだ十分でない弱点があぶりだされるはずです。
ドリル形式なので、お子様が比較的すいすい進められる点も特徴です。
横で見ている限り、通常の問題集よりも楽しんで解いているように見えます。
ここまで終わらせられれば、もう理科的常識は相当な実力となっているはずです。
浮かぶもの、沈むものの区別をマスターする:小学校受験の理科的常識の学習方法
問題を解く際は必ず問題をコピーしておいて、間違ったら何度も取り組むようにしてください。
これらがほぼ9割9分できるようになったら、理科的常識の分野別学習はおしまいです。
目安として、6月頃に終わっていれば十分です。適時過去問対策へ移って頂ければと思います。
【小学校受験】おすすめ過去問題集比較(伸芽会・ニチガク・理英会) | 幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)
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