東京都の国立小学校は下記の通り、6校あります。
筑波大学附属小学校
お茶の水女子大付属小学校
東京学芸大学附属竹早小学校
東京学芸大学附属世田谷小学校
東京学芸大学附属大泉小学校
東京学芸大学附属小金井小学校
併願可能なエリアでは多くの方が他の国立小学校を併願しています。
これは、国立小学校の倍率が高く、対策もある程度似通い、一校だけですと抽選により受験ができなくなる恐れもあるからです。
私立小学校を含めた当ブログ内のアンケート結果では、筑波大学附属小学校は381票中334名が併願、お茶の水女子大学附属小学校も同様に9割以上が併願する傾向が見えており、併願志向は明らかです。
このような状況下で、本年2020年秋は、筑波大学附属小学校の試験日が一か月ほど前倒しとなり、国立小学校の最終合格発表のタイミングも下図の通り変わりました。
これにより、受験者にとって気になるのが合格者の動きです。
例年であれば、学芸大学附属小学校の受験生とお茶の水女子大学附属小学校の受験生には、多くの筑波大学附属小学校受験生が含まれていました。
しかしながら、今年は筑波の最終合格者128名が発表されてから、他校の考査が行われることとなります。これは受験生の意向により、人数以上に大きな影響を与えることになります。なぜなら、筑波の二次試験に合格した実力者が試験の段階で抜けるからです。
ということは、筑波の志望順位が一番高い方が多ければ多いほど、他校にとっては有利と言えますね。
ブログ内で1週間ほどでご回答いただいた2020年10月16日時点のアンケート結果を用いて、各校の人気を比較して見たいと思います。
まず比較しやすいのが同じ茗荷谷にある筑波、お茶の水、竹早です。
お茶の水の男子については高校への進学がなく、中学の偏差値も低いので流石に劣後するでしょうから、お茶の水は女子のみを対象として比較してみました。
筑波小と竹早小の比較 | (女子のみ)筑波小とお茶の水小比較 | |||
進学の意向がより高いと回答した人数 | 割合 | 進学の意向がより高いと回答した人数 | 割合 | |
筑波 | 33 | 85% | 18 | 50% |
竹早 | 6 | 15% | ||
お茶の水 | 18 | 50% |
この結果、データから読み取れることは下記の通りです。
筑波・竹早・お茶の水の人気動向
・筑波と竹早では8割以上が筑波を選択する。
・女子のみを対象とした筑波とお茶の水の比較では拮抗している。
・上記の結果から、竹早よりお茶の水の方が人気があると推定される。
試験への影響
・学芸大学附属小の二次考査の段階では、筑波合格者は8割以上が辞退と推定
・お茶の水の場合は、筑波の合格者半分と、学芸大学附属校合格者の一部が辞退(母集団は多い)と推定。しかしながら、既に筑波の二次考査前の11月上旬にお茶の水に出願済みのため、12月の抽選時には含まれており、二次辞退率に反映される。
この点、筑波とお茶の水は学校のカラーがかなり異なるので、両者の受験内容、校風、内部進学、大学合格実績などは下記で詳しく比較しています。

学芸大学附属小学校の中でも一番倍率が高い竹早が上記の通りですので位置づけはわかりましたが、世田谷、大泉、小金井との比較については、地理的制約が影響するため、比較が難しいところです。
このため、地理的制約を除いて、学芸大学附属小学校4校のアンケートをさせて頂きます。
アンケートの結果が今後の分析データに反映されますので、宜しければお願い致します。

2020年10月28日時点では、一番人気は竹早で、大泉と世田谷が続いて拮抗し、小金井が続きます。
しばらく様子を見たいと思います。

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