小学校受験を予定している新年長(現年中)の方にとっては、年中時のお正月が色々な経験ができる最後の機会となります。
まず最初に抑えておきたいのは、お話の記憶を中心として、行事と季節を間違えずに冬と結びつけることです。
これは現時点で多くのお子様ができているところでしょうが、加えて日常の体験と絡めて抑えて頂ければ忘れにくく、長く記憶に残ります。
全ての試験で共通するところですが、皆ができるところを落としてしまうと、他で挽回して上位へ食い込むには、誰もできていない難問をクリアするなど突出した好成績が必須となり、合格が遠ざかります。
多くのご家庭では、これら行事を計画的に実体験させているようです。
加えて、いくつかの幼児教室では、しめなわやおせちを作ったり、絵を描いたり常識を漏れなく教えたりしています。
お正月の行事では、夏や秋の行事と異なる点が一つあります。
それは、受験時の口頭試問や面接で、直近の体験活動として話す機会が少ないことです。面接などで野外体験などのお話をする機会が多々ありますが、正月におせちを食べた感想など古いお話を披露する場は少ないでしょう。よって、体験といっても気軽に臨んで良いと考えますし、見逃してしまっても気にしないで頂ければと思います。
とはいえ、一つ一つの積み重ねが深みのあるお話になっていきますので、今回、お正月関連の出来事を下記にまとめます。
全てを実体験するのは無理でも、口頭での説明を加えて抑えていけば問題ないと思われます。
ご参考になれば幸いです。
年末の常識・行事
冬至
日付は出ないが、夏は昼が長く夜が短い、冬は昼が短く、夜が長い旨まで理解しておく。
クリスマス
クリスマスツリー、サンタクロース、七面鳥、クリスマスリース、プレゼントは季節と併せて抑える。
プレゼントは何が欲しいか、なぜ欲しいかの口頭試問に答えられるように。
宝物はなんですか?など類似の質問がよく出ます。
大掃除
一般常識として押さえる。掃除というテーマは色々な点で結びつきます。
お手伝いと併せて雑巾絞りを練習したいところ。
年賀状
はがきの常識と併せて抑える。年賀状はお正月に届くことを理解する。
切手を貼って、はがきは表と裏にそれぞれどこに何を書くのか教える。
餅つき
正式には、お正月ではなく年末に行われる。杵(きね)と臼(うす)の違いは絵柄と併せて抑える。
年越しそば
おそばを食べる慣習の理解まで。
除夜の鐘
108回鳴らすこと。初詣とセットで抑える。
お正月の行事
お正月の飾り
門松、しめなわ、鏡餅、だるまなど、季節を冬としてインプットするのは年中でも取り組むレベルの常識。
門松としめなわを飾るのは12月28日から1月7日まで、鏡餅は1月11日の鏡割りまで。
お正月の慣習
1月1日が元旦、1月3日までが三が日。
お年玉、獅子舞、初詣(神社)、絵馬、破魔矢、おみくじなどの理解。季節は冬。
干支も由来と併せて抑えておく。こちら重要性が高いわけではないが、読み聞かせの絵本や、多くの子供が習っている公文国語教材でも登場し、知っている子は多い。
初詣は、関東では7日までは失礼に当たらないそうです。
コロナの状況を見据えて決めて頂きたいですが、一般に、初詣は4日以降、参拝者が激減しますから密にはならないでしょう。
お正月の食べ物
おせち、お雑煮、お汁粉などの食べ物の理解。季節は冬。
お教室ではおせちの絵を課題とする学校が多いので、是非ご自宅でも。
幼児教室で作るイベントをしている所も多い。由来も軽く知っておく。
家庭でも一緒に作ると、絶対に忘れないし、万が一面接で出た場合も良い回答ができる。
七草については昨年集めましたので下記ご参照。
お正月の遊び
羽根つき(羽子板)、コマ、かるた、福笑い、凧揚げ、すごろく、だるまおとしなど。
まずそれぞれ、絵柄と併せて、冬と言えるようにする。
凧揚げは自作もおすすめ。少ない風で、本当にちゃんと上がりますし、結構簡単です。
話題に挙がったときに役立ちます。
それぞれどのように遊ぶのか知っておく。
季節外れになると季節を間違う恐れがあるので、一通り正月のうちに実体験してこなしておきたい。
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