【東京首都圏】小学校受験に強い人気の幼児教室・塾一覧

小学校受験幼児教室

本日は、東京首都圏中心に、小学校受験に強い人気の幼児教室をご紹介します。

小学校には、公立小学校の他、私立小学校や国立小学校があり、多くは都心部に集中しています。

私立小や国立小は全て受験の必要があり、その難易度にも非常に大きな差があり、志望校に応じて幼児教室へ通っている方が多く、難関校になると掛け持ちしている方も多いです。

幼児教室には下記の種類があります。 よく大手幼児教室という言葉が使われますが、明確な分類はないものの、下記の通り使い分けされています。

・大手幼児教室
・中規模幼児教室
・小規模、個人経営塾

大手といっても、教室数なのか合格実績なのか、知名度なのか、どれを指すか明確ではありませんが、異論がないところとして、伸芽会、ジャック、理英会までは明らかに大手でしょう。

​なお、幼児教室選びの留意点は下記の通りです

・合格実績は参考にしかならない
・大手でも教室と講師により、大きな差がある
・個人塾は更に大きな差があり、選択は非常に重要
・厳しい教室か、個性を尊重する教室か
・難関校に強いことだけが強みではない
・複数回って比較検討することが大事。

まず、各幼児教室が開示している合格実績です。
こちらは、参考にしながらも、妄信しないことも肝要です。
そもそも、この合格実績、第三者のチェックを何も受けておらず、その基準も真に明確ではありません。
更に、掛け持ちをしている受験生はたくさんいます(これも後述します)ので、A校にお世話になり、終盤、苦手な一部分だけB校にお世話になった。この場合も会員になっていればまず合格者に加わります。よって単科で取りやすい学校は合格者を伸ばしやすいわけです。

幼児教室合格者を合算すると、小学校の合格者を軽く上回ることが多いですが、これは合格者の掛け持ちが主な理由です。我が家も合格報告を幼児教室にしましたが、今でもつながりが深い教室として4教室に報告していますので、一人で4教室程度計上されています。これから関係の薄い幼児教室からも履歴があるので問い合わせが来ることが予想されます。

次に、大手幼児教室では一定の質の安定が保たれますが、やはり教えるのは人ですので、同じ教室であっても実際は大きな差が生じます。個人塾では更にその差が顕著で、幼稚園の延長のようなスタイルの教室もあれば、大手では対応できないところまできめ細やかなサポートをしてくれるところもあります。
中学受験以降はこのような深い定性的な情報まで精緻化されていきますが、小学校受験は業界が狭く、きょうだいがいる方以外は短期間で回転しますので、この情報は承継されにくいところです。

また、一年間お世話になりますので、どのようなスタンスの学校を選ぶかも非常に重要です。家庭にも厳しく接する幼児教室もありますが、結果が出るならまあいいかと考えることもできます。幼児教室にいる間も気を抜けない日々になりますが、この考え方はご家庭次第ですね。ただ間違うと大変な一年となります。

最後に大事なことが比較検討です。
一つだけ幼児教室を回って即決してしまうと、本当に良いかどうか相対的な判断ができません。
これは非常にリスクがあるので、年少~年中の間に複数回ってじっくり決めることをおすすめします。
この時期、締め切る幼児教室も出てきますが焦らないでください。まだ良い教室はたくさんあります。

合格実績で比較すれば大手と変わらないスイング、教室数は少ないものの伝統や教材で知名度あるあるこぐま会、教室数が多いチャイルドアイズも定義次第で大手ということになります。
小規模、個人経営塾の定義もまたありませんが、これは、個人がオーナーとなって運営する小規模な塾で、教室が一つであるという点で共通します。掛け持ちするご家庭が多く、合格実績を掴みにくいところですが、評判が良い所もたくさんあります。

今回、これまでの経験を活かし、評判の良い教室を挙げていきます。
お近くに教室があれば是非お問い合わせください。 なお、志望校や学習の進捗、お子様やご家庭との相性によって、どこの教室が良いかは実に十人十色です。難関校に強い教室でも得意・不得意があったり、全ての方が難関校だけ受験するわけでもありません。

状況に応じた適切な選択ができないと、お子様の学習の進捗によっては嫌な思いをしてしまうこともあり得ます。

例えば、年長4月から通いだすと、今更来たのかという対応をする教室もあれば(もう一杯で入れませんで終了)、一緒に頑張りましょう、という教室もあります。今回ご紹介する先ではないと思いますが、何も知らないことを言いことに授業漬けにしてお金がどんどん出ていく教室もあります。

