本日はお茶の水女子大学附属小学校の幼児教室選びについてお話します。
こちらの学校は、試験制度が非常に特徴的で、幼児教室選びで非常に惑わされます。
もっとズバリ言ってしまうと、お茶の水のためだけに一年間過ごしてきた方は、少数のはず。
そう考える理由は下記の通りです。
・一次抽選通過率は女子は毎年7倍超で推移。
・ノンペーパーで、ペーパー対策は不要。
・一次抽選後、数日後の試験となるため、二次対策にかけるまともな時間はない。
一番大きな理由は、抽選通過率です。まず下図をご参照ください。
特に女子は厳しく、7人に1人しか二次の本試験を受けさせてもらえないのに、お茶の水のためだけに多額の費用を払って教室に通うのは、躊躇して当然でしょう。しかしながら、ノンペーパーですので、抽選通過だけしてしまえば、親の作文は一夜漬け、お子様は日々の女子校対策の積み重ねで勝負できたりします。
ちょっと筑波と比較する形でアンケートをさせて頂こうと思います。
なお、同じ国立の筑波小の受験者アンケートでは、2020年10月12日現在、アンケート結果は下記の通りで、筑波専願者は僅か12%です。
私立小学校も併願する。 (45%, 169 Votes)
国立小学校のみ併願する。 (43%, 163 Votes)
筑波大学附属小学校のみ受験する。 (12%, 47 Votes)
同様にお茶の水でもアンケートを集計させて頂こうと思います。お気軽にどうぞ。
上記傾向から、お茶の水だけというよりも、女子校受験の延長として、または国立受験の併願としての併願校とすることで、自然と対策が取る方が多いと思われます。よって、お茶の水に強い幼児教室の定義としては、結果として国立小学校に強い学校か、伝統校・女子校に強い学校となります。この結果、抽選に当たった方が偏れば幼児教室の成果となりますので、数人の合格実績はあまり参考にすべきではありません。
更に、この「強い」の定義は、お茶の水に関してはノンペーパーであるが故に、抽象的な能力を底上げしてくれる学校か、情報を十分に持っている学校と言えるでしょう。前者の場合、通常は長期間通学する必要があり、一日や二日通ったところで本質は変わりにくいです。既に実力がある程度担保されている方であれば、情報さえあれば、2週間もあればかなり対応してくるでしょう。
よって、このニーズは人それぞれになりますね。
能力を底上げしてくれて、かつ情報を十分に持っている幼児教室の条件をまとめると下記の通り。
・女子校に強い幼児教室
・伝統校に強い幼児教室
・情報量が十分な幼児教室
次に、女児につき、「受験上」お茶の水で求められる子供像は下記の通りで、結構シンプルです。
「お喋りで機転が利き、女子校の日常生活で必要とされる一連の所作ができる子供」
ペーパーもなければ、運動能力も求められません。
よって、これらの諸条件から、タイプ別のお茶の水対策は次のように分類されるかと考えます。
・【省エネ型】私立小で基礎対策はバッチリな方・・・下記の幼児教室で数日対策で傾向把握+過去問チェック
・【通常型】国立小のみ併願する方・・・下記の幼児教室で他の国立と併せて通常通り対策
・【特化型】対策が遅れている方・・抽選を踏まえると効率は悪いが、割り切って幼児教室の講座を厚め(週二回以上目安)にとって集中学習すれば間に合う可能性大。
お茶の水に関しては、私立小に強い大手幼児教室も頼りがいがあります。正しい情報を持っていて、一連の所作に細かい指導をしているからです。これらをまとめると、幼児教室に強い幼児教室は下記の通りとなります。
わかぎり21:池袋本部校
まずはやはり、わかぎり21。昨年度も計算上29名の合格人数を出しています。
このシェアを聞くと異常のように感じますが、他の私立小の合格者を見ると必ずしも合格人数が多いわけではないので、本当にそれだけの国立受験者がわかぎりに係わっているんだろうなと実感します。
この人数は、抽選通過後に実に多くの方がわかぎりに頼ったことを示唆しています。流石にそこから私立小の合格者としてはカウントしないでしょうから。
これだけのシェアがある学校であれば、何かしら行かざるを得ないところです。
ここで出ると予想された分野がズバリ出題された場合、非常に不利になってしまうからです。
逆に出なければそれはそれでわかぎりでやっていなければ埋没、ということになります。数は力になりますね。
本校は西池袋にありますが、このエリアは立教生の通学路で日中は治安の良いエリアです。
ビル横にあるエレベータか階段を上がると、二回に受付があり、ここで多くの問題集を買うこともできます。
