【小学校受験】年長の春が勝負!成績を伸ばす学習ポイント

今日は小学校受験のお話です。
今年秋に受験の方で、特に難関校受験する方はこの春が勝負となります。

なぜなら、夏以降はどのご家庭も揃って受験に十分な時間をかけているため、通常の努力では成績を伸ばすことは簡単ではないからです。

娘の場合、冬の間やや足踏みの時期があったのですが、春から夏にかけて成績を伸ばし、直前期は安定した(逃げ切った?)という印象です。

昨年はコロナ禍による緊急事態宣言もあり、幼児教室が3月から順次お休みとなり、4月7日以降は1~2か月ほど、大手中心にお休みの時期が続きました。本年はそのような状況にはありませんが、この違いも踏まえつつ、春に取り組んでおきたいことをご紹介しておきます。

目次

ペーパーは春までに網羅、夏以降は志望校特化

ペーパー学習は志望校と、学習開始時期により目標地点が異なります。
まずは、今の志望校とお子様の学習状況から、秋でのゴール地点を逆算して勉強設定してみてください。

ペーパーの学習イメージは下記の通りで、先行逃げ切り型の方もいれば、地道に学習を続ける方もいます。
娘は始めた時期自体は早いので、緑に近いと考えます。緑の場合、ペーパーである程度やりきったら、行動観察は口頭試問に力を入れると考えてください。

おすすめの学習スタイルは、まずこぐま会や理英会の教材を参考に、全範囲の基礎を網羅しておくことです。
夏以降は、過去問などを通じて志望校で出題可能性が高い分野に特化していきます。昨年もそうですが、予想しえない範囲から出題されることが多かったので、直前期はともかく、春の間は広くカバーしておきたいところ。

志望校対策に偏り過ぎると、基礎を落として取り返しがつかなくなりますし、直前期に出題可能性が低い問題に取り組むのは良くないのでメリハリをつけた勉強は有効です。

一旦全範囲を網羅することで、模試の点数も非常に安定するようになるので、精神衛生上、迷わなくて済みます。
少しずつでも良いので、右肩あがりで上げていくスタイルが理想と考えます。

伸芽会模試7回

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信頼できる幼児教室とつながりを持つ

小学校受験の場合、学校によって対策の重要性が大きく異なりますが、幼児教室から得られる情報は非常に役立ちます。
知らなかったら合否に直結するようなこともありますから、何らかのかかわりをお勧めします。

この点、たくさん幼児教室に通い、何がなんだかわからない状態になっている方も多いですが、複数通う場合は、色々な先生が違う指導をして、お子様が混乱する場合もあります。

このため、複数通う場合も違うジャンルにしたり、競合していないか注意する必要があります。
また、ちょっとした困ったことを気軽に相談できるメインの幼児教室を置くと良いです。出願校の相談、併願の相談などなど。
とにかく受講を進めてくる方もいれば、受講と関係なく細やかなアドバイスをくれる先生もいます。このあたりはもうわかっているはずですので、受験と心中するパートナーを決めて頂ければと思います。

春以降は、成績の伸びに不満があってもメイン教室の変更はお勧めしません。
ずっと通っている先は、少なくとも子供の事をよくわかってくれているはずで、直前期で教室を移転しても、先生も受験が近づくにつれて多忙になり、子供の事をわかってくる頃には受験は終わります。

気になる場合はお金はかかりますが、志望校別の特別講座や個別ジャンルの補強・家庭教師など+αにしたほうが良いでしょう。

これらも数回のつまみ食いではなく、ある程度継続したほうが良いです。
我が家はコロナ禍で教室がお休みになった後、春から家庭教師にお願いして、教室復帰後もゆるやかに最後までお世話になりましたが、成績も安定して良かったと考えます。

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行動観察は教室よりご家庭で学ぶ

行動観察や口頭試問は、教室の時間に比例して成績が伸びにくいですが、半年以上の中期でしっかり取り組めば、安定的に伸ばしやすい分野です。ケアレスミスという懸念もないため、模試などでも毎回点数が安定して落ちなくなります。

行動観察や口頭試問の基本は、お子様がテキパキと行動し、元気におしゃべるできるかどうかがまず基本ですが、これは教室の時間だけで指導できるものではなく、ご家庭の環境と幼稚園の環境も大きく影響します。

①日々の生活においてお手伝いをする環境を保護者様が構築しているか
②お子様が興味を持った者に対して言葉を拾って答えているか
③お子様に学習させるのではなく、一緒に取り組んで考えているか
④ご両親がふだんどのような会話をしているか

などなど、日々の生活の延長として、ご家庭の教育方針をそのままお子様が引きついでいきます。

これらは受験においても非常に重要な分野となりますが、作られたお子様というのはどの小学校も敬遠されがちですから、まずはご家庭でお子様と向き合う時間を増やすところから始めると良いでしょう。

これはお父様が大きく影響するところもありそうです。小学校受験をされるご家庭のお父様はお忙しい職の方が多い印象ですが、お父様が入ってくるとお子様が得る学びの範囲もぐっと広がります。お忙しい中でいかに時間を作ってお子様と向き合うかが重要になってくると思います。

小学校受験では野外活動としてキャンプが昨年人気でしたが、どこへ行ったかが重要ではなく、親子で何を話して何を学んだかということが大事となります。大人にとって当たり前の光景でも、幼児にとっては新鮮な景色は近場にたくさん溢れているので、是非親子で探してみてください。我が家は昨年、東京を出ることはほぼありませんでしたが、親子で自然が好きなのでよく多摩川まで足を運んで川の仕組みや生き物の生態など、多くの事を親子で学びました。

多摩川の河川敷は昆虫・生き物の宝庫:小学校受験の気軽な野外活動にもおすすめ | 幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

今年もコロナ禍に配慮した一年という流れは変わりそうにないので、近場で色々な発見をしていただければと思います。

模試は復習が重要、受けすぎに注意

大手幼児教室の模試は人気があり、すぐに締切となることが多いです。
この点、模試は定期的に受けることをお勧めしますが、月に2回も3回も受ける必要はないです。

特に気をつけたいのは、模試を終えて、当日に復習ができないパターン。
この場合、時間が空いてしまって忘れがちですが、後日復習は必ず取り組みたいところです。

結果だけ見て間違ったところを復習しないのであれば、復習した方に差をつけられたこととなります。
また、模試を受けていなくても、地道にペーパー演習していた方の方が学習効率が良かったとも考えられます。

このため、模試は学習の進捗を確かめるとともに成長する場として考え、復習は必ずするようにして頂ければと思います。

模試の頻度については志望校の模試が入ってくると気になるところですが、月に一回程度が本来丁度良いです。
志望校の模試を漏らさず毎回受ける必要もありません。それよりも、上述のペーパーや行動観察を計画通り進められているかをまず重視して頂ければと思います。

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