教室は是非、複数回られることをお勧めします。

伸芽会(関東21教室・関西3教室)
伸芽会 池袋
我が家もお世話になりました、幼稚園受験、小学校受験のパイオニアです。

1956年創立で歴史もあり、小学校受験のトップランナーとして認知されています。

各校舎に受験アドバイザーがおり、受験相談にも親身に載ってくれます。
全体として非常に品格があり、受験のために作られたお子様ではなく、伸び伸びした礼儀正しい子を育てる印象です。 五感を使った様々な遊びや具体物を使い、好奇心を刺激し、受験だけではなく、見て・聞いて・話すと言った、年齢相応の基礎能力の土台を作ります。

小学校受験の年は、出題傾向に強化した授業を行い、本番で最大の力を出せるように準備していきます。
ペーパーの難易度は年齢相応で進みますので、初学者も入りやすいです。受験年度の春休みでも、まだ入れるクラスがあります。行動観察の指導の質は非常に高いです。
月に一回程度参観日がありますが、その他は母子分離の授業となります。

2021年4月から吉祥寺校が開校し、全21教室体制となります。

ジャック幼児教育研究所(関東15教室)

伸芽会と並び、1969年から続く伝統ある幼児教室です。

体操教室から始まりましたが、受験全般のトップランナーとなりました。合格者数を開示しており、人数総数は恐らくNo.1です。 圧倒的な合格者数で、名門小学校受験の人気を集める幼児教室です。

何かと伸芽会と比較されますが、異なる点は、保護者参観型の授業を行う点で、保護者がお子様の様子を細かく見ることができます。
また、 教室は伸芽会と比べて小規模であることが多いです。 ジャックは志望校別に教室が分かれており、人気がある校舎は口コミで事前に伝わっていますから、人気があるクラスは早々に受付が終わってしまいます。このため、早期から受験準備をされる方にも人気です。

ジャックは準会員という制度があり、講習や模試で先行受付を正会員と同じ金額で受けられる制度があります。 このため、掛け持ちしやすいという特徴もあります。

目次

スイング幼児教室(東京3教室)

スイング幼児教室

スイング幼児教室は比較的歴史の浅い幼児教室ですが、ここ5,6年で洗足、慶應幼稚舎、横浜初等部、早稲田実業の他、名門難関校で毎年合格者を伸ばし、大手も驚くほどの実績となりました。

多くのクラスは予め入塾テストを受けなければ入ることができません。 クラスも増設されていきますが、どんどん埋まっていきます。

校舎も2校で手狭でしたが、2020年に幼児教室の激戦区、自由が丘に進出しました。これで城南地区は全てカバーされたこととなります。

スイングの特徴は、一般的なお受験幼児教室より講師の数が多いことが多いです。
通常は2名、多くて3名ですが、スイングは授業によってはメイン講師と補助を入れて4人程度いたりします。これは非常に効果を発揮していて、子供の姿勢を正したり、不明点をフォローしたりといったところはかなり迅速に細かく対応しています。

スイングの他校との違いは徹底した実力主義と思われます。 ペーパーは年中のうちに先取り学習し、年長は常に成績を貼り出して競争意識を煽ります。上位者は上位のSクラスに集めて、更に競争を促しています。行動観察でもペーパーでも上位者は褒めたたえ、物をあげたりしてやる気を促します。勉強後にはガチャガチャのコインをあげます。単純ですが、幼児なので結構効き目があります。

このような手法は大手のジャック、伸芽会と異なります(ジャックは校舎によってありますが)。 このため、スイングについては、保護者でも好き嫌いが別れる傾向があります。私も塾講師でしたので似たような立場から申し上げると、結果ありきの、合格へまっすぐ突き進むスタンスは好感が持てます。とにかくペーパーを全部できるように、誰にも負けないように、など、大手で弱かった部分をストレートに追求しています。

スイングは他の幼児教室より授業時間が短い傾向があるので、授業料が安く見えますが、1分当たりに換算するともともと高額なお受験幼児教室の中でも高い方になります。考え方によっては、短い時間で効率良い授業を展開しているとも考えられます。中学受験に例えるとサピックスとやや似ている印象。

スイングは慶應、早稲田、洗足と大学付属校で実績をあげているものの、女子校や国立小では全体として力強さを感じませんので、強み・弱みがはっきりしています。 今後の動向にもよりますが、現状は多くの伝統校についてはまだジャックや伸芽会、みつめる21(国立)の方が強い面もあり、住み分けができそうです。