本日のテーマは小学校受験の幼児教室の具体的な費用です。
首都圏で小学校受験を準備するにあたり、お受験教室は、通常は避けて通れません。
通常と言った意味は、国立・私立小学校受験は激戦必至の名門校からそうでもない学校まで色々あり、受験に対する力の入れ具合も人それぞれだからです。
特段お受験の準備をしていなくても、たまたま面接でうまく話せたり、実技でうまくこなせたり、またご両親のステータスが高いご家庭であれば、それほど努力を要せず合格するケースも多くあります。
またそれほど努力していないと言いながら、習い事を5つも6つも通わせている方が多くいらっしゃいます。このため、合格後によく聞く個々の武勇伝は本当にあてになりません。
一方で、ノウハウのないご家庭においては、お教室に通うことで合格可能性が上がることはあっても下がることはありません。また考えもしなかった選択肢を引き出してくれることもあります。
我が家も幼稚園受験でお世話になり、色々な指導と情報を頂いたおかげで合格できたと思っています。
但し、お受験教室において、費用対効果という考え方は通用せず、非常に参入障壁が高いです。このあたりもふまえて、お受験教室の費用を比べてみたいと思います。
首都圏お受験幼児教室費用比較
下記は首都圏の主要お受験教室(小学校受験のために特化した幼児教室です。)の総合コースを中心に、諸費用の目安をまとめたものです。
年長の授業時間は長くなることが多く、2時間以上に及ぶこともあります。
この分比例して授業料も跳ね上がりますが、大手は1分あたりの単価にすると100円ちょっとで概ね統一されています。
上記表では、簡単な計算ですが1分あたりの単価を試算しています。計算がやや粗いですが、軒並み分単価100円前後ですね。生徒が15人いたら、1分1,500円の収入とは、、強烈です。
ご留意事項
・入会金は、場所やコースによって異なる場合があります。
・授業料は総合コース中心に並べていますが、学校別や、夏季、冬季など、変動することがあります。
・授業回数は目安です。月に3回になることもあります。
・金額は変わっていることもあり得ます。必ずそれぞれのお教室にご確認ください。
首都圏お受験幼児教室費用比較(年長)
お受験教室 | 入学金 | 授業料目安 | 月間授業目安 | 単価/分 |
伸芽会 | 80,000円 | 64,000円 | 150分×4回 | 107円/分 |
こぐま会 | 80,000円 | 56,000円 | 90分×4回 | 156円/分 |
ジャック | 80,000円 | 55,000円 | 120分×4回 | 115円/分 |
理英会 | 27,000円 | 42,500円 | 100分×4回 | 106円/分 |
スイング | 50,000円 | 28,000円 | 70分×4回 | 100円/分 |
わかぎり21 | 30,000円 | 39,000円 | 80分×4回 | 122円/分 |
ICE | 30,000円 | 42,593円 | 130分×4回 | 82円/分 |
桐杏学園 | 50,000円 | 46,000円 | 160分×4回 | 72円/分 |
メリーランド | 56,320円 | 33,000円 | 90分×4回 | 92円/分 |
しながわ目黒 | 20,000円 | 38,000円 | 100分×4回※ | 95円/分 |
※別途オンライン授業も付随します。
年長になると、時間が長くなりますが、単価はお教室によって様々です。
年長になっても単価が変わらないお教室がお得と言えそうです。
首都圏お受験幼児教室費用比較(年中)
お受験教室 | 入学金 | 授業料目安 | 月間授業目安 | 単価/分 |
伸芽会 | 80,000円 | 52,800円 | 120分×4回 | 110円/分 |
こぐま会 | 80,000円 | 49,000円 | 90分×4回 | 136円/分 |
ジャック | 80,000円 | 44,000円 | 120分×4回 | 92円/分 |
理英会 | 27,000円 | 24,000円 | 80分×4回 | 75円/分 |
わかぎり21 | 30,000円 | 35,000円 | 70分×4回 | 125円/分 |
ICE | 30,000円 | 24,000円 | 90分×4回 | 67円/分 |
桐杏学園 | 50,000円 | 28,000円 | 70分×4回 | 100円/分 |
メリーランド | 56,320円 | 33,000円 | 90分×4回 | 92円/分 |
しながわ目黒 | 20,000円 | 36,000円 | 90分×4回 | 100円/分 |
いずれにしても非常に高いですね。しかし、驚くことに、多くの受験生はこれを週2、3回通ったり、他と掛け持ちしたりしています。更に驚くことに、応用講座や夏季冬季になると、更に1.2倍~1.5倍程度の金額に跳ね上がることがあります。
また、通うとわかりますが、副教材のオプションが悩ましい。
買わないと周りと比較して遅れている気分になりますし、買って当然という雰囲気すらあります。
では次に、費用を抑える手段を次に挙げてみます。
コスト節約の些細な抵抗
①入会金節約
入会金も上記表の通り、非常にヘビーです。英会話教室であれば今なら無料!という広告をよく見ますが、こちらはそうはいきません。ただ、いくつかのお教室で紹介制度があり、在校生の紹介で、半額や割引になることがあります。
同じ幼稚園で通っている方がいたら、お願いするのも良いでしょう。
②年払
ジャックなど、年払いで割引を受けられる学校もあります。ただ、一回で払う金額がかなり多額になるというデメリットもあり、支払ったあとの費用対効果の判断がやや麻痺してしまう恐れがあります。続くかどうかわかりませんしね、、
③2週間に1回の通学に抑える
お教室にもよりますが、2週間に1回の通学でも良しとしているお受験教室があります。これは何が良いかと言うと、年中からの通学ですと、2年にわたる支払総額が厳しいというケースにおいても早期に通うことができ、加えて受験情報はしっかり入ってくるということです。
但し、教室側は常にもっと来るように促してくると思いますし、毎週通学している子に差をつけられて自信をなくすこともありえるので、もろ刃の剣です。
④体験ローテーション
けちくさいようですが、年少の間は授業内容の網羅性にこだわる必要はさほどないでしょう。でも気になるのは事実です。
中堅お受験教室の多くは無料又は格安で体験授業を行っているので、年少のうちは多くの教室の体験に回って、経費をおさえつつ、本当に肌にあった幼児教室を探すと良いでしょう。そのための「体験」ですからね。
お受験教室総支払額実績
上記基礎コースに加えて、+αの講座もあることを踏まえ、年間でかかるコスト(年中~年長)を簡単に試算すると、標準的なお受験教室だけのコストでざっくり、年中で80万円程度、年長で100万円~300万円程度でしょうか。恐ろしいですね。
夏期講習がとても厳しくて、実例を挙げると、大手幼児教室の幼稚舎クラスなど、
一回2万円の授業が15回で30万、税込で33万円など、尋常ではない金額となります。
当然これだけではないので、夏だけで100万円払う方もたくさんいるわけです。
このように小学校受験の戦いはお財布との闘いでもあります。
一方で、小学校受験をされる方は、首都圏でも全体の数%にすぎません。
多くのお子様は中学校受験以降で勝負をしますし、お金の問題と小学校受験の優位性を冷静に考えて、進むべき進路を冷静に見極めたいところですね。
2021年1月27日追加:宜しければアンケートへのご協力をお願い致します。個人情報は伝わりません。
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