おすすめポイント:合格したら誰もが頼る学校。2階で販売している問題集は外部生でも購入可能。
進学教室ブロッサム
私もお世話になっている「小学校で伸びる子ドリル」で有名なブロッサムは、国立小に強い幼児教室です。
一教室ながら、2021年9月25日発売の週刊ダイヤモンドでも、国立に強い塾として紹介されています。
お茶の水小と同じ最寄り駅の茗荷谷にあり、近隣の筑波小、お茶の水、竹早小学校に定評があります。
毎年国立小で合計40名程度の合格者がおり、昨年2020年度のお茶の水の合格者は16名でした。
ホームではありますが、単独の幼児教室でこの数字は非常に優秀です。
非常に優良な問題集を多く手掛けており、教室へ行けば購入することも可能です。
おすすめポイント:学校の近隣で信頼おけるお教室。確かな情報を得られる他、筑波、竹早の対策も安心。
こぐま会
女子校に強いこぐま会。
お茶の水に強いというよりも、女子校に強いお子様が集まっていて、その延長線上でお茶の水を受験する方が多いため、自然に合格すると考えるのが自然です。女子校を併願される方は特におすすめの教室となります。
伸芽会
伸芽会の強みは全体のバランスで、伝統校へ強い傾向があります。
一連の所作もしっかりしている一方で、厳しさだけでなく子供らしさの笑顔を引き出す指導を行います。
ひたすらペーパーを進める教室でもないのですが、子供たちが生き生きしているケースが多く、お茶の水の求める子供像と合致していると感じます。
おすすめは池袋本校と飯田橋校です。
ジャック幼児教育研究所
ジャックは私立小学校の合格者総数で言うと、小学校受験界のNo.1幼児教室です。
私立難関小の合格実績では圧倒的な合格者数ですが、国立に関しての合格実績はわかぎりに譲ります。
しかしながら、伝統校・女子校について王者的な位置づけですので、ベースとしてジャックに通っておけば、最後の仕上げで調整すれば十分に間に合うでしょう。
おすすめポイント:ジャックは人気がある故、通常キャンセル待ちになることが多いです。年中から正会員になっておくことをお勧めします。
しながわ目黒こどもスクール
教室が開校して数年にもかかわらず、コロナで休校が相次ぐ中、いち早く対応した無料オンライン授業で人気を集め、非常に知名度を高めた幼児教室です。
無料授業と言えば質が気になりますが全くの手抜きなしで評判高く、通常は高額な小学校受験授業を長期に渡り無料で受けることができました。このような幼児教室は他にありません。一体何を考えているのかと思うほど奉仕の精神に溢れた教室です。
教室の雰囲気は非常にやわらかで、先生も明るく温厚です。
国立に強く、昨年度のお茶の水の合格実績は7名と、筑波の22名と併せて急伸しました。
今年はオンライン授業の急拡大もあり、それぞれの合格実績が前年より更に急上昇するのでは?と勝手に予想しています。
国立小模試はひたすら問題を解きまくる模試などユニークなものが多いです。
既に世田谷など抽選がない学校の講座は締め切られている講座が多いので、筑波も早めに動く必要がありそうです。
おすすめポイント:豊富な情報量と問題量、充実したサービスで圧倒。国立小に関して、北はわかぎり、南はしながわ目黒と言ってよいかも。
チャイルドアイズ:茗荷谷校
もともと国立に強い幼児教室ですが、例年数名だったお茶の水女子大学附属小学校の合格者が、2020年度は8名と増加傾向です(詳しい合格実績はこちら)チャイルドアイズは教室数が多いので大手の位置づけとなり、組織力・情報量に優れますが、一つ一つの教室は小規模少人数で面倒見が良いため、大手と中小の良い所を兼ね揃えています。
茗荷谷にも教室があり、ブロッサムの近くにあります。
また、情報を共有していますので、この教室にこだわらなくても同等の質の高い指導を受けやすいです。
おすすめポイント:教室が柔らかい雰囲気で国立向き。組織力・情報収集に長け、他教室や離れたエリアの学校でも詳細な情報を得られます。
AKANON
大井町の幼児教室で、国立小受験に力を入れています。
比較的安価で柔軟に通える点が特徴で、合格者も多く、直前期に広く指示を集めているようです。
既に幼児教室に通っているが、お茶の水の対策をあまりやっていない、、、という方におすすめの教室となります。
下記本郷三丁目のリックキッズでお茶の水の講座が行われることが多いです。
その他お茶の水女子大学附属小学校の詳細情報は下記ご参照ください
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