都心部のコロナ感染者は依然として高水準で推移していますが、今後涼しくなってきますので、再拡大も危惧されます。
一方で、社会的にも感染者横ばい局面では「コロナ慣れ」している面も見られ、今後の動向が注目されています。
この点、前例がなかったことから、小学校受験対応の幼児教室でもその都度対応を迫られています。
大きな流れとしては、都心部では3月までは対応はまちまちでしたが、4月の緊急事態宣言からはほぼ一律休校となりました。
ここでオンラインなど迅速に対応する教室も出てきまして、多くの生徒を集める教室も出てきました。
宣言解除後の対応もまた教室によってまちまちですので、現状はサービスの質に大きな差が生じています。
今回、実際の対応の違いにフォーカスし、幼児教室選びのポイントをお話しておきます。
教室指導中の見学手段
教室指導は、もともと見学できる学校とできない学校がありましたが、多くは「見学日」が設けられていたので、ほぼ全ての教室で、定期的にお子様の授業や教室指導の内容を見学することができました。
この点、コロナ禍での宣言再開後、保護者の観覧は一定の制限が設けられることがほとんどとなっています。
厳重な管理のもと見学を再開したジャックや、ZOOMを用いた理英会など、対応をしている学校がある一方、完全な非公開を貫いている学校もあります。リスクなく見学でき、自由に行動もできるという点でオンラインによる見学体制は助かりますね。
コロナ禍拡大防止の観点から観覧を避けるという趣旨は非常に共感できますが、今のご時世、ZOOMなどによるオンライン対応は非常に簡単で、実際、動き出している教室も多いです。オンライン授業を展開している幼児教室は大抵、通学教室のオンラインのリアルタイム見学を可能としていることが多いです。これは保護者にとってメリットしかありません。
それでも公開しない理由は何だろうと何度か聞いたりしていますが、ズバリ言ってしまうとよく知らない、というだけのケースが多いですね。
ICT教育が重要とされ、どの私立小も力を入れている中、オンラインに力を入れていない教室は、コロナ禍いかんによっては競争上不利になっていくかもしれません。この点、事前に要チェックです。
指導後の解説
教室ごとに方針は異なりますが、通常、試験前後では試験情報など詳細に先生から説明があります。
この点、コロナ禍での密を避けるため、という名目で解説を省略している教室が見受けられます。
全く解説なく、親と先生のコミュニケーションが書面だけだったり、あいさつ程度になってしまっている教室もあります。
これもコロナ感染拡大を防止するという観点からは聞こえ良く、望ましそうですが、そもそもお迎えの場に保護者がたくさん集まっていることが多いので、このサービスを省く理由はあまり理解できないところもあります。
このため、解説などの対応は事前に確認すると良いでしょう。
待合スペースの密対応
コロナ禍の密を避ける活動は、子供の送り迎えが必須な幼児教室にとって難しいです。
待ち時間に待合スペースはどうしても保護者で溢れます。外で待たせるわけにもいきませんしね。
私見になりますが、下記2つの真逆の方針は、どちらも間違いではないと考えます。
・割り切って授業をする→合格という結果を出すため
・コロナ禍を避けることを重視→子供の安全第一
しかしながら、どっちつかずでサービス内容が低下した状態で、かなり密という教室も多いです。
形式が重視された格好になりますが、これは今の時期に教室に行けば一発でわかりますので、教室に行って確かめるのが一番です。
模試の有用性
小学校受験の模試は高額で、一回受験するだけで1万円前後、時には2万円を超えるケースもありますが、これまた差が生じています。
通常模試は、一定の人数を確保し、その模試の解説や、子供向けのフォローを受けて、大人数の中での現状把握と、場の経験による成長が目的です。
しかしながら、模試の人数を制限したことで、人数が極めて少人数になり、更に解説がカットされることで、授業の小テストと変わらない状況になっているものがあります。
これは非常にもったいないです。模試は、大人数の中で自分の立ち位置を確認することができ、更にその問題は皆が取り組んでいるので、差をつけられないようにするために抑えておく対応が定石です。
20人前後の模試であれば、正しく位置づけが評価されにくく、全員がやっているから取り組むべき問題、とも言えないので、その効果が薄れます。
大人数確保は非常に大事ですので、事前に人数は聞いておくべきです。
オンライン授業の有無
通学教室に加えて、オンライン授業をやっている教室は安心です。
なぜなら、不意に冬の間にコロナが拡大したとしても、オンラインでスムーズに補完することができるからです。
幼児教室は緊急事態宣言下でほぼ全てお休みになりましたが、次に同じようなことになった場合に差が生じます。
この点、付け焼刃で始めてもうまくいかないので、オンライン授業を経験済の教室が安心ですね。
オンラインで一歩リードしている教室を挙げると、大手であればオンライン授業+ZOOM見学ができる理英会、ICTに強く、オンライン慣れしているしながわ目黒子供スクール、コロナも無風の学研のオンライン家庭教師あたりがおすすめです。
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