今日はファミリーに人気の街、二子玉川と武蔵小杉を、子育て視点で比較したいと思います。
両者とも子供がいる家族に大人気で、子供向けの施設が非常に多い街です。
二子玉川と武蔵小杉の共通点
二子玉川は通称フタコ、武蔵小杉は通称ムサコ(コスギと呼ぶ方もいる)と呼ばれますね。
二子、ムサコともに近年再開発が進みましたが、これらの共通点は下記の通りです。
土日は通行人の半分以上が子供連れ
娘は幼児期、週に一回二子玉川に習い事に通っていましたが、土日の日中、改札付近で人を眺めていると、実に半分近くが子供連れです。これは武蔵小杉においても同様で、駅前のグランツリー付近ですとやはり半分近くが子供連れのファミリーです。
子供が多い町としては他に自由が丘も挙げられますが、自由が丘は子供向けの施設が多いだけで、様々な世代のおしゃれさんが集う町です。また、二子のライズ・高島屋、ムサコのグランツリーのように、子供が集まる大規模施設がありません。あくまで率で比較すると、自由が丘の子供連れ比率は決して高くありません。
東京、神奈川では二子玉川、武蔵小杉以上にファミリー率が高い街はないでしょう。
明確なデータはないものの、二子とムサコは日本一、ファミリー率の高い町かなと推定しています。
両者ともに子供の街であるため、その夜は早いです。20時にもなれば、街は閑散としています。
二子で毎日昼間に行列を作るライズの百本のスプーンも、座り場所のないグランツリーのフードコートも、夜20時を過ぎると閑散としています。ファミリー率が高いので、サラリーマンが外食する割合が低いためです。
多摩川沿いにある
二子とムサコは、多摩川を挟み、二子は東京より、ムサコは神奈川よりに位置します。
昨年2019年10月に多摩川が氾濫し、翌朝掃除の応援へ現地へ行きましたが、二子は一部地域で浸水し、ムサコはタワーマンションの機能が停止して、両者とも深刻な影響を受けた点でも共通します。
下図は洪水翌日午前の二子玉川近辺の道路。洪水の泥で道路が汚れています。
両者の川沿いはとても景観良く、高いブランドイメージを有する点で共通しますが、洪水リスクがあるという負の側面も持ち合わせています。
高速バスターミナルがある
二子、ムサコともに羽田、成田、ディズニーランドからの直行便がある点では共通しています。
空の便や、ディズニーへのレジャーに関しては、非常に役立ちます。
特に空の便は大きなスーツケースを運ぶことが多いですが、朝の通勤時間帯、上り電車で相当嫌がられるというか、乗れません。
高速バスは必須となるでしょう。
二子玉川と武蔵小杉の比較
次に、分野別に、両者の特徴を比較していきましょう。
立地とアクセス
大きな違いとして、二子は東京にあり、ムサコは神奈川にあることが挙げられます。また、東京へ向かう路線も異なります。
東京方面へ向かう場合、二子は渋谷まで東急田園都市線、又は大井町まで大井町線に乗ります。ムサコは二子よりもやや時間を要する代わりに、JR、東横線、目黒線など都心へ向かう路線が豊富です。横浜方面へ向かう場合はムサコのほうが便利です。
田園都市線は比較的すぐにトラブルで運休してしまいますが、ムサコであれば、電車が運休になってしまっても代替ルートで何とかなるケースが多いです。但し、ムサコは人が多すぎて、駅構内に入るのにも時間がかかるという問題も抱えています。二子は乗り口が端で、以降用賀から池尻まで、渋谷までの各駅の乗り口は中央2か所なので、端からのれば超混雑とまではいきません。
ムサコよりは格段に楽ですが、両者とも通勤ならぬ痛勤という点では共通しています。
なお、日中のみですが、二子とムサコを20分余りで結ぶバスが運行しています。一度利用しましたが、二子とムサコはお互いその街である程度完結してしまうので、人はまばらでした。最近本数も減らしたようです。
医療費
二子は東京都世田谷区にあるので、医療費は中学生卒業まで実質無料です。
一方、ムサコは神奈川県川崎市にあるので、医療費は1歳以上で所得制限があり、実質無料は小学校3年生までです。小学校4年以上は500円の自己負担が生じ、中学生になると通院は対象外となります。
小さいお子様がいる家庭ほどこの違いが気になるようで、心理的に大きな影響を与えます。
商業施設
二子玉川は、もともと北側に高島屋がありましたが、これに加えて南側に東急が運営する大規模商業施設、ライズができました。これにより、ラグジュアリーブランドなどのショッピングから、豊富なレストラン、映画館、今の時期であれば本格的なスケートまで楽しめます。ライズ中央に位置する階段の夜のイルミネーションは、令和の3大階段夜景としたいほど、非常に美しいです。
二子のスケート場も非常に繁盛しています。上述の通り、夜は子供が減る分使いやすくなります。
一方、武蔵小杉の大きな商業施設は、駅近くのグランツリーを始めいくつかのスーパーがあります。
絶対的な店の種類や数でいうと、高島屋とライズがある二子の方が豊富で、ラグジュアリーブランドも多いです。二子の東急ストアは25時まで空いています。
但し、グランツリーの4階は、ベビー・キッズ専用フロアとなっており、赤ちゃん本舗を始め非常に豊富なキッズアイテムが揃っています。赤ちゃん本舗は五反田TOCとここが品ぞろえ良いです。
二子とムサコ、両者とも子供向けおもちゃ専門店のボーネルンドがありますが、ムサコでは有料で遊べるスペース、「あそびのせかい」もあります。二子にはこのような格安ベビーショップや有料で遊べる施設がありません。安くベビーグッズを買いたいのであれば、ムサコの方が有利です。
更に、最近不足しているマスクもサンリオショップで買えました。赤ちゃん本舗で携帯手ピカジェルも。
レストラン
二子、ムサコともに子供向けのレストランは充実していますが、かなり内訳が異なります。
二子は何かとお金がかかります。
ムサコはグランツリーの4階にフードコートがあり、安くお手軽に食事を済ませることができますが、二子にこのような施設はありません。ランチタイムに行くと、どうしても多額の出費をしてしまいがちです。高島屋やライズでは、1,500円/人ぐらいかかるメニューがずらっと並びます。ムサコは気軽に安いランチの選択肢を取ることができます。
一見なんでも揃うように見える二子玉川ですが、意外にも足りないお店が多いです。
それは単身者が気軽に食べられる安いお店です。
うどん:はなまるうどんなどの安いうどん屋はなし。→高いおうどんならいくらでもあります!
牛丼:吉野家や松屋はなく、唯一すき家のみ。→基本、牛丼文化はありません!
ラーメン:駅前は一風堂や梅蘭など数件のみ。→おかげで一風堂はいつも行列!
ファーストフード:マクドナルド、ケンタッキーぐらい。シェイクシャックなどお洒落バーガー多数。
非常に多くのレストランがあるにもかかわらず、全体的に高額です。基本的に、節約する意識が働かないと、ランチは1,000円以下で済ませることはできません。
これに対してムサコでは、フタコと比較するとリーズナブルなお店が多いことがわかります。
うどん:はなまるうどんはグランツリーに行けばあります。
牛丼:吉野家も松屋もすき家もあります。
ラーメン:普通にたくさんあります。
ファーストフード:マクドナルド、ケンタッキー、モスバーガー他多数。
よって、ムサコは単身者にも住みやすいですが、二子はよりファミリー向けに超特化した街と言えます。
幼児教室・習い事
二子とムサコで幼児教室や習い事の施設を比較した場合、やや二子の方が豊富な印象です。
ともに幼児教育施設の数は多いのですが、二子では、お受験までカバーして幅広いジャンルの幼児教室があります。
但し、お受験に関していうと二子より自由ヶ丘の方が更に豊富です。二子もムサコも自由ヶ丘まで電車ですぐですので、ムサコの方は自由が丘まで塾通いする方が多いです。一方、キッズアカデミーなど地頭を伸ばす幼児教育に関しては両者とも豊富です。
下記に主要幼児教育をまとめます。詳細はいくつか記事がありますので、リンクよりご参照ください。
二子玉川の主要な幼児教室とジャンル
・伸芽会:お受験
・理英会:お受験
・富士チャイルドアカデミー:お受験
・イクウェル:能力開発
・コペル:能力開発とお受験
・どんちゃか幼児教室:能力開発(一部幼稚園受験対応)
・ベビーパーク:能力開発
・キッズアカデミー:能力開発
・コナミ運動塾:スポーツ
武蔵小杉の主要な幼児教室とジャンル
・チャイルドアイズ:能力開発とお受験
・コペル:能力開発
・ピッキオモンテッソーリスクール:モンテッソーリ教育
・ベビーパーク:能力開発
・キッズアカデミー:能力開発
・ドラキッズ:能力開発
・TSSキッズ:スポーツ
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