小学校受験ペーパー対策:高得点を取るための分野別勉強方法

今日は小学校受験のペーパーのお話です。
娘は塾の数は相対的に少なかったものの、最終的に10倍を超える倍率の小学校に複数合格できました。

取り組んできた対策は概ね間違っていなかったと考え、学習方法を共有したいと思います。
こちらの記事はもともと年中時の記事をベースに、年長時の経験も踏まえて振り返りました。
共感できる部分がございましたら参考にしていただければと思います。

小学校受験は我々親が足を引っ張ると落ちますし、ペーパーだけで合格するわけではありませんが、ペーパーは重要な要素の一つです。
年中模試でも、年長でも上位20%程度までは、適切な準備をしておけばさほど難しくありません。安定してこのあたりをキープできれば、どの学校も合格可能性があると考えて良いです。

目次

誰でもペーパー上位になれる!まずは親が理解する

実際のところ、小学校受験のペーパー問題の95%はパターン問題と過去問から出題され、大した問題ではありません。
ほとんどはやったことがあるか否かで決まります。年中であればその範囲は更に狭まり、抑えておくべき範囲は更に少ないです。

問題は概ね、安定して取れるパターン問題と、ミスして間違うパターン問題、初見で考える問題に分類できます。
まずはパターン問題につき、保護者様がざっと目を通して全体像を理解すべきです。ここで幼児教室に丸投げするか否かで長期的に差が生じます。
幼児教室に丸投げしてしまうと、幼児教室で勉強したところの復習をするのみで、発展的な内容、つまり上位に突き抜ける成績には至りません。また、どこに穴があるのか、その問題が頻出なのかどうか判断がしにくくなります。

まずは親が取り組むべきターゲットの全体像を理解していれば、幼児教室がやった範囲に対して、まだ足りない点なども含めてフォローできるわけです。さらに言えば、早いタイミングで志望校の問題傾向も頭に入れて置くべきです。

親と一緒に学ぶ

ペーパーを学習する際、やりなさい、と言うとお子様が嫌がることがあります。
この場合、勉強嫌いになってしまう可能性もありますから、自然に自分で取り組むのがベストです。

この点、おすすめの一案が保護者様も一緒に勉強することです。
教材は同じものを2枚一緒に取り組むのがベストですが、机に向かって勉強するだけでも違います。

間違いない点としては、子は親を見て模倣するので、机に向かうお手本がないとなかなか取り組めない点です。
ゴロゴロしているとお子様もゴロゴロしますので、まずは保護者様がどのように勉強するのかを見せる必要があります。

学習範囲を絞り込む(選択と集中)

次に、当たり前の話ではありますが、模試で出る範囲を全て抑えたお子様が合格するのではなく、実際の考査で点が取れたお子様が合格します。これは大学や資格試験まで、凡そ全てに共通するところですが、出ない問題に取り組んでいる時間は勉強時間のロスになります。

このため、上述の通り、小学校受験で出る問題の全体像をつかんだうえで、次は志望校の問題を把握し、本当に必要な範囲を絞り込みます。
前者をまんべんなく抑えると、オープン模試の点数が上がりますし、後者を重視すると、試験本番に強くなります。
但し、あまりに早い段階から後者に特化すると応用が利かなくなります。

このため、我が家では今は志望校別の対策をせず、網羅して自信をつけさせ、来年度からは絞っていく予定でいます。

模試の成績に惑わされず、受験日までの計画を立てる

小学校受験は志望校や出願数により、対策時間が大きく異なり、それに対応する準備も千差万別です。
この点、試験本番までの実力を客観評価できる機会は模試程度しかありませんが、模試には注意する必要があります。

なぜなら、お教室の戦略により、ペーパー進度は大きく異なるからです。
例えば、我が家は試験までの学習計画を綿密に立てていましたが、年中の冬から春にかけて、模試の成績はやや不調でした。

試験が終わって振り返ると当然です。一部教室はペーパー先行の方針を取り、先取り学習を進めていますから、同様に先取りしないと点数が伸びにくいです。
しかし、夏ごろに基本論点を全て抑えた上で、一部論点(図形や記憶系)は応用問題もできるようになると、ペーパー先行勢に劣ることがなくなり、以降は行動観察で毎回寄り切り、点数が安定するようになりました。

このように、試験に向けて最終的に間に合うか否かが重要で、最初に先行することが重要なのではありません。
途中で焦って方針を変えてしまったり、教材を変更してしまったらどうなるか、、上述した通り、受け身の学習となり、試験時の網羅性が難しくなります。

当初決めた目標を、計画通り遂行することを意識頂ければと思います。

【小学校受験】ペーパー問題集おすすめランキング | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

分野別、効果の出る勉強方法

では次に各論に入っていきましょう。

頻出のペーパー問題をいくつか挙げ、下記のように分類してみます。

①練習すればほぼ満点が取れる分野:数字の問題全般、図形の問題全般、模写、季節、常識、ばね、天秤
②練習すれば安定して高得点が期待される分野:お話の記憶、絵や図の記憶、展開図、間違い探し、推理、ものの名前
③やや高難度な分野:展開図、折って切った後の数や形、立体・パズル、出題されたことがない知恵問題

まずは理解すれば得点が確実に望める①②をしっかり抑えます。これだけで平均点のずっと上へ行きます。上位20%程度でしょうか。

娘の場合、数字や図形の問題は非常に得意で、毎回満点を取ってきます。
一方、記憶問題は万全でなく、年中から間違うことが散見され、年長までその傾向は続きました。新しい問題であれば、できたりできなかったりもします。
しかしながら、小学校受験において初見の問題は非常に少ないです。よって、やればやるだけ差がついてきます。

では、重要論点につき、具体的な勉強方法と指針を一つ一つ見ていきます。

数字の問題の対策

一桁の足し算、引き算までは受験校に関係なく勉強しておきましょう。一方、2桁の計算や筆算は不要です。
掛け算、割り算の概念は役に立つことがありますので、一桁の計算のみやっておくと検算に便利です。
数と関連して、サイコロの勉強はしておきましょう。表と裏を合算して7になる点も一緒に説明しておくと良いです。

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図形問題の対策

図形と言っても色々ありますが、受験予定にかかわらず筑波の問題をベースに練習しておくと効率よく学習できます。
筑波の問題は多くのお子様が取り組み、またレベルも幅広く対応できます。
多くのお子様ができるということは、同じ水準以上の能力がないと、受験では苦しくなります。

【小学校受験】図形問題の解き方とおすすめの教材 | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

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お話の記憶

幼児教室へ行かなくても練習できる点がポイントです。
本来、幼児教室で高額のお金を払って、お話の記憶の練習をする時間はもったいないので、年長になってそう思えるよう、毎日学習することをおすすめします。

教材は過去問でも市販でもよいので問題を入手し、読み聞かせを兼ねてお子様と一緒に取り組みましょう。
教材は昔話も同時に学べる下記教材がおすすめです。
3か月毎日続ければ、得意科目になってくるでしょう。

【小学校受験】お話の記憶は家庭学習が最適!おすすめ学習法と問題集 | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

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季節・常識

年中では得点源、年長以降は落としたら差をつけられます。
対策もシンプルです。対応するフラッシュカードかポスターが有用です。

我が家で使っているポスターはこちら。実際、お風呂に貼り、2年以上ボロボロになるまで使いました。
月と季節がリンクし、お花もたくさん載っているのが気に入っています。

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立体・パズル

図形分野の応用として、年長で苦戦するお子様も多い論点です。
ややパターン化するのが難しい問題になりますが、将来の学びにもつながる超重要論点です。

一朝一夕では難しいので、我が家ではずっと幼児教室で継続して特訓しています。

習い事では、キッズアカデミーチャイルドアイズが両者とも知能研究所の教材を使っており、パズルが多いです。

ご自宅では、パターンブロックやワンダーボックスで動きを確認しながら学習するのもおすすめです。